――佐奈さんは平野さんに対して、どのような印象をお持ちですか？

佐奈宏紀「プライベートで会うときにすごいなと思うのは、エンジンのかかり方の速さと馬力。会話の中でちょっとでも面白そうな種を見つけると、一気にエンジンがかかるんです。常に面白いことを探しているし、ちょっとでもその種を見つけたら自分が納得いくまで広げるし、誰かと一緒に面白いことをとことん納得いくまで妥協せずに突き詰める。そのパワーや情熱みたいなものがすごいなって思います」

――もう1人の座長、内藤さんについても。前川さんは初共演になるんですよね。

前川優希「はい。ちゃんとお話しするもの今日が初めてです。でも、今日いろいろとお話をさせていただいて、すごく優しいし気さくだし、もっといろんな話をしたいなって思いました。内藤さんの人柄だと思うのですが、今日とかもいろんな人と仲良くしている様を見ていて、自分もその輪に加えてもらいたいなって思いました」

平野良「大希は誰からも愛されるからね」

佐奈宏紀「さっき『後輩から尊敬されたい』って言っていたけど、僕的には大希くんも周りにすごい人が集まるタイプだし、愛される人だと思います。“めっちゃ尊敬してます！”っていう感じではなく、年齢関係なく、みんな気を遣わないで大希くんに接している感じ。それは大希くんならではの人の接し方や人間関係の作り方なんだろなって思います。それこそ、誰にも真似できないことだと思います」

――個性豊かなキャストが勢ぞろいしている祭シリーズ。これだけは負けたくないという、ご自身の強みってなんですか？

佐奈宏紀「僕は高校3年間ラグビー部だったので、体力とスタミナですね」

前川優希「僕は何も持っていないことが強みなのかなと。みなさんは歌や芝居などいろんなものがあると思うのですが、僕は何も持ってないからこそ飛び込んでいける。さきほど、良さんからすごく良いことを教えていただいて。本番前とかで緊張しているときは、“自分がゴミだと思えば何も怖くない”と。ゴミごときが緊張していてもしょうがないので、今回も思いっきり飛び込んでいきたいと思います」

平野良「僕は愛ですかね」

内藤大希「愛!?」

平野良「万物を愛そうって決めたんです。目に映るものすべてが気にくわないというか、すべてを憎む時期みたいなものってあるじゃないですか。それを30歳のときに止めようと、すべてを愛そうと思ったので、“愛”です」

内藤大希「そう思うと、僕は“嫉妬”なのかもしれない」

前川優希「自分の武器が!?」

内藤大希「うらやましいとか妬みとか、この人にこんなことを言われたっていうのをけっこう覚えていて。いつかこの人に返してやる！っていうブーメランは持ち続けています」

佐奈宏紀「そういう想いが原動力になってるんだね」

内藤大希「絶対、言い返してやるからな！っていう想いが強い」

佐奈宏紀「復讐の鬼やん！（笑）」

――では最後に、座長のお二人から皆様へメッセージをお願いします。

平野良「今回は『シン る・ひま』ということで、新しいメンバーが加わったり、いろんなジャンルのミュージカルに挑戦するという新しい試みもあって。ミュージカルって、だいたい1つ作品があったら同じようなコンセプトの音楽だったりすると思うのですが、今回は2.5次元、ロックミュージカル、グランドミュージカルなど、いろんなものが出てくるという部分でも面白くなるんじゃないかなって思っています。キャストを見てもそうですが、1つの“面白い”じゃなくて、いろんな“面白い”を持ち帰ってもらえるんじゃないかなと。2021年もいろいろとございましたが、2022年はきっといい日になるだろうと、みなさんも思っているかと思いますので、その想いを後押しできるんじゃないかなと思っております。ぜひ楽しみにしていてください！」

内藤大希「こういうまとめのコメントもちゃんとできるんですよね、良くん。全部、持ってる！」

平野良「もう今日は隣の芝生が青く見えてしょうがないの？（笑）」

内藤大希「本当にこうして素晴らしいお兄さんが隣にいてくれるという安心感があるので、僕も楽しみです。さっき、良くんと“推し”の話をしていたんですが、推せることって幸せだと思うんです。でも、舞台が公演中止になってしまったりして、推しに会いに行けない、応援したい気持ちはどこにぶつけたらいいのか、とモヤモヤした時もあったと思います。みんなで舞台を上演させるということを目標に頑張っていきます。祭シリーズの箱推しの方もいると思いますし、今回新たに祭シリーズを知ったという新たなお客様にも向けて、素敵な作品を上演したいと思っていますので、応援よろしくお願いします！」