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インタビュー「伊藤歌歩」

2025/03/04

「お芝居は楽しくてハマったというより、できなくて悔しいという想いが最初の入り口でした」

伊藤歌歩撮影/厚地健太郎

『裸足で鳴らしてみせろ』『福田村事件』などの映画や舞台に出演し、存在感を見せる俳優・伊藤歌歩。3月5日からはサンモールスタジオで上演される「ヒラタオフィス+TAAC『さえなければ』」に出演。“遺体ホテル”を巡る事件を描いた、役者6人による会話劇に挑む。様々な現場で表現を磨く新進の俳優に、俳優の仕事のやりがいや楽しさ、芝居を始めた原点の場所への想いについて聞いた。

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伊藤歌歩

――今回出演される舞台『さえなければ』は、ちょっと変わった設定のなかでの会話劇となるようですね。

「ずっとずっと喋っています。ヒラタオフィス+TAACの舞台には昨年10月に一度出させていただいていて、それ以前の2作品も観に行っているのですが、ここまで会話でテンポよく進んでいくスタイルではなかったので、今回は挑戦的な作品なのかなと感じています。以前はセリフの行間や間に情景があって、そこから何かを感じとるようなイメージだったのですが、今回はセリフから感じるエネルギーが大きい作品という気がしています」

――会話中心の劇となると、共演者と相対してからいろいろと変化していきそうですね。

「相手のセリフに食い気味でセリフを言ったり、敢えてちょっと嫌な間を開けてみたりと、色々探っています。個性的な役者さんばかりで、これまで捕ったことのない変化球を投げてくるなぁ!って毎回思っています(笑)。稽古が本当に楽しいし、本番中にも絶対にどんどん変わっていくだろうし、予期せぬことが起こると想像するとすごく楽しみです」

――今回はどういった役柄ですか?

「遺体ホテルに取材に来た記者の役です。遺体ホテルには従業員3人と住職さんがいるのですが、そのカンパニーに全くの部外者として入って来て、言わなくてもいいことを言ったりして場を乱すという役割です。今、こうして取材を受けている側なんですが、取材するって難しいなって思っています。役作りのヒントとして記者の仕事を描いた映画やドキュメンタリーを観たのですが、報道の方は特にエネルギッシュなので、まだまだキャラクターを探っています。せっかくTAACでこのキャストで演るのだから、共演の役者さんとのバランスを考えながら、面白くなるように稽古を重ねて探っています」

伊藤歌歩

――稽古場のいい雰囲気が伝わってきます。

「こんなに仲の良い座組ってあまりないなって思います。私が今27歳で、一番上が31歳、下が23歳なので、ちょうど世代的に真ん中なんです。その立ち位置から“こういう時もあったな…”とか“そういう意見もあるんだ…”とか思いながら見ています。でも年下といっても自分より俳優のキャリアが長い方もいるので、皆さんから勉強させてもらっています」

――本作に興味を持った方に向けて、見てほしいところなど、メッセージをいただけますか?

「このお話はフィクションですが、実際に遺体ホテルというものは存在していて、身近に感じられるテーマであり、これから考えていかなきゃいけないテーマなので、こんなことが起こり得るんだという感覚で受け取ってもらえるんじゃないかと思います。ただし、重たい物語ではなくて、登場人物の6人全員が何かの過去を抱えながら生きていて、それを個性的な役者たちがぶつけ合ったり、ぶつけ合わなかったりして進んでいく人間ドラマが展開されます。会話がすごく面白い舞台だと思うので、ぜひ劇場に足を運んでいただきたいです。桜がモチーフとして出てくるのですが、桜の季節も近づいていますし、劇場も桜の名所の新宿御苑の近くですし、帰り道も楽しんでいただけたらと思います」

――現在Webで公開されている短編オムニバス映画『LONG SHOT』を拝見しましたが、こちらは俳優3人のみの会話劇で、ちょっとシュールな世界が展開されています。

「あの3人で北海道まで行って撮ったんです。上杉(哲也)監督は北海道出身の方で、北海道で作品を撮りたいという意思があるんです。諏訪珠理くんとは映画『裸足で鳴らしてみせろ』で共演させてもらっていて、三村和敬くんははじめましてだったのですが、2人とも本当に芝居が上手いんです。三村くんはコメディもシリアスもできて、作品を回してくれました。すごく楽しかったです」

伊藤歌歩

――コントのような演劇のような不思議な世界観で、すぐに次の作品が観たくなりました。

「YouTubeで公開されていて、10分ぐらいの尺なので気軽に観られますし、見始めたら最後まで観てくださる方が多いと思います。監督に聞いたのですが、いろんな言語の字幕をつけて海外にも展開しているので、韓国などでも評判が良いみたいで。今はそうやって広がっていくものなんだなあって思いました」

――この作品も含めて、役者としてのチャレンジが続いているようですね。

「今までは何かを抱えているような、シリアスな役柄を演じることが多かったんです。でも『LONG SHOT』のようなシュールなコメディに挑んだり、今年1月に出演した舞台『昨日の月』では、“こういうセリフの言い方をしたら面白いんじゃないか?”というように、内面からというより外側から役を作ってみたりして、最近はチャレンジングな現場が続いていると感じています」

――そんな伊藤さんが演技の世界に興味を持ったきっかけは?

「小学校2年生くらいの時のクラス替えで、仲の良い子とクラスが分かれてしまって、学校に行きたくないという時期があったんです。そんなときに、何故かは分からないのですが、お母さんが私に演劇をやらせたんです。最初は嫌々稽古場に連れて行かれてたのですが、やってみたらすごく楽しくて。いい効果があったようで、内気だった性格が外交的になって、クラスにも馴染めるようになったんです。楽しかったので2回目もやりたいと言ったんですが、母は子役のようなことはやらせたくなかったみたいで、そこからは演技からずっと離れていたんです」

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Information

ヒラタオフィス+TAAC『さえなければ』
2025年3月5日(水)〜12日(水)サンモールスタジオ

さえなければ

ある住宅街で、自治体による遺体ホテルの運営が始まった。現在もなお、職員と施設に反対する近隣住民の間で、侃侃諤諤の論争が繰り広げられている。そんなある日、1体の遺体の行方がわからなくなって。 (※遺体ホテルとは・・・火葬や葬儀までの間、故人を安置するための場所。近年、多死社会・火葬場不足などによりその需要が高まっている)

作・演出 :タカイアキフミ
出演:遠藤健慎、福崎那由他
伊藤歌歩、古澤メイ、高畑裕太
永嶋柊吾

◆公式サイト
https://www.taac.co/sae

Information

現在募集中『ヒラタオフィス全国新人オーディション』

ヒラタオフィス全国新人オーディション

設立当初よりジャンルにとらわれず、タレント個々の才能を活かし幅広いプロモーションを展開している「ヒラタグループ」。現在も、映画・TV・CF・ファッションからアニメに至るまで、本人の希望や適性を活かし所属者をマネージメントしている。

所属者には、TBS日曜劇場『アンチヒーロー』主演の長谷川博己、フジテレビ木曜劇場『ギークス〜警察署の変人たち〜』主演の松岡茉優、NHK2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』お市役にて出演する宮アあおい、NHK 連続テレビ小説『おむすび』佐藤珠子役の谷藤海咲、ミュージカル『東京リベンジャーズ』#2 Bloody Halloween場地圭介役など舞台を中心に活躍中の鈴木勝吾、他に土村芳、望月歩、工藤夕貴など実力派の顔ぶれが揃う。モデル部門には、『anan』や『ELLE girl』『NYLON』等で活躍中の中島侑香や東咲月ら、声優部門にはTVアニメ『呪術廻戦』禪院真希役の小松未可子、TVアニメ『アキバ冥途戦争』和平なごみ役の近藤玲奈などが在籍。キッズ部門「ヒラタビーンズ」のプロモーションにも力を注いでいる。また、同グループの新人育成/プロモーションを手掛けるフラッシュアップ/FLASH UP etoileでは、カンテレ・フジテレビ系月曜ドラマ『モンスター』栗本颯役の坂元愛登、映画『誰よりもつよく抱きしめて』主演の三山凌輝、劇場版アニメ『デジモンアドベンチャー02 THE BEGINNING』主演の片山福十郎、映画『遺書、公開。』にて出演の上村海成らが在籍している。

そんな「ヒラタグループ」が、次世代スターを発掘するべく新人オーディションを開催。現在所属者を募集している。

“人に愛されるタレント作り”を念頭に、言葉遣いやあいさつなど、業界人としてはもちろんのこと、社会人として大切になるマナーやルールもしっかりと教えていく。現在、各方面で活躍中の所属者を育成してきた独自のコンセプトにより、丁寧に新人育成を行っていく。

◆主な所属者(ヒラタグループ)
宮アあおい/長谷川博己/松岡茉優/小松未可子/工藤夕貴 ほか


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