私立恵比寿中学 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「私立恵比寿中学」

2018/08/31

「(小林)歌穂は取材とかでも答えが独創的すぎて、不思議な視点を持っているのが宇宙人っぽい」

私立恵比寿中学 撮影/mika 取材・文/斉藤貴志

“永遠に中学生”をコンセプトに、歌手活動のほか、映画やドラマ、バラエティ、舞台など、多方面で活躍中・私立恵比寿中学。2018年1月より6人体制での「新学期」をスタートさせ、新体制で初となる主演ドラマ『君は放課後、宙を飛ぶ』の配信が開始された。青春、SF、恋愛、友情、ミステリーと様々な要素が盛り込まれた同ドラマの見どころなどを、メンバーに直撃インタビュー。

私立恵比寿中学真山りか

――皆さんはエビ中でアイドル活動をしつつ、これまでも個々で女優業もしてきました。演技の仕事に対しては、それぞれどんなスタンスですか?

柏木ひなた「ずっとエビ中でアイドルをやっていて、最初は女優さんのお仕事にはそこまで興味なかったんですけど、少しずつやらせていただくなかで、自分ではない人を演じることがすごく楽しいと気づきました。今度舞台(タイヨウのうた)にも出させていただきますが、いろいろ違う役をやってみたい欲がどんどん出てきました」

安本彩花「私も演技は大好きです。今、『ギア-GEAR-』という台詞のない舞台をやらせていただいていたり、いろいろなお芝居の形を学んでいますけど、もっと知りたくて興味のある世界です。歌もメロディに乗っているだけで、歌詞を伝える意味では台詞に近いところもあるし、すべてが繋がっているように思います」

小林歌穂「エビ中で歌って踊ってライブをするときも表現力は大事で、お芝居は表現の仕方は違っても大事なものは変わらないのかなと思っています。台詞を覚えるのは大変ですけど、演じているときはすごく楽しいです。欲張りなんですけど、エビ中をやりながらお芝居もできたらいいな、というのはあります」

中山莉子「『咲-Saki-』に出演したとき、初めて女優さんと一緒に演技のお仕事をして、表情のことをすごく学びました。そこから今エビ中で活動しているなかでも、自分がちょっとずつ変わっていけている気がします。演技から学ぶことはすごくあると思っています」

星名美怜「お芝居は観るのも好きだし、役を演じて自分でない人になり切るのもすごく楽しいです。エビ中のドラマだと自分と近い役が多いので、自分が見たことのない自分を演技で見られたら、刺激になりそう。難しくてもアクションをやったり、アイドルの自分とまったく違うキャラクターを演じてみたいです」

真山りか「私はお芝居はときどきやらせていただく程度で、イベントのような感覚で『やったー!』となります。今回のようにエビ中メンバー全員でやると、みんなの新しい一面が知れますし、自分自身も知らなかった感情を見つけることができて、自分探しのような感覚もあります。今後も積極的にできたらと思います」

私立恵比寿中学安本彩花

――今回の『君は放課後、宙を飛ぶ』で演じた役は、それぞれの素に近いところもありました?

真山「わりとみんな近い感じでした。最初、歌穂ちゃんが演じる宇堂聡美がクールな役と聞いて、新しい歌穂ちゃんが見られるかと思ってワクワクしていたら、結構本人と近い感じになっていたり」

星名「動きとかね」

真山「違うのは頭が良いところくらい?(笑)。そういうシーンがたくさんあったわけではなかったけど、現実の歌穂ちゃんより頭が良い感じはしました」

小林「学年トップクラスの成績という役でしたけど、私はそうではないので(笑)。“JAXA(ジャクサ)”とか難しい単語がいっぱい出てきて、『エーッ!?』となりました。でもみんな、ほど良く役に当てはまっていたと思います」

星名「たぶん私たちのことを知ってくださっている中で脚本を書いてくださったので、『この子はこういうことやりそう』という行動も入っていました。私の演じた粕谷夕妃はUFOにUSBみたいなのが付いていたから、それで自分の携帯を充電していましたけど、普通そんなところで充電なんかしないじゃないですか(笑)」

小林「でも、美怜ちゃんはすぐ携帯を充電するイメージがある」

私立恵比寿中学星名美怜

星名「充電しっぱなしで携帯を忘れてくることも多くて、それがドラマでは大ごとになってました。そういうちょっとした行動が本人っぽくて。最初の寺西杏奈(柏木ひなた)がジェンガをしているシーンも、ひなたがゲームとかに熱くなるタイプだから、雰囲気がすごくそれっぽかったり」

安本「ひなたは今までエビ中の舞台とかではキレキャラっぽい役が多くて、今回もわりと強めの女の子でしたけど、普段はそんなに怒鳴ったりしないから、そこは違うかなと思いました」

柏木「本当にキレる役が多いんですけど、普段はあまり怒ったりしません。だから逆に、役で大声を出すとストレス発散というか(笑)、楽しみながらキレています。彩花は表情やリアクションがオーバーで、驚くとすぐ『うわーっ!』とか声に出すのも、マイペースな性格も、彩花が演じた高崎まりえに似ていると思いました」

真山「4年前にみんなで『甲殻不動戦記 ロボサン』というドラマをやらせていただいたときは、面白い方向に進んで行くところがありましたけど、今回は私の演じた丹羽遼子ちゃんは特に、一番スタンダードな女子高生でないといけなくて。『普通って何だろう?』とめっちゃ考えました」

――“普通”は一番難しいところかもしれませんね。

真山「自分自身、アイドル活動と両立していたのでしっかり“学生”をやってこられたわけでもなかったし、直前まで今のJKが普段何をしているのか、日常感が掴めませんでした。でも撮影初日のメイク中に、その日のニュースとか他愛ないことをダラダラ話していたら、『あっ、これだ!』となって。それがすごく印象的でした」

私立恵比寿中学柏木ひなた

――歌穂さんと莉子さんは現役JKですが。

中山「“LJK”を過ごしています。ラスト女子高生です!」

小林「平成最後の高校3年生です(笑)」

星名「ただ、この二人に関しては、普通の女子高校生にはいないようなキャラの強い2人なので……。独自ワールドを持っているから、今どきの流行りを聞いてもあまり知らないという(笑)」

小林「流行りには乗れません。『今、コレが流行っているんだって?』と言ったら、『それ結構前に終わったよ』みたいなことが多くて(笑)」

中山「流行に遅れるというより、ついて行こうとしてない感があります。マイペースで、気づいたら『あっ、行っちゃった……』という感じです(笑)」

小林「流行りが去ったあとに、『いいかも』と思い始めたりね(笑)」

中山「現役高校生の私たちより、学生を卒業されたメンバーの人たちのほうが流行りに乗っていることが多いです」

安本「美怜ちゃんの、流行りに敏感で最先端を取り入れる感じは、粕谷夕妃に近いかなと思います」

真山「イマドキ感ね」

私立恵比寿中学小林歌穂

――『君は放課後、宙を飛ぶ』は、青春・友情・恋愛・SF・ミステリーといろいろな要素が詰まったドラマですが、恋愛パートを担ったのも美怜さんでしたね。

星名「石原壮馬さん演じるリゲルに恋をする役柄で、世間で“胸キュン”と呼ばれるシーンに初めて挑戦させていただきました」

柏木「メンバーで一番胸キュンシーンが似合うのが美怜ちゃん」

星名「そのシーンは3月の夜の撮影ですごく寒かったのに、緊張しすぎて終わるまで寒さを感じませんでした。他のメンバーが帰ったあとで良かったです。メンバーが近くにいたら絶対声とか聞かれるから、恥ずかしくてできなかった気がします」

柏木「確かに、メンバーに演技を見られるのはテレくさい」

星名「稽古のときはいつものワチャワチャ話している雰囲気だったのが、みんな急にスイッチを切り替えて演技モードになると、少し緊張し合ったりもしました」

小林「逆に、私はいつも一緒にいるメンバーだから、やりやすかった部分もありましたけど」

私立恵比寿中学中山莉子

――美怜さんの胸キュンシーンは、皆さんも出来上がりを観たんですか?

真山「観ました。めちゃめちゃキュンキュンでした(笑)」

安本「ニヤニヤが止まりませんでした(笑)」

――そして、青春的なところもあって。

安本「部室のシーンは大きかったかも。部活をやったことがないメンバーが多くて、みんなで一緒に何かを頑張るのはエビ中も一緒ですけど、学生として部活をやるのは初めての経験で、そこは一番青春っぽくて楽しかったです」

中山「屋上で天体観測をしたシーンで、寒い中でみんなで毛布にくるまりながら、星のことより将来について語り合っていたのが、青春だなと思いました。UFOで騒いでいる女子高生も、ちゃんと進路のことも考えていたんだとホッとしました(笑)」

私立恵比寿中学真山りか・安本彩花

――UFOが校舎の屋上に落ちていた……というところではSF的なお話で、完成披露試写会では「エビ中のメンバーで誰が一番宇宙人っぽいか?」を出演者投票で決めました。

真山「私は中山莉子に入れました。日本語を知らないというか、話の意味がわからないことが多くて、会話が成立したことが指で数えるほどしかない(笑)。5年くらい一緒に活動していていますが、未だに掴めません」

安本「私も莉子。ひと言で言うと理解不能(笑)。3時間以上日光を浴びないとおかしくなっちゃうんです。普段はサッパリ女子なのに、ウザイくらいのベタベタ女子になります。今回のドラマの撮影でも、天文部の部室にいて3時間以上経つと、キャラがコロッと別人のように変わって『あー! あー! あー!』みたいに騒ぎ出したりして(笑)。ここ2,3年で初めてみた瞬間だったので、本当にこの子はわからないことがまだたくさんあるなって思いました」

中山「ありがとうございます(笑)」

私立恵比寿中学星名美怜・柏木ひなた

――誉め言葉として受け取られるわけですね(笑)。

星名「私は歌穂。基本的に歌穂と莉子は会話がうまく成立したことがないんですけど(笑)、歌穂は取材とかでも答えが独創的すぎて、インタビュアーさんが『エッ?』となることがよくあります。他のどこかから別の電波を受信しているのかと思うくらい(笑)、不思議な視点を持っているのが宇宙人っぽいです」

小林「ハハハン(笑)。誉めてもらっている、ということでいいんですか?」

柏木「私も歌穂。独り言がとても多くて、ときどき地面に向かって話していたりするので、見えない誰かと話をしたり、宇宙と交信しているのかと(笑)。レッスン中も後ろで何かささやいているから、誰かと話しているのかと思って見たら、1人で『それでね、ウン、ウン』みたいな(笑)。歌穂ちゃんにしか見えない誰かがいるのかと思いました」

小林「見えていたのかもしれない(笑)。確かにエビ中に入ってからひとり言が多くなりました。気づくと結構なボリュームでボソボソ言っています。私は安本さんがマネできないようなヘンな動きをするのが、宇宙人っぽいなと。安本さんって、動きが独特じゃないですか?」

安本「ライブのときとか気合いが入ると手首が曲がったりしますけど、私は歌穂のほうがずっと宇宙人っぽいと思う」

小林「ありがとうございます!!」

安本「誉めてはいないけどね(笑)」

中山「私も歌穂ちゃんに入れました。誰とでも仲良くなれるイメージがあって、もし宇宙人が降ってきたら、言葉がわからなくてもケラケラ笑いながら通じ合いそう。仮に歌穂ちゃんに『私は宇宙人なんだ』と告白されても、『ああ、そうなんだ』って驚かない気がします」

小林「もし私が本当に宇宙人だったら、驚いてくれ!!(笑)」

私立恵比寿中学小林歌穂・中山莉子

――(笑)。他のキャストの票も含めて歌穂さんが見事1位に選ばれて、今回、宇宙人に扮した姿での登場となったわけですが。

小林「似合うと言ってもらったので、イエーイ!という感じです(笑)」

――実際にUFOを見たことがあったりは?

小林「小学5年生の林間学校の写真で、太陽と違う方向が光っていて『あれ?』と思ったんですけど、その写真を買うのを忘れてしまいました。でも、『なんで空で二つ光っているんだろう?』と思いました」

真山「歌穂ちゃんのことを迎えに来たんじゃないの?」

星名「やっぱり宇宙人なんだよ(笑)」

小林「あれ? もう帰る時期?(笑)」

私立恵比寿中学

――では最後に、歌穂さんからこの『君は放課後、宙を飛ぶ』の見どころアピールをお願いします!

小林「“女子高生×UFO”というとこんな感じになるのか、というのがありました。実際にUFOが落ちていたらビックリすると思いますけど、天文部のみんなは意外と雑に扱ってたり(笑)、そこがグッとくるというか面白かったです。共演者の方々も本当に濃いキャラクターで、1回みたら忘れられないような表情とか掛け合いとか本当に面白くて、楽しんでいただけると思います。青春も恋愛もSFもミステリーもいろいろ詰まっていて、どんな時間帯に見てもフフッとなるような温かいドラマになっています!」

PROFILE

私立恵比寿中学(しりつえびすちゅうがく)●2009年8月結成、現役中学生が1人もいない「永遠に中学生」6人組グループ。通称「エビ中」、自称「King of 学芸会」。2018年1月より真山りか、安本彩花、星名美怜、柏木ひなた、小林歌穂、中山莉子の6人体制での「新学期」がスタート。2018年6月6日、6人体制となり初のシングル「でかどんでん」をリリース。11月から秋ツアー開催、12月には幕張メッセイベントホールにて23日、24日、25日のクリスマス3daysで大学芸会を開催する。

Information

ドラマ『君は放課後、宙を飛ぶ』
ひかりTVとdTVチャンネルにて先行配信中

『君は放課後、宙を飛ぶ』©「君は放課後、宙を飛ぶ」パートナーズ

TBSサービス×東映の動画配信WEBコンテンツプロジェクト第2弾。エビ中が扮する、天文部所属の6人の女子高生が、学校の屋上でUFOを発見したことから始まる、青春×SF×恋愛×友情×ミステリーのドラマが誕生。ドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)、『きみが心に棲みついた』(TBS系)などの人気作を手がける脚本家・徳尾浩司による完全オリジナルストーリー。
共演には、石原壮馬、都丸紗也華などの若手俳優に加え、鈴木理学、佐藤貴史といった実力派役者陣が集結。撮影は4Kで行われ、被写体の持つ質感やディテールを高精細に再現している。
さらに、6月6月にリリースされたエビ中のニューシングル『でかどんでん』のカップリング曲『響』が主題歌に決定。

Present

私立恵比寿中学 サイン入りポラを2名様にプレゼント!

私立恵比寿中学

【応募のきまり】
件名:私立恵比寿中学 サイン入りポラプレゼントと明記し、本文:[名前]、[年齢]、[都道府県]、[インタビューの感想]、[今後インタビューしてほしい人・要望]を記入して、下記メールアドレスに送信して応募。

【応募メールアドレス】
deview-oubo@oricon.jp

【応募締切】
2018年9月14日(金)23時59分まで。

※抽選の上、当選者のみにメールでご連絡いたします。当落のお問い合わせにはお答えできませんので、ご了承ください。
※当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。

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