前田公輝 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「前田公輝」

2024/04/05

「子役芝居から抜け出すのに苦戦しましたし、自分の芝居のスタイルを見出そうとしていた期間はすごく苦しかった」

前田公輝

――習い事感覚だった子役時代から、「将来、役者でやっていく」と決意したのは、どういったきっかけだったのでしょうか。

前田公輝「16歳で主演をやらせていただいた、映画『ひぐらしのなく頃に』がきっかけです。ただ、クランクインの時はまだ役者で生きていこうとは思っていなくて、なんだったら芝居に対して苦手意識も強かったんです。当時は『天才てれびくんMAX』などのバラエティ番組でお話をさせてもらうことや、企画モノに準じて”自分”を表現していくことに楽しさを見出していたので、むしろ芸能界を生き抜くためにお芝居は必要不可欠なものなんだと思って、”仕事“としてやらせてもらっていた気がします」

前田公輝

――子役から大人の俳優への移行については、みなさん、苦戦されている印象があります。前田さんはいかがでしたか?

前田公輝「僕も子役芝居の癖がなかなか抜けなくて苦戦しました。喜怒哀楽が凝り固まってしまっていて、派生していかないんです。子役の頃は演出の方も具体的なことを言ってくれる方が少なくて、『もうちょっと嬉しく』とか『もうちょっと笑顔で』『もう少し怒っているようにやってみて』という指示が多くて、わかりやすくはあるのですが、それでしか表現しないものだと思ってしまうんです。表現の仕方は役によっても脚本によっても違いますし、自分がイメージする芝居をしたいし、やっているつもりなのに体が動かない。“カメラの前で演じるというのはこういうこと”みたいな感じで、長くやってきた表現方法が凝り固まっていたんです。そこから抜け出して、“楽しいけれどちょっと悲しさがある”というような繊細な感情表現というか、喜怒哀楽に幅をつけることが徐々にできるようになったことで、大人の俳優とし一歩踏み出せたのかなと思います」

前田公輝

――子役芝居から抜け出せたと実感したのはいつ頃でしたか?

前田公輝「映画『ひぐらしのなく頃に』の撮影で本格的に芝居と向き合うことになって、その翌年のドラマ『ダディ・ダディ?〜恋愛小説家・伊崎龍之介〜』(2009年/テレビ朝日系)の時にはもう抜けられてきてたのかなと思います。でも、子役芝居から抜け出すのに1年くらいかかりました。自分の芝居のスタイルを見出そうとしていたこの1年という時間は、すごく苦しかったのですが、だからこそ芝居は面白いとも思えました。急速に成長していく自分が手に取るようにわかるんですよね」

――そのためにどのようなことをしたと思い出されますか?

前田公輝「“どれだけ自分を見つめられるか”というのは常に意識していました。たとえば大学進学に関しても、大学に入ってから夢を探すという人も少なくないと思いますが、僕の場合は大学に入った時に明確な夢もあったし、大学で何をしたいかも見えていたんですよね。それはきっと幼い頃から芸能界でお仕事をさせていただいていたからだと思うんです。毎回、明確な目標を立てて、そこに向かって行動を起こす。“なぜこれをやるか?”ということを漠然とさせたくないんです。昔から数学が好きで、“答え”を出したい人だったからというのもあると思います。むしろ芸能界での方程式で一番難しそうだったのは、本当に個人的な感覚ではありますが、お芝居でした」

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