池田純矢×夏川アサ | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「池田純矢×夏川アサ」

2022/10/12

「完全に勘ですけど、池田さんとは今回の仕事がダメでも、どこかでまた会えるんじゃないかなっていう気がしたんです」

池田純矢×夏川アサ

――手ごたえみたいなものはありました?

夏川アサ「正直、受かったか落ちたかとかって、どうでもよくなっちゃって。全部さらけ出せたからいいやって思えたんです。それに完全に勘ですけど、池田さんとは今回の仕事がダメでも、どこかでまた会えるんじゃないかなっていう気がしたんです。なので、合格の話をいただいたときは、すごく運命的なものを感じました」

池田純矢「オーディションに来たアサちゃんのこと、めっちゃ覚えてるわ(笑)」

――池田さんにはどんな感じに映ったんですか?

池田純矢「今のアサちゃんだから、そういうことが話せるんだろうなと。オーディション当時のアサちゃんだったら今みたいな話はしてないだろうなと思います。アサちゃんが入ってきたときに、“いや、どんだけバキバキに背負ってきとんねん!”って感じだったんですよ(笑)。“これを取ってやるぞ!”っていう気合いがありありと溢れていて。でも、それが面白かった。事前に渡していた芝居の台本を読んでもらったときとか、“見ろ、私の才能を!!”みたいな感じだったんですよ」

夏川アサ「え〜っ!? そうでした?」

池田純矢×夏川アサ池田純矢

池田純矢「“え〜”じゃないよ(笑)。でも、その様がすごくいいなと思ったんです。でも、かといって自分勝手だったわけではなくて、この子はまだ勉強の方法を知らないだけで、覚えればどんどん吸収して良くなっていくだろうなって思いました。僕が俳優さんに絶対に大切にしてほしいなと思うのは、自分もそうだけど、“自分の才能を疑わない、信じること”だと思うんです。この業界って、人か人外かの2種類しかいないなと思っていて、人であることってすごく素敵なことで魅力的だし、素敵な存在になると思うけど、この芝居という分野になったときに、それを突き詰めていくと人ではなくならないといけないというか、人外にならないといけないんです。本当に狂って壊れて、それでも芝居しかないっていうような人間しか、本当の意味で俳優として生涯を過ごすことってできないんじゃないかなと。なので、自分の才能を信じることってすごく大事で、その才能を信じたまま、人の道を踏み外せるかどうかっていうことが大切で。アサちゃんはそれができる人だろうなと思いました」

夏川アサ「普段、池田さんとお話をしていても『人外にならないといけないよ』というワードは何度もいただいていて。やっぱり並大抵の努力じゃ、今はまだぜんぜん足りないし、1回壊れないと私は変われないなと思いました。覚醒するために、この舞台で精一杯頑張ろうと思います!」

池田純矢×夏川アサ池田純矢

――『Deview/デビュー』には芸能界を目指している読者も多いのですが、お二人がこれまでの役者人生の中で、大きく影響を受けたと思うものについても教えていただけますか。

池田純矢「いっぱいありますし、それこそ毎日思っています。クリエイターたるもの、感度を高く持っていないといけないと思っているので、今こうしてインタビューを受けているときも、僕は話をしているアサちゃんの顔をチラチラ見ていたりして、“あ、あそこの芝居でこういう顔いいかもな”とか考えたりもする。常日頃、すべてのものごとをそういうフィルターで見ているので、いろんなことから影響受けています」

――いろんなことにアンテナを張っておくというのは大事ですよね。

池田純矢「最近のことだったら、1、2年前くらいに美術展に行ったとき、モネとゴッホとセザンヌの絵が同じフロアに飾られていて、それぞれの絵の主張がすごくて、めちゃくちゃ喧嘩しているように見えたし、空間が歪んで見えたんです。ほかにもいろいろな絵が飾ってあったのですが、その3点が飛びぬけてすごいオーラを放っていて。もちろん、画像であったり、美術ショップや本とかでその絵を見たことはあるし、どういうディティールをしていてどんな絵なのかっていうのは存在としてわかっていて。なんなら、ゴッホの稲刈りの絵は8年くらい前に別の企画展のときにも見ていて、そのときは“わ〜、すごいな〜”くらいにしか思っていなかったけど、ある日を境に、何か違う感じ方をするようになったんです」

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Information

エン*ゲキ#06 即興音楽舞踏劇『砂の城』

東京公演:2022年10月15日(土)〜30日(日)紀伊國屋ホール
大阪公演:2022年11月3日(木・祝)〜13日(日)ABC ホール

砂の城

作・演出:池田純矢
出演:中山優馬
岐洲匠 夏川アサ 野島健児 池田純矢 鈴木勝吾
升毅
佐竹真依 高見昌義 永森祐人 真辺美乃理 森澤碧音
ピアノ演奏:ハラヨシヒロ

■ストーリー
「僕らは、間違いを犯した―。」

颯爽と吹き抜ける風が、右に、左に、軋む大木に吊られた亡骸を揺らす。
その瞳は虚無だけを映すようで、しかし生を渇望するようでもある。
それでも"今"は彼を置き去りに、なにもなかったように過ぎていく−。


国土を砂地に覆われた大海の孤島、アミリア―。
街はずれの農地に暮らすテオはこの日、人生の門出に立っていた。
領主・アッタロスの娘で、幼馴染のエウリデュケと念願の婚礼を迎え、晴れてひとつの夫婦となるのだ。 共に育った親友のアデルらも歓声を挙げ、全てが幸福に満ち溢れていた。
時を同じくして、宮廷では国王崩御の報せが舞い踊っていた。
王位継承権を持つ太子・ゲルギオスはこの機を逃すまいと、最高文官である宰相・バルツァと共に邪な策を練る。 しかし、先王の遺言によってこれまで隠匿されていた「王家の血を継ぐ庶子」の存在が公然の事実となる。 玉座を確たるものにせんと、ゲルギオスは秘密裏に謀殺を企てるが…。
そんな折、テオらの暮らす地に王国からの勅令軍が訪れた事で、エウリデュケの従者で奴隷の男・レオニダスこそが、王家の血を継ぐ高貴な者であることが判明する。
この日を境に、交わる事のなかったテオとレオニダスの運命は強く結びつき、次第に幸福だった日常は"砂の城"のように脆く、崩れ堕ちてゆく…。
誰もが迷い、誰もが苦しみ、抗いようのない悲哀と憂いに縛られながらも其々が選んだ道は、果たして正しかったのか、それとも―。

◆公式サイト
https://enxgeki.com/

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