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インタビュー「伊原六花」

2022/09/05

「戦時中も戦後も久美子が暮らしてきた環境は悲惨だったかも知れないけど、それが久美子の強さのベースになっている気がする」

伊原六花

――伊原さんは江口のりこさん演じる大和田房子の義理の妹、久美子役です。脚本からは戦後の現代っ子なのかなという印象を受けました。

「久美子は青春時代のほとんどが戦争でした。学校には行っていたかもしれないけど、工場で働いたり、恋をすることもない、そんな青春時代だったんです。だから久美子にとっては戦時中が日常。当時は実際に、『私は大きくなったらパンパン(街娼)のお姉さんみたいに華やかに自由に生きたい』と思う女の子がいたらしいんです。久美子ならそんな憧れを持つこともありえるなって思いました。新しく流れ込んできた、女性が解放された世界に憧れを抱くだろうなって。戦時中も戦後も久美子が暮らしてきた環境や目にしてきたものは悲惨だったかも知れないけど、それが久美子の強さのベースになっている気がします。大人たちは元々あった世界がなくなって、目の前に現れた新しいものが受け入れられないけれど、久美子は崩れた世界が当たり前だったから、戦争が終わってワクワクする新しい世界に憧れていく。それが久美子の行動の動機になっているのかなって思います」

伊原六花

――すごく危なっかしい女の子にも感じますが、久美子に共感できる部分はありましたか?

「音楽を聴いてワクワクしたり、新しいことを自分で経験したいと思うのは、若さ故の情熱だったりするのかなって思いました。私も新しいもの、ダンスや音楽、華やかなものが好きなので、久美子がそういうものに憧れるのは若い世代の人たちに共感できる部分じゃないかなと思います」

――久美子について長塚さんとお話しはされましたか?

「歌稽古のときから『久美子は想像力豊かでぶっ飛んでいて良い』と言われました。ダンサーをしている夏子に憧れて、ダンサーになりたいと思って夏子の歌い方をマネしたり、テンションが上がり過ぎて夏子に話しかけられなかったりするんですよね。『化粧の仕方教えてください』、『その服どこで買ったの?』って夏子に聞きたいのに、ワクワクし過ぎて伝えられないのがおもしろいからって長塚さんがおっしゃっていて、そんなにぶっ飛んでいていいんだって思いました(笑)」

伊原六花

――江口のりこさん、夏子役の前田敦子さんと、豪華キャスト陣が集結しました。共演者のみなさんの印象はいかがですか?

「私が今まで出演したミュージカルや音楽劇は、歌稽古があって、芝居は芝居で作っていくイメージでした。でも今回、稽古で江口さんが『こういう感情だと歌いづらいです』とおっしゃっているのを見て素敵だなって思いました。“こう歌おう”ではなく、芝居の心情をそのまま歌に乗せようとされているんだなと感じて、私もそうしようと思いました。戦後について歴史として知っていることはあるけれど、その時、登場人物たちがどういう感情だったかは話し合わないとわからないものが多いと思うんです。そういうことも江口さんは長塚さんに細かく質問なさったり、みんなでディスカッションするときも先陣切って、噛み砕いてくださるので、ついて行こうと思っています」

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Information

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース
ミュージカル『夜の女たち』

2022年9月9日(金)〜19日(月・祝)KAAT神奈川芸術劇場(ホール)
※初日延期のお知らせ
<全国ツアー>
・北九州芸術劇場:9月24日(土)18:00、25日(日)13:00
・穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール:9月30日(金)18:30、10月1日(土)13:00、10月2日(日)13:00
・山口市民会館 大ホール:10月6日(木) 18:00
・まつもと市民芸術館 主ホール:10月10日(月・祝)15:00
・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール:10月14日(金)18:00、15日(土)13:00、16日(日)13:00

『夜の女たち』

原作:久板栄二郎
映画脚本:依田義賢

上演台本・演出:長塚圭史
音楽:荻野清子
振付:康本雅子

出演:江口のりこ 前田敦子/伊原六花 前田旺志郎 北村岳子 福田転球/大東駿介 北村有起哉 ほか

≪あらすじ≫
戦後すぐの大阪、釜ヶ崎。「日没後、この付近で停立または徘徊する女性は闇の女と認め、検挙する場合があります」と札が立っている。大和田房子は焼け出された後、病気の子を抱えて困窮していた。夫は戦地からまだ帰っておらず、両親や妹・夏子は終戦を迎えたものの消息不明になっている。姑や義理の妹・久美子と同居しながら、着物を売り払ってなんとか暮らしている。そこに届いたある知らせに絶望する房子。その後、ダンサーとなった夏子と偶然再会する。房子、夏子、久美子、3人の女たちの壮絶な人生と、凄まじい生命力を描いた人間ドラマ。

◆公式サイト
https://www.kaat.jp/d/yoruno_onnatachi

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