八木優希 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「八木優希」

2017/06/07

「小さい頃からオーディションのときは、まずは自分が楽しむということを大事にしています」

八木優希

現在放送中のNHK 連続テレビ小説『ひよっこ』で、有村架純ちゃん演じるみね子が働くトランジスタ工場の先輩工員・夏井優子を演じ、注目を集める八木優希ちゃん。子役時代から様々な作品に出演している彼女に、撮影エピソードや役作りについて、オーディションに臨む際に心がけていることなどを聞いてきました。


八木優希
連続テレビ小説『ひよっこ』に出演して、家族やお友だちなど、周囲はどんな反応でした?
「親友が“見たよ!”って連絡をくれました。あと、おじいちゃん、おばあちゃんは、もともとずっと見ていた大好きな朝ドラに私が出るということで、すごく喜んでくれて。“おじいちゃん、おばあちゃん孝行”になったかなって、私もとても嬉しくなりました」
オーディションを経ての出演ということですが、オーディションでの印象や、出演が決まったときの気持ちを教えてください!
「オーディションのときは、まわりが年上の方たちばかりだったので、“ダメかなぁ”と、ちょっと弱気になったりもしたんです。でも、少しでもいい印象を残せたらと思って臨みました。なので、決まったときは、嬉しいのはもちろんですが、びっくりしました」

八木優希
自信がなくなった中でも、自分らしく、しっかりと向き合えた秘訣というのは?
「弱気にはなったけれど、“自分は自分、楽しんでやろう!”と思い直せたことです。小さい頃から、オーディションに向かうときは必ず、お母さんが『楽しんでおいで!』って言ってくれていたんです。自分が楽しめば、その様子は相手にも伝わるし、逆にそれができないと、楽しい演技ができなくなってしまう。なので、お母さんはいつも、『笑顔で、楽しんでね』って言って送り出してくれて。今も、オーディションのときは、ずっとその気持ちを忘れないようにしています。他にどんな人がいたとしても、まずは自分が一番楽しむ。自意識過剰というわけではないけれど、“自分が一番できるんだ!”と自信を持つことも大事なのかなって思います」
『ひよっこ』でも、女優を目指す時子(佐久間由衣)がオーディションで緊張して失敗してしまうという場面がありましたね。楽しむことと緊張、どんな風にバランスをとっていますか?
「何事も楽しむためには、ある程度できることが条件だと思うんです。なので、事前にできる準備はしっかりやります。緊張して台詞が飛ぶということがないように、とことん、読み込んでおいたり。もし、飛んでしまっても、台詞の流れを覚えておけば、対応はできます。秘訣というか、自分で役になりきって、失敗しても大丈夫っていうくらい、自信をつけてから臨むことは常に意識しています」

八木優希
“これだけやったんだ!”という自分に対する信頼が大事だと。
「はい。“あれだけやったんだから大丈夫!”って。“このオーディションに来ている誰よりも練習したから、絶対にできるんだ”という気持ちですね。当日に台詞を渡されることもありますけど、そのときはそのときで、緊張感も含めて楽しむようにしています。条件は、みんな一緒ですから」
乙女寮のメンバーの中では、実年齢は一番年下ですが、演じている優子は、先輩役です。演じる上で難しいと感じた部分は?
「初めて自分の役柄を聞いたときは、“え!? 先輩? 間違いかな?”って思いました(笑)。リハーサルに入る前は、年下に見えないようにしないとって、いろいろと考えていたんです。でも、周りのキャストさんたちが自然に先輩として演技をしてくださって、私が無理に意識をしなくても、先輩らしくなるかなと思えました。心がけたことは、普段の会話の中でも、あえて、あまり敬語を使わないようにして、年下感を出さないようにしていたことぐらいです」

八木優希
女の子たちがたくさんいる現場では、ドラマのようにガールズトークがはずんでいたり?(笑)。
「そうですね。ちょっと騒がしいくらい、おしゃべりしてます(笑)。役柄とは違って、私は結構しゃべるほうなんですよ。幸子役の小島藤子さんが、ドラマ内で仲良しという設定もあって、最初からたくさん話しかけてくれたんです。好きな小説が同じだったり、ゲームが好きだったりして、話が合うので楽しくて。学校の休み時間みたいな感じですね(笑)」
女の子が集まる現場って楽しい?
「はい! いつも、(撮影のある)明日が楽しみだなぁってワクワクしてました」

八木優希
優子は体が弱く、大人しく控えめな印象でしたが、段々と芯の強さが見えてきました。
「いきなり変わるというよりは、少しずつ、“あ、優子ってこういう子なんだ!?”っていう部分が出てくる感じです。最後まで一貫して静かな子ではあるんですが、言うときはピシッと言う。周りの子が変わっていくからこそ、優子も変わっていくんですよね。その辺はリアルに、自然にやれていると思います」
八木さんは演技のキャリアがとても長いですが、その中で、どんなところにお芝居の魅力を感じますか?
「一番楽しいのは、自分とは違う人になれること。こういう人になりたいなとか、自分ではない人間に憧れることってあると思うんですが、お芝居では自分のまま、違う人になりきれる。そこはとても楽しいです」

八木優希
逆に難しさでもあると思うのですが、全部引っくるめて楽しい?
「ある程度、役柄のキャラクターや環境は決まっている中で、自分がやるんだったら…と考えて、自分らしさをどう混ぜていこうかって考えます。役は誰でも演じられるけれど、優希じゃないとできない役にしたり、優希がやるから、こうなったっていう自分らしさを大切にしたいなと思っていて。そこを考えながらやるのが楽しいんです」
これまでに出演した作品で、女優としての転機になったのは?
「小学校1年のときに出演させていただいた、『薔薇のない花屋』ですね。それまでは、小さかったこともあって、“演技をしなきゃ”っていう気持ちで、必死に台詞を言っていたんです。でも、この作品では初めて、周りの人に合わせてアドリブを入れてみたり、役として、本当に私自身も悲しさや楽しさを味わえた。演技することが楽しいと思えた作品なんです」

八木優希
では最後に。女優に憧れて、オーディションを受けている読者に、応援メッセージをお願いします。
「オーディションでは私も緊張しますし、みんなも同じだと思います。でも、自分が努力していれば、その経験は絶対に無駄にはならない。あとは楽しんで、“自分らしさを出す!”ということを大切にして欲しいなって思います。『ひよっこ』では、オーディションで緊張した時子ちゃんが方言で台詞を言って失敗してしまったというエピソードがありましたが、方言も一つの個性ですよね。そんな自分らしさも武器になるんだって、自信を持ってもらいたいです。私も、特技と言われるものは何もないんですよ(笑)。でも、普段から演技の他にも、好きなことは思いっきり楽しむようにしているんです。最近はギターを弾いたり、本を読んだり音楽を聴いたりっていうのが好きで。どの監督さんも、演技の勉強のためには映画を観たほうがいいって言っていますし、好きなことが増えれば、引き出しも増える。特技じゃなくても、趣味を増やすことも、きっとこの先、役に立つと思います!」

インタビュー・終
撮影/mika 取材・文/根岸聖子
ヘアメイク/川又由紀 スタイリング/浅井 直樹(Yolken)衣装協力/Aunt Marie's

Profile

八木優希
やぎ・ゆうき●2000年10月16日生まれ、東京都出身。アミューズ所属。幼い頃から子役として活躍し、様々な作品に出演。2008年のドラマ『薔薇のない花屋』汐見雫を演じ、注目を集める。そのほか、主な出演作は、『浪速少年探偵団』(TBS)、連続テレビ小説『おひさま』(NHK)、『ハガネの女』(テレビ朝日)、『赤鼻のセンセイ』(日本テレビ)、テレビ東京開局45周年記念ドラマスペシャル『白旗の少女』など。

INFORMATION

ひよっこ
©NHK

連続テレビ小説『ひよっこ』
NHK総合/月〜土:午前8:00〜8:15ほか

第96作目となる本作は、東京オリンピックが開催された1964年から始まる物語。奥茨城の小さな農家で生まれ育ったヒロイン・谷田部みね子が、東京に出稼ぎに行った父が行方不明になってしまったことから、集団就職で上京することを決意し、自らの殻を破って成長していく姿を描く。
八木優希は、みね子が上京して最初に働くことになった工場の先輩工員・夏井優子役で出演。

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