荒牧慶彦 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「荒牧慶彦」

2017/02/22

「クールに見られがちだけど、本当はイタズラが大好きで子供っぽいところがある」

荒牧慶彦

世間知らずのお嬢様な高校生・二階堂夏歩と、高身長イケメンの小学5年生・高橋 奏の恋模様を描いた、話題沸騰中の『初恋モンスター』が、まさかの舞台化。ランドセル+体操着という格好にも関わらず、とんでもなく甘い台詞を恥ずかしげなく囁く(本人は小学生なのでその自覚はナシ)小5の奏を演じる荒牧慶彦に直撃インタビュー。果たしてどんな舞台になるのか!? さらに小学生時代の淡い初恋話を赤裸々告白!!


荒牧慶彦
「……で、俺、小学生だけど、どうする?」のフレーズでお馴染みのハイテンションラブコメディ『初恋モンスター』がついに舞台化。出演が決まったときの感想は?
「率直な感想は……本当に“どうする?”っていう感じでした。“『初恋モンスター』が舞台化、しかも小5の役で、俺、26歳(情報解禁&取材時)だけど、どうする?”っていう、すごく衝撃を受けました」
原作や台本を読んで、この物語のどんなところに魅力を感じましたか?
「“ギャップ”が面白いなと感じました。僕が演じる高橋 奏は、見た目は高身長でイケメンな青年だけど、中身は小5の子供だから、何も考えずに下ネタを言いまくるとか、予想に反して違う展開に行くとか、そういうギャップや違和感が魅力的だなと思います。夏歩との初デートが公園の砂場っていうような、カッコつけているんだけど、中身は小学生らしい行動をする。そういう違和感を出して笑いに繋げていければと思いますし、僕もカッコつけるだけつけて、下ネタを言いまくりたいと思います!」
舞台単独初主演になりますが。
「いつか座長をやりたいという想いはあったので、嬉しかったです。自分が座長を務めるカンパニーは、仲良く、そして意見交換できて、言いたいことを言えるような仲にしたいなと思っています。プライベートでもみんなとご飯に行きたいし、とにかく仲がいいカンパニーになればいいなと」
奏や、奏に恋する女子高生・夏歩をはじめ、個性豊かなキャラクターが登場しますね。
「完成したビジュアルを見て、みんな原作に似ているなって思って、これはイケるぞ!という自信にもなりました。今回、共演者の方々は、初共演の方が多いんですが、話しているとみんなすごくいい人たちばかりで。きちんと周りを見られるし、気遣いもできる方が揃っているなっていう印象です」

荒牧慶彦
夏歩を演じる奥田こころちゃんは現役中学生です。
「そうなんです。こころちゃんは、まだ中学1年生で、僕は26歳なので、稽古を通してその壁をどう取っ払っていこうかと。これまで演技で女性と絡むということがなかったので、初めての経験だから緊張するし、しかも相手は中1だから、なおさら“どうしよう?”という感じです。まずは、打ち解けて距離を縮めたいなと。中1って思春期真っ只中じゃないですか。だから、ちょっと変な言動したら嫌われそうだなと思うので、引かれないように、一生懸命頑張りたいです(笑)」
ランドセルに体操着姿も慣れましたか?
「さすがにもう慣れましたね。ただ、最初はやっぱり恥ずかしかったです(笑)。でも、今は逆にしっくりきているくらい、自分の中では違和感はないです」
これまでも様々な2.5次元作品に出演されていますが、こういった作品ならではの面白さはどんなところに感じていますか?
「昔からアニメやゲームが好きで、その画面の向こう側のキャラクターになりたいっていう思いがあったので、やっていてすごく楽しいです。もちろん、2.5次元ミュージカル作品だけではなく、いろいろな作品をやっていきたいのですが、もっといろんなキャラクターになっていきたいなと思います」
原作があるものをやる際に心がけていることは?
「まずはその作品の世界観を把握すること。その次にキャラクターの研究。そしてアニメ化されているなら、言い回しとかをどこまでアニメに寄せるかなどを考えています。とは言え、全部を真似る必要はないと思っていて。それだと舞台化する意味がないと思うので、真似るべきところは真似て、ポイントを押さえつつ、自分なりに落とし込んでやっています。どんな作品でも、キャラクターでも、自分がやるべき意味を見出したいなと」

荒牧慶彦
今回の高橋 奏に関しては?
「奏においては、今まで僕がやってきたやり方は通用しないところがあるのかなと感じでいます。今度は今までと逆で、どう自分を見せないでいられるかだと思っていて。振りきって、突き抜けていかないといけないし、少しでも自分を出してしまったら楽しんでもらえないと思っているので、荒牧慶彦は出さずに、高橋 奏として舞台上に生きていきたいです」
この作品で楽しみにしていることは?
「まずはコメディであることが楽しみです。僕は、今までやってきた作品の中で、コメディの経験が少ないので、川尻さんの演出も楽しみですし、自分自身が川尻さんの要望にどれだけ応えられるか、そしてお客さんをどこまで楽しませることができるかが、楽しみの一つです」
コメディ自体は好き?
「計算されている笑いもそうですが、アドリブや日替わりシーンなどの計算されていない笑いも僕はすごく好きなんです。なので、そういったシーンがあるならば、大事にしていきたいなと思っていますし、ボケるのが大好きなので、楽しみですね」
アドリブとか、瞬時に反応できるタイプですか?
「昔は対応できなかったですけど、いろいろな作品で鍛えられて、今は対応できるようになりました」

荒牧慶彦
見た目と中身にギャップがある奏を演じるわけですが、荒牧さん自身のギャップは何かありますか?
「よく、クールなタイプに見られがちなんですが、本当はすごく子供っぽいところがあります。仲がいい人にイタズラするのが大好きなんです。ちょっかいをかけまくったりするので、そこらへんが『すごく意外』って言われます。どうしてもイタズラしたくなっちゃうんです。衝動が抑えられない(笑)。そのへんは、まだまだ子供だなって思います」
荒牧さん自身、どんな小学生でしたか?
「外で遊びまわってもいたし、家でもゲームしていたし、とにかくいろんな遊びが大好きな小学生でした。仲がいい子同士でグループになりがちだと思うんですけど、僕はそれにとらわれず、転々といろんなグループに顔を出して、いろんな遊びをやっていました」
わりと活発で目立つ方だったんですか?
「そうですね、かなり活発で目立つタイプだったと思います。いろんなグループに顔を出していたせいか、よく学級委員とかに推薦されたりしていました」
得意な科目と苦手な科目は?
「小学生の頃は苦手な科目はなかったかも。しいて言うなら、絵くらいかな。一番好きで得意だったのは体育。足もけっこう速い方でした」
足が速いってことはモテたのでは!?
「そうなんですよね!小学生ってなぜか足が速いとモテますよね(笑)。確かに、クラス内でランキングとかを作ったときに、“人気モノNo.1”とかになったことはあります」

荒牧慶彦
初恋の思い出は?
「初恋も小学生でした。ちょっと気が強い女の子で、でも気が強い中にも優しさを持っているような子で。小3のクラス替えのときに、靴箱に靴を入れようと思っていたら、その子が歩いてきて“ハッ!!”ってなりました。クラス替えで初めてその子の存在を知って、“可愛いな”ってひと目惚れしちゃいました」
その初恋はその後どうなったんですか?
「中3まで続きました。実ったといえば、実ったんですが……。実は、その子も僕にひと目惚れしていたみたいで、両想いだったんです。小5、6のときに、友達を介してお互いの気持ちを知って、両想いだってことに気づいたんですけど、その頃は“付き合う”っていう概念がなくて……」
両想いのまま中3まで続いたと。
「同じ中学校だったんですけど、僕のほうが、いつからか話すのが恥ずかしくなってしまって。手紙交換とか交換ノートはやっていたんですけど、直接話す機会がなくなってしまったんです。学校で会っても会話しない、でも目が合うだけで嬉しいっていう関係がずっと続いていたんですが、高校は別々になってしまって、その子は携帯も持っていなかったし、そのまま終わってしまったんです。淡い初恋でした」
とてもピュアな初恋ですね。そんな荒牧さんは、役者デビューから5年目となりますが、振り返ってみて、特に転機になったと思う作品は?
「間違いなく、初めての仕事であるミュージカル『テニスの王子様』(以下、テニミュ)だと思います。僕は大学を卒業してからこの世界に入ったんですが、親にすごく反対されたんです。でも、テニミュのオーディションに受かって、その舞台を親に見せたら『こんなにすごいところで頑張っているなら、もう少し頑張ってみなさい。応援するから』って言って貰えたことがすごく嬉しかった。テニミュは僕の原点でもあり、転機になった作品であり、僕の人生を変えてくれた作品です」

荒牧慶彦
もともと俳優や芸能界に憧れがあったんですか?
「高校のとき、3年間ずっとクラスが一緒で仲が良かった友達が俳優をやっていて。その子の現場を遠巻きにですが見る機会があって、ふと興味が沸いてきたんです。今まで友達としての顔しか知らなかった子の、仕事の顔やいろんな顔を見て、“俳優って面白いのかな?”って。でも、高校生のときはそんなことを思っただけで、やりたいという気持ちが芽生えることはなかったんです」
いつ頃、その気持ちが芽生えたんですか?
「大学3年生の就活のときに、最初は銀行員を目指していたんですが、自分の心のどこかで俳優という道がひっかかって。それで、やってみたいという想いがあるなら飛び込んでみようと思って、オーディションに書類を出しました」
就活のように、オーディション対策は何かしましたか?
「オーディション受けるときは、いろいろと調べました。23歳から始めるということは、デメリットも多いだろうし、23歳で通用するには何が必要か……など、すごく冷静に自分を分析して。まずは知名度が必要だなと思って、当時、自分の中ではテニミュに受かるべきだ、それが第一関門だと思っていて。そこで、テニミュに出ている役者さんが所属している事務所を探して、その中でピックアップして応募しました」
明確なビジョンを持って受けたんですね。
「テニミュのオーディションがいつあるかなんて、もちろんわからなかったし、出演者を決めるためのオーディションがあることさえ知らなかったですけど、書類を送った事務所に面接審査に行ったとき『テニミュに出演したいです、やりたいです』って伝えて。そのあと、テニミュのオーディションがあると教えてもらって、『受けます!受かります!』って大口叩いたら、受かることができた。それが僕の役者人生の始まりです」
荒牧慶彦
23歳から始めること対してデメリットも多いと感じていたということですが、大学卒業後に始めて良かったと感じたことは?
「大学まで普通に学生生活を送って、友達と遊んだり、恋愛をしたり、そういうことをできたのは大きな経験になったと思います。そういう経験は僕の人格を作ってきたものなので、大学卒業後に始めたことに関しては、後悔してないし、むしろ良かったなと。失敗したときのことももちろん考えていました。自分の中で、25歳までに役者として芽が出なかったら、辞めて普通に就職しようと期限を決めていました」
役者を始めて5年、今の荒牧さんが思う、役者の面白さ・魅力とは?
「いろんなものになれるのが面白い。銀行員になっていたら、間違いなくこんな格好することなんてなかったでしょうし(笑)。それが役者の面白さだと思います。あとは、いろんな人と出会えること。この世界には本当にいろんな人がいるので、そういう人たちに出会えたことは一つの財産だなって思います」
では最後に、『Deview/デビュー』読者にむけて、荒牧さんの“夢を叶える秘訣”を教えてください。
「ガムシャラに夢に突き進む姿勢もすごく大事だなとは思いますが、僕はどうしてもそっち方面に振り切れなかったんです。冷静に今の自分の環境を把握して、自分が踏むべき次のステップは何なのかを考えて、一つ一つそのステップを進んできました。小さな課題でもいいから、それを自分で決めて、一つ一つ着実にクリアしていくことが、夢を叶えるために大切なことなのかなと思います」

インタビュー・終
撮影/mika

Profile

荒牧慶彦
あらまき・よしひこ●1990年2月5日生まれ、東京都出身。トキエンタテインメント所属。2012年12月、ミュージカル『テニスの王子様』青学vs比嘉 甲斐裕次郎役で本格的に俳優デビュー。その後、ミュージカル『忍たま乱太郎』、舞台『K』、舞台『炎の蜃気楼 昭和編』、ミュージカル『薄桜鬼』、舞台『刀剣乱舞』などの人気の2.5次元作品に多数出演。4月には、ミュージカル『薄桜鬼』原田左之助 篇の出演を控える。

INFORMATION

『初恋モンスター』

TEEN×TEEN THEATER「初恋モンスター」
3月3日(金)〜12日(日)品川プリンスホテル クラブeX

原作は、月刊誌『ARIA』(講談社)にて好評連載中の日吉丸 晃によるハイテンションラブコメディ『初恋モンスター』。世間知らずのお嬢様な高校生・二階堂夏歩が恋をした相手は、外見は長身のイケメン青年ながら、実は小学5年生の高橋 奏だった!という驚きのキャラクター設定で話題騒然となる。
ランドセル+体操着という格好にも関わらず、主人公の奏はとんでもなく甘い台詞を恥ずかしげなく囁き(本人は小学生なのでその自覚はナシ)、奏のイケメンな外見とピュアな内面のギャップに夢中になる人が続出!現在単行本は8巻まで発売、2016年7月にはテレビアニメ化(TOKYO MX 他)され益々注目が集まる本作。次なる挑戦は“舞台”!?
「初恋モンスター」をイケメン俳優が演じたら…!?
現実世界に“奏”旋風を巻き起こす!

(C)日吉丸 晃/「初恋モンスター」舞台製作委員会

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