ファンの方には聞かせたくない声も出してます！

『AKB48　24thシングル選抜じゃんけん大会』で2位を獲得して注目度急上昇の藤江れいなちゃんが、ホラー映画『縁切り村』で映画初主演！　３Dホラーの撮影エピソードや女優のお仕事についての想いを聞いてみました！！

Ｑ　ホラー映画『縁切り村』で映画初主演を果たしました！

「主演なんですけど、私だけが撮影の日にちが違っていて、実際に共演したという人が少ないんです。お父さん役の笠原涼二さんとか、繭役の山本早織さんぐらいで。ダブル主演の八神蓮さんとは撮影の間は一度も会ってなくて、先日完成記念イベントがあって記者会見をしたんですけど、そこで初めて八神さんとお話をして。記者の方もびっくりしていて“ホントですか？”みたいな（笑）」

Ｑ　れいなちゃんが演じた怨霊『縁切り様』の部分の撮影はちょっと変っていたそうで。

「３Ｄの部分は全部ブルーバックで撮って、昭和の時代の過去に戻るときは、ちゃんと日の出町まで行って撮影をさせていただいたんです。ブルーバックの撮影はこれまでやったことがなかったので、イメージがつかないんですよ。なにより相手がいないし、“この場所で演技してください”というのが厳密に決められていて」

Ｑ　単純なCG合成だけではなくて、３Ｄ撮影はそれだけ難しいんですね。

「３Dのカメラはレンズが２つくっついていて、面白い形をしていましたね。焦点の合う場所から動かないで！みたいな感じで印があって、それより前で演技をしたら３Ｄにならなかったりするんですよ」

Ｑ　『縁切り様』の特殊メイクもかなりのものでした。

「顔を真っ白に塗ったんですけど、バレリーナの方が使う用のファンデーションを使って。眼には赤いコンタクトを入れて、指には10cmぐらいの長さの黒い爪をつけて、髪は逆毛たてて、羽をつけて……。こういう経験をすることもめったにないと思うので、いい経験になりました。写メ撮っちゃいましたね（笑）。マネージャーさんに撮ってくださいって」

Ｑ　撮影のときの苦労したのは？

「付け爪が何かするごとに、どこかに触れただけでポロッと取れちゃうんですよ。だから髪の毛が口に入ったとしても自分ではとれなくて、誰かにお願いしてとってもらったり。ちょっとしたこともできなかったので大変でしたね」

Ｑ　『縁切り様』は何かドスの利いた声も出してましたよね。

「『カロロロロロ〜』みたいな声を出していて、レコーディングでいろんな種類の声を出したんですけど、どれが使われてたんでしょうね？」

マネージャー「現場で聞いてもＮＧの声でした（笑）」

Ｑ　こんな声をAKB48の藤江れいなが出していいのかと？(笑)

「そうですね（笑）。ファンの方にはあんまり聞かせたくない声で…。低いところから上がっていくような声とか、高いところから降りてくるとか、いろんなパターンを録ったんですけど」

Ｑ　怨霊になる前の、三つ編みにセーラー服にもんぺっていう姿も新鮮ですね。

「この格好のときは本当に動きやすかったですね。もんぺってさすがに履いたことがなかったので。今の時代はスカートであんまり動けないじゃないですか。今と昔を比べたら、昔のほうが仕事もしたりするから実用的なんだなって思って。もんぺっていいなって」

Ｑ　もんぺでAKB48,のダンスレッスンに行ったり？

「あははははは。ダンスとか絶対に動きやすいと思いますね」

Ｑ　この昭和初期のスタイルも似合ってましたよ。

「本当ですか？　うれしい。去年の10月ぐらいは髪が胸下ぐらいまであったんですが、短くなってからはひょろっとしかならないのであまり三つ編みはやってなくて。昭和って三つ編みのおさげってイメージがあるから。ファンの方には新鮮だと思います。特殊メイクも全部が新鮮だと思います。いままで見たことがないような一面を見せられると思います」

Ｑ　家族思いの優しい女の子が怨霊になってしまったという設定なんですが、共感できる部分もある？

「私も家族とすごく仲が良くて、家族を思う気持ちは同じだと思うので。そういう面では共感出来ましたね。こういう優しい子がああいう怨霊になったら怖いですよね」

Ｑ　そもそもホラー映画は観るほう？

「大好きです！　結構ひとりでも見れる人なんです。心理的に怖い話なんですけど、『トリハダ』っていう作品とか『新耳袋』とか大好きで。心理的に怖い話もお化け的に怖い話も映画の中でなら大好きですね。でも、お化け屋敷は苦手で、この『縁切り村』がお化け屋敷化されますって言われたら、ぜったいに行かないと思います（笑）。お化け屋敷の中の人は“人に触っちゃいけない”というのがあるみたいなんで、絶対に来ないのは分かってるんですけど、どうしても怖くて、人形だったら平気なんですけどね。分かっていても怖いんです」

Ｑ　じゃあお化けの役というのは適役だったと。なにか最近は超常現象的な役柄が続いてるみたいですけど。

「イトーカンパニー制作の短編映画は『マネキン少女』という話なんですけど、私が普段から“現実ではありえない話をやってみたい”って言っていたから、今回やらせていただけたみたいで、意思を持ったマネキンを演じています。現実では動かないマネキンが動いて悪者を退治するみたいな話なんですけど」

Ｑ　自分の希望が叶った形なんですね。

「できるんだったらなんでも挑戦したいです。でも人間もやってみたいですね（笑）。普通に高校生もやってみたいし、学園ものとかやってみたいですね。来春高校を卒業するので、卒業しても学園モノならいつまでも学生でいられるので」

Ｑ　最後に『縁切り村』の見どころをお願いします。

「ファンの方でも“観たいけど、ホラー苦手だから今回どうしようかな”って言う人もいるんですよ。でもこの『縁切り村』を見て、“ホラー映画って面白いかも”って思ってもらいたいし、もともとホラーが好きな方にも“３Ｄ映画っていいじゃん”って思ってほしいですね」

インタビュー・おわり

映画『縁切り村』あらすじ
とある山奥にある村、縁切り村。全国から参拝者が後を絶たない、悪縁を断ち切る神社『縁切り神社』で知られる過疎の村が舞台。東京から来たＴＶクルーが、グルメ番組『地方でグルめし』撮影の為にこの村を訪れる。プロデューサー槙野庸子（岡田真由香）と撮影班は、村の青年大崎一樹（八神蓮）に観光地やグルメスポットを案内されながら、村長（斉木しげる）を中心とした村の長老達の画策する忌まわしい陰謀に巻き込まれる。親しき友人や仲間の『縁』を切り裂く恐ろしい怨霊『縁切り様（藤江れいな）』の呪いに翻弄され、山奥のキャンプ場に取り残されたクルーは、一人、また一人と犠牲になっていく。増殖する謎の生霊『蛭魔（ひるま）憑き』の恐怖から逃れ、はたして彼らは生きて再び『縁切り村』を脱出することができるのか？