私みたいな人間だとリーダーは務まりません(笑)

5月3日から配信されているauオリジナルドラマ第13弾『就活戦線異常あり』でヒロインを演じている忽那汐里ちゃんが登場。初の女子大生役に挑戦するこの作品への思いや役作りについて語ってくれました。“ポッキープリンセス”としてCMで元気いっぱいに踊る汐里ちゃんの、意外な素顔に迫っちゃいます！

Ｑ　『就活戦線異常あり』は、汐里ちゃん演じる女子大生・玲奈が就職活動をする物語。

「今まで出合ったことのないテーマの作品に出合えたことは、今の段階では大きいことだったと感じています。女子高生役を演じることが多かった中で、玲奈は私より年齢もだいぶ上ですし、とても自信に満ちあふれているので、そこに芯というか説得力をつくっていかなくてはいけないなっていうのを考えて演じました。そして大学生を代表する立場の役として、怒りや不安も含めた就活中の気持ちを感じながら作品として収めました。最後には玲奈自身も何かを築き上げるので、新しい光を見つけるきっかけにしていただけたらと思っています」

Ｑ　とはいえ就活とは名ばかりで、アンチ資本主義である玲奈の本当の狙いは、面接で企業の儲け体質を批判すること。そんな玲奈のセリフには難しい経済用語もいっぱい出てくるけど、覚えるのに苦労した？

「調べながらですと意外と理解できるんですけど、最初は見たこともない漢字にとらわれてしまってどこから始めていいかも分からない状態になりました(笑)。私の場合は、1つ引っ掛かる何かがあってしまっては役にのめり込めないことがあるので、1つ1つの言葉を理解していったり、社会問題をテーマにした番組を見ながら勉強していきました」

Ｑ　玲奈は「プレカリアート(非正規雇用者や失業者を意味する造語)研究会」のリーダーを務めているけど、汐里ちゃん自身はリーダータイプ？

「リーダーっていう存在は人をまとめる責任感とグループの中で主導権を握れるかどうかっていうのがあると思うんですけど、まとめ上手でもないですし、主導権を握りたがるタイプではないので、私みたいな人間だと務まらないかもしれません(笑)」

Ｑ　学校のクラスメートや友達と一緒にいる中で、そういう立場になったことはない？

「はい、全く(笑)。小学校の頃から大人数で行動するグループの中のメンバーではなかったので。仲の良いコが1人とか2人っていう決まった中で行動してます。もちろんクラスメートとは仲良く付き合ってはいるんですけど、学校っていうのは長く過ごす場所なので、無理に気を使って遠慮するようなことはしたくないワガママな気持ちがあるんです(笑)。そういうものを気にしない友達ってなると限定されてくるんだと思います」

Ｑ　芯がしっかりしているんだね。そんな汐里ちゃんがオフタイムでハマッていることは？

「休みの日は、例えばためになる１日にしたいなと思えば映画とかを見ますし、キレイな音が聴きたいなと思えば楽器をちょっとつま弾いたりしますし……その時によって違いますね。最近カメラを始めたので、カメラも興味がありますし。ちょっと良いカメラを買いたいなと思うんですけど、高いのは本当に高いので、お金を貯めつつ(笑)」

Ｑ　あんまり無駄遣いをしない方？

「貯めるときは何も買わずに貯めますけど、基本的には気付いたら手元には何も残っていない(笑)。大きいモノをバンッて買うのではなく、ちょくちょくちょくちょくちょくちょく……(笑)。友達と食事に行ったりだとか、本当に欲しいモノではなくて我慢すればいい食べ物とかを買ってるうちに、いつもお金が無い状態になりますね(笑)。食べ物で消費されちゃうのはもったいないなとは思うんです。お茶とかするだけでも高校生のお小遣いってなくなっちゃいますから……(苦笑)」

Ｑ　もうすぐ高校卒業だから、自由に使えるお小遣いが増えそうだね(笑)。玲奈は大学卒業のケジメとして就活をしてるけど、汐里ちゃんは高校卒業までにやってみたいことはある？

「文化祭に参加した経験があまりないんです。私の行ってた中学校に文化祭がなくて。高校1、2年のときも、1〜2時間ぐらいだけしか立ち会わずに帰ってしまったので“文化祭”っていうのを楽しみたいですね。今年は青春真っただ中の3年生なんで(笑)」

PART2へ続く

Text／藤岡真司(日刊編集センター)