舞台の稽古はとても濃くて楽しくて勉強になる時間です

9月16日〜20日品川六行会ホールで上演される人情喜劇『浅草あちゃらか』に出演する藤江れいなちゃんが、初めて出演する舞台についてや尊敬する共演者のことまで語ってくれました。そしてデビューのきっかけとなったAKB48オーディションや“じゃんけん選抜”、ソロ活動についても聞いちゃいました。

Ｑ　下町情緒あふれる浅草の、古びた一軒家に暮らす4人きょうだいが主人公の人情喜劇『浅草あちゃらか』に出演。本番までもう少し、稽古の調子はどう？

「稽古は順調です！　皆さんホントに優しくて、勉強になる場所だなと思いました。本番までに本当のきょうだいみたいだねって言われるようになりたいですね。浅草の家族って“あったかい”イメージがありますね。笑える部分がいっぱいあって、心がほっこりして、家族っていいなって改めて実感できるお話だと思います。結構、きょうだいケンカのシーンもあるんですが、稽古場で仲良くなって、いい関係が作れているので、役の中で遠慮なく行ける感じです！」

Ｑ　4人きょうだいの末っ子・雛子を演じるわけだけど？

「役柄的にけっこう自分に似ているので、そこまで演じなくてもまんまでいけるかな？（笑）。私もお兄ちゃんが一人いるんですけど、きょうだいに対してはズバッと行く性格なので。お話の中で、お兄ちゃんが“お茶入れて”っていうのを私ともう一人のお兄ちゃんが無視する、お兄ちゃんが立ちあがった瞬間に二人が自分たちのコップを差し出すみたいなシーンがあるんですけど、実際藤江家でもちょっとあるので（笑）。お兄ちゃんに用事を言われても無視します（笑）、だからやりやすいですね」

Ｑ　共演の皆さんともすごくいい関係が出来ているみたい。長女・涼子役の秋山莉奈さんの印象は？

「私お兄ちゃんしかいないので、初めてお姉ちゃんができた感じです！　秋山さんは本当に優しくて、“稽古場の床は、お尻痛くなっちゃうから”って、きょうだい4人分のキティちゃんのクッション買って来てくれたり。お菓子を買って来てくれて皆で食べたり……ああなりたいなって理想ですね。そして秋山さんは舞台もいっぱい経験しているので、“台本の文章をそのまま言ってる感じに聞こえちゃうから、手のしぐさとか気をつけて表現してみたら？”とかアドバイスをくれて、日々発見があって嬉しいです」

Ｑ　二人のお兄ちゃんはどんな人ですか？


「上のお兄ちゃん・直樹役の紅葉美緒さんに対しては、雛子役の上ではバカにしてるんですけど、本当の紅葉さんはすごく優しくて、心配事があるときなどは頼れるお兄ちゃんだなって思います。そしてルックスは本当に可愛いですよね（笑）。稽古場でも常にニコニコしていて、笑顔が似合う男性だと思います。 翔太役の蛇澤圭佑さんは、ケガで降板した方の代役に決まって、たった一日で台本を全部覚えて、次の日には台本を見ないで稽古していたので、本当にスゴイなって思いました。こういう経験も必要なんだなって実感しました」

Ｑ　キャバレーの踊り子役で上原歩さんも出演！

「元々モデルさんなので、ホントにスタイルがよくてちっちゃくて……。私モデルさんになりたいというひとつの夢があるので、憧れ的な存在なんです。演技も上手いし、皆をまとめてくれる良いお姉さんですね。カッコ可愛いくて、全ての人に愛されるタイプだな〜、どうしたらあの体型になれるのか？　とか考えちゃいますね（笑）。今年AKB48のメンバーが私の夢のひとつの『東京ガールズコレクション』に出ていて、超出たかったので悔しかったですねぇ。来年こそは！って頑張ってます」

Ｑ　共演の方からすごく刺激を受けているんだね。他にも面白いエピソードはある？

「今回オカマちっくな役を演じている酒井啓全さんと親泊義朗さんは、芸人さんじゃないかってくらいに面白くて。全てに対してオーバーリアクションなんですよね。浮気相手に抱きついてヒゲをすりすりしたり、観てる側としてホントに面白いです。私にもアドバイスをしてくれて、雛子の“がってん！”というセリフの面白い言い方を考えてくれたり、他のシーンのセリフも、“いままで可愛い役だったから、ここではキャラを変えて恐めに言ったら？”とか教えていただいてます」

Ｑ　いろんな方から学んだことが、初舞台やホームのAKB48で発揮できるといいね。

「演出で叔父さん役の藏信貴さんからは、かつ舌を良くするために割り箸をくわえて台本を読む方法や、語尾の母音が消えてしまわないように注意することなどを教えていただきました。、舞台の稽古は、普段学べないことを教えてもらえて、とても濃くて楽しくて勉強になる時間です。AKB48のなかではまだ演技をやっていないので、この舞台で学んだことを生かせるんじゃないかと思います。生でお客さんに演技を見せるのは初めてなので、不安もありつつ、AKB48とは違った一面を見せられたらと思います!」

『Part2』に続く