多和田任益 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「多和田任益」

2021/06/08

「モンテ〜が終わったらすぐ、梅棒の稽古にも合流しないと…。でも、大好きなおごたん(小越勇輝)が待ってるので頑張ります!」

多和田任益

――未知の挑戦になりそうですね…。

「しかも、モンテ〜が終わってすぐ、梅棒の本公演の稽古にも合流しないといけないので。『新・熱海〜』幕開けのタイミングくらいで梅棒の稽古が始まるので、まあまあ進んだ状態で僕が稽古に入ることになるんですよね。僕は客演じゃないし、メンバーなので甘えられないですし、一番の新人なので『熱海〜』のマチソワ間とかに梅棒の稽古動画を観ながら振りを入れておかないとなと」

――長セリフの熱海〜とは違う、ダンスというまた違った部分で体力が必要になってくる公演が待っていると。

「そうなんです。梅棒はセリフとはまた違った頭脳を使わないといけないので。次の梅棒は自分が振付にどれくらい携われるのかわからないですが、1曲だけでもいいから携われたらなとは思っています。できる限りは頑張りたいけど、その頭脳が果たして残っているのか……。でも、梅棒の次回公演には大好きなおごたん(小越勇輝)が待ってるので、頑張ります!」

――久々の共演ですしね(笑)。6、7、8月と怒涛の日々が続くことになりそうですが。

「たぶん、感情を失うんじゃないかなと(笑)。もちろん、全部やりたいことだから、良いんですけどね。今稽古している『新・熱海〜』は、演出家の中江(功)さんがずっと映像をやられていた方なので、『映像だとこういうことなんだけど…』っていうような例え方がとても新鮮でわかりやすいですし、『熱海殺人事件』を見たお客さん側の目も持っているので、『僕はこういう印象だったから』というような意見を言ってくださったり、ディレクションがとても上手で稽古をやっていてすごく楽しいです」

多和田任益

――熊田も伝兵衛も1度演じたことのある役ですが、以前演じた役をまた演じる際、どのような作業をされるのですか?

「つか作品だと、まずは口を慣らすことから始めます。早口で怒涛のようにセリフを話すシーンがたくさんあるので、膨大なセリフ量をまずは口に出して、噛まないように言えるようにならないといけないので、その練習からですね。そういうことをやっていると不思議と思い出してくるんです。あとは、引っかかっていたセリフとかも、稽古で何回か動くと自然と出てくるようになったり、思い出すことに関してはそんなに苦戦はしなかったです」

――同じ役とはいえ、演出家が変わったり、キャストが変わったり、アップデートしたり、まったく同じように演じるわけではないと思いますが、そういったところで難しさを感じたりすることも?

「今の自分だからなのか、この座組・作品だからか、今の段階ではぜんぜんないです。熊田に関しては、4年前で記憶もそこまで鮮明ではないですし、景色として“ここのセリフ好きだったな”とか、“このときに相手はこういう顔をしていたな”とか、断片的に思い出すけど、過去にとらわれることなくやれているので良いことだなって思ってます。僕も稽古に入る前は、“前はこうだったのに…”ってぶつかったらどうしようって思っていたのですが、ぜんぜんそういうのもなく、むしろ発見のほうが多い。単純に4年前には理解できなかったことや、視野が広がった分、新たに気づけることが増えたのかなと。だからこそ、相手のことをよりキャッチできるし、自分から“こうしたらもっと面白くなるかも”っていうこととかも少しずつわかるようになってきたので、むしろ4年前よりも熊田を楽しんでます。稽古場であっちゃん(木村伝兵衛役の荒井敦史)に『水を得た魚』って言われています(笑)」

多和田任益

――つか作品といえば、膨大なセリフ量ですが、普段、多和田さんはどのようにしてセリフを覚えていますか? 人によっては自分の声をレコーダーに録音して覚えるという手法もあったりしますが。

「テニミュの頃は僕もレコーダーに入れるっていうのをやってましたが、今は立って覚えています。家の中とかでも、とにかくうろうろ歩きながらセリフを言う。座ったり寝ころんだりしながら覚えるっていうのは、軽く覚える分にはいいけど、立ったときにあれ?ってなっちゃうので。立ってセリフを言ったときに、“こういう重心をかけながらこのセリフをしゃべっているんだな”とか、自分の中にそういう感覚があれば、それが多少変わろうが、対応できるんですよね。あとは、寝る前にもう1回口に出して確認作業をします。それは台本を見ながらでもいいんですけど、人って寝る前に覚えたことって意外と覚えているんですよね。それで、朝起きた瞬間に、昨日詰まったセリフのところをやってみる。寝起きでやってできるなら稽古でも大丈夫だなってなるので。覚えなきゃいけないときほど、膨大なセリフ量のときほど、布団で目を閉じる前と起きた後はだいたいやっています」

――10年の時を経て、さまざまな作品を経験してきた多和田さんが今思う、芝居の魅力・楽しさとは?

「なんだろうな…。想像もつかないようなところに行ける瞬間があるというところですかね。発見があるところというのはすごく良い部分だと思います。だから突き詰めたくなるし、やりがいも感じられる。終わりがない感じがすごく良いのかなと。僕は基本的に何事も“終わりがあったほうが良いでしょ? 着地点があったほうが正確に行けるし”って思うような性格ではあるんですが、芝居に関しては、そういう考えがだいぶ薄れてきました。その場、その場で楽しめるようになってきたので、そこがすごく良いなって本当に思う。人が違えば違うってこういうことなんだなっていうことも、ここ最近で感じられるようになった。今回の『熱海〜』のように、同じ役を演じても、1年とか数年経過した中で、役者の仕事以外でも、生活の中で得たものすべてが自分の中に蓄積されていくので、年を重ねれば重ねるほど役者としての厚みや深みが増すのが役者の楽しさなのかなって思います」

多和田任益

――デビュー当時は苦手だった芝居も、10年という時を経て様々な魅力を発見できたんですね。

「若いときに楽しくないと感じたのは、そういうことだったのかもってちょっと思ってきました。経験が浅い分わからないから、当時の僕は役に対して『僕はそういう人間じゃないし、よくわからない』っていうことをいつも言っていたんですよね。でも、芝居に対しての感情の引き出しや、キャッチの仕方が幅広くなってきたから、楽しさに気づけた。前は、自分は人よりも変わっている部分があるから、人間観察しなきゃって、意図的に探している時期があったんです。でも今は、そういうことをしなくても、“あの人、すごく面白いな“とか自然とキャッチできるようになったし、そういうものを”あのとき見たあの人を参考にやってみようかな“とか、ラフにできるようになってきて、そういう作業もすごく楽しい。それと、お客さんの感想がそれぞれ違うことも面白いと思えるようになりました。昔は、『面白くなかった』と言われたら、来てくれたことに感謝しつつも”こっちは一生懸命作ったのに!”って思っていたけど、そういうことに対しても、“人は人だし、好みだから”“自分だってそうだもん”って思えるようになりました」

――動画コメントでは、これからも10年・20年と続けていきたいとおっしゃっていましたが、今見据えている今後の目標は?

「とにかく役者を続けられたらいいなっていうのが一番です。今こういう状況で、そんな中でも自分は芝居をやらせていただいているし、周りのみんなも頑張っている。それをお客様も観たいと思ってくださって、日々の仕事などを頑張って観に来てくださっているけど、それが当たり前じゃないんだと感じることが多い1年だったので。とにかく健康第一で続けられたらいいなと。それと、さきほど岡村さんと対談した際におっしゃっていたことで、すごく腑に落ちた言葉があって。『作品がすごい!とかあるけど、役者がすごい!って思った瞬間が勝ちだと僕は思っている』ということをおっしゃっていて。”あ、ソレだわ!“って思ったんです。明確にはわかっていなかったけど、うっすらそういうことを考えていた自分がいて、何かの作品を見たときに”あの役が面白かった“、”あの役やってみたい“とかもあるけど、そうじゃなくて”あの人が良かった”って思えるときがあるんですよね。さっき、岡村さんの言葉を聞いて、“ソレだ!”とピンとて、自分も常にそういう風になれるように頑張りたいって思いました。これから先も、演劇や映像どんな作品でも良いのですが、もちろん作品を愛してほしいし、役も愛してほしいし、それは変わらないけど、芝居を見たときに、“あ、多和田良いな、面白いな”って思ってもらえる人でありたいし、あり続けられるように頑張りたい。それって役者としてこれ以上ない幸せだと思うんです。観たみなさんの中に、作品以上にインパクトを残せたり、感情に残ったりできればなと。そうすることによって先にも繋がっていくと思うし、また彼の芝居が観たいとか、より演劇を知ってもらえるきっかけにもなると思うので、1つ1つの作品・役をそういう風に演じて、1人でも多くの方に思っていただけるような役者になれたらいいなって思います」

Special Movie

俳優デビュー10周年を迎える多和田任益、2作連続で『熱海殺人事件』に挑む

PROFILE

多和田任益(たわだ・ひでや)●1993年11月5日生まれ、大阪府出身。GVjp所属。2012年〜14年までミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンで手塚国光役を務め、2015年『手裏剣戦隊ニンニンジャー』(EX)でキンジ・タキガワ/スターニンジャー役に抜擢。その後、SHATNER of WONDER #4『ソラオの世界』主演、『熱海殺人事件 NEW GENERATION』、リーディングドラマ『ぼくらが非情の大河をくだる時』主演、ミュージカル『スカーレット・ピンパーネル』、舞台『文豪ストレイドッグス』、少年社中 第34回公演『MAPS』、「PSYCHO-PASS サイコパス〜Virtue and Vice〜」、「仮面ライダージオウ」、「改竄・熱海殺人事件」モンテカルロ・イリュージョン など様々な作品に出演。2020年からはダンスエンターテインメント集団「梅棒」に加入。7月・8月には東京・大阪・愛知で上演される梅棒 12th WONDER『おどんろ』が控える。

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Information【1】

『新・熱海殺人事件』
2021年6月10日(木)〜21日(月)紀伊國屋ホール

新・熱海殺人事件

■作:つかこうへい
■演出:中江功(フジテレビジョン)

■出演:
木村伝兵衛部長刑事:荒井敦史
熊田留吉刑事:多和田任益
婦人警官水野朋子:能條愛未/向井地美音(AKB48)
犯人大山金太郎:三浦海里/松村龍之介

紀伊國屋ホール新装開場記念公演
ゲストヒロイン:愛原実花

◆公式サイト:www.rup.co.jp/shin-atami_2021

Information【2】

「改竄・熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン〜復讐のアバンチュール〜」
2021年6月24日(木)〜27日(日)紀伊國屋ホール

モンテカルロ・イリュージョン

■作:つかこうへい
■演出:中屋敷法仁

■出演:
木村伝兵衛部長刑事:多和田任益
速水健作刑事:菊池修司
婦人警官水野朋子:兒玉遥
容疑者大山金太郎:鳥越裕貴
◆公式サイト:www.atami2020.jp/

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