相楽 樹 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「相楽樹」

2012/05/18

はじめての舞台、いろんなことを吸収して成長したいです!

相楽樹
デビュー以来、CM、ドラマ、映画など幅広いジャンルで活躍している樹ちゃん。今回、映画ヒロイン、そして舞台に初挑戦という話題が続き、好調な彼女に、演技で心がけていることを聞きました。



相楽樹

相楽 樹

Q 今回、ヒロインをつとめている映画『リアル鬼ごっこ4』。樹ちゃんが演じるのは、どんな役柄ですか?

「私が演じるツカサは、小さい時に両親が離婚して、男の人を信用できなくなっていた女の子。それが原因で女子校に入って一匹狼で行動していて、不良にいじめられている子を助けてあげるような、正義感の強い子です」

Q 役の気持ちは理解できましたか?

「幼い頃のシーンで、お母さんは幼いツカサに気を使って、離婚したとははっきり言わないんです。私は両親が離婚したという経験はないので、わからないのですが、その経験がある子が周りにいて、聞くと、やはり幼い頃は離婚のことをはっきり言われなかったと。でもお母さんをすごく大事にしたい、守りたいという気持ちが高まるようで、そのことで正義感も強くなるんだろうなと思いました。
普段は、私は学校だと友達とはしゃぐのが好きですが、でも大勢で遊ぶかと言えばそうではなくて、一人で行動するのも好きなので、一匹狼の部分も少しわかるところもあります」

Q 特に思い入れのあるシーンは?

「ツカサは、突然始まった『リアル鬼ごっこ』がきっかけで、同じように心に傷を持つ、他校の男子生徒のマサハルと出会います。一緒に逃げているうちに『この人はほかの男の人とはちょっと違う』という信頼の気持ちを持ち始めて、マサハルもまた自分の秘密を打ち明けてくれるんです。
『二人でつかまりそうになったら、俺を殺してくれ』と言われて、『私も同じ気持ちだから....』と約束するシーンがあるんですけど、私が映画の中で一番好きなシーンです」

Q 今回の作品ではヒロインをつとめていますが、特別な思いはありますか?

「今回はW主演ということで、ヒロインは2作目ですが、こんなにセリフが多いのは今回が初めて。最初はみんなを引っ張っていかなければならないという責任感が強かったんですけど、撮影が進んでいく中で、4人(ほかに荒井敦史、未来穂香、前田希美)と一緒にメインでやっている感じで、一人で責任をしょい込むという感じにはならなくなりました」

Q 今回はアクションのシーンもありますね。

「はい。アクションははじめての経験でした。男勝りな子の役だったので、誰よりも強い感じを出さなければならず、そこは気をつけました」

Q 実際に演じてみて、次への課題になったなと思ったことは?

「アクションのシーンで、たとえば『階段を下りてきて、棒を取って、殴って……』というような段取りがあるのですが、最初はそれを追うだけで精一杯になってしまうこともあって、自分でやってて気持ち悪い部分もあったんですよ。自分がすっきりしていないと、映像が出来上がっても、迷ってる感じが出てしまうだろうなと思って。今度は、最初から迷いなく、全力でできるようにしたいなと思います。
また現場で、同世代の子たちと一緒に演じていると勉強になることが多かったです。泣くシーンでも、共演の子たちは、早いうちからもう目が潤んでいたり、すごいなと思って……。いろいろと刺激を受けて、自分の芝居を考えさせられました」

Q そして、はじめての舞台『ロッカールームに眠る僕の知らない戦争』が5月11日から上演になります。

「すごく楽しみです!小劇場の人と一緒にお芝居をやってみたいなと思っていたので」

Q 小劇場の役者さんの魅力って?

「小劇場の人って主役じゃなくても目立つじゃないですか。『シャキーン』というNHKの番組に出ていた時、共演者でお母さん役の池谷のぶえさんが小劇場の方でしたが、台本ひとつ読んでも、なんでもないセリフでもお母さんが言うと、みんなが笑ってるんです。自然と笑いが出るのって、テクニックもあると思うし、存在感が違うなと思いましたね」

Q 今回は学生運動の時代の話ということですが。

「私は学生運動の時代のことがよくわからなかったので、インターネットで資料を読んだり、また宮崎あおいさん主演の『初恋』や妻夫木聡さん主演の『マイ・バックページ』など、学生運動の時代を取り上げた作品を観たりして、イメージを膨らませました。『初恋』はお兄さんと妹とのやりとりがあるので、それは今回の舞台の設定に通じるものもあって、参考になりました」

Q 最後に舞台に向けての意気込みを。

「はじめての舞台ですごく緊張しているのですが、がんばって、いろんなことを吸収して、成長できたらいいなと思います!」

インタビュー・終

さがら・いつき●1995年3月4日生まれ、埼玉県出身。スカウトをきっかけに芸能界入りし、ドラマ『熱海の捜査官』(テレ朝系)でデビュー。以降『シャキーン 観察日記』(NHK Eテレ)、映画『ゴメンナサイ』『Miss Boys!』、広告『Sony PS Vita』などに出演。また写真集『はじめてのスキ』、DVD『同級生』『同級生2』をリリース。またDVD『同級生3』の発売も予定されている。
(イトーカンパニーリセ所属)
公式ブログ
http://ameblo.jp/sagara-itsuki/
映画『リアル鬼ごっこ4』
山田悠介原作のホラー作品の新3部作が同時公開。4では、一匹狼的な少女、ツカサ(相楽)が、突如始まった、血液型B型の人間を狩るという『リアル鬼ごっこ』に巻き込まれる中、他校の男子・マサハル(荒井敦史)と出会い、いがみ合いながらもお互い信頼関係を築いていく。 出演:荒井敦史、相楽樹、未来穂香、前田希美ほか。監督:安里麻里。5月19日公開
http://real345.com/top.html

舞台『ロッカールームに眠る僕の知らない戦争』
ドストエフスキーの『罪と罰』を60年代安保の時代に置き換え、理想と現実の間で揺れた若者たちを描いた、せつなくもはかない青春群像劇。出演:畑中智行(キャラメルボックス)、横山ルリカ、相楽樹ほか。脚本・演出:なるせゆうせい。5月11日〜13日、渋谷伝承ホールで上演。
http://www.inveider.com/rokaboku.html

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