松田凌×鈴木勝吾 | インタビュー | Deview-デビュー

Deview LOGO

お知らせ

検索の条件設定はコチラ

Deview LOGO

検索の条件設定はコチラ

インタビュー「松田凌×鈴木勝吾」

2020/04/07

「20代前半は“負けてないものしかない”と思っていたけど、世界は広いなと。その中でも、僕が負けないものは……愛嬌です!」

松田凌×鈴木勝吾

――そんなことがあったんですね(笑)。

鈴木「出会いから8年も経っているんだから、それくらいの成長はしてもらわないと(笑)。そういうことは逆にどちらでもいいんですけど、仕事の上ではやっぱり“すごいな”と思っちゃう。僕は凌みたいには出来ないから」

松田「勝吾くんに関しては、お芝居も役者さんとしても一人の人としても、端的に『大好きです』とか『尊敬しています』と言いますが、そこにはいろいろな意味があって。やっぱり周りを見ても突出しているなと思うことを一つ挙げるなら、研究者に近いこと。僕の知っている中でも群を抜いていて、“ここまで役を作れば大丈夫”と納得したり見切りをつけたりするボーダーラインがあまりにも深い。そういう表現の作り方について、今回の『チェーザレ』以外にもたくさん見て来たけど、もうその手法については確立していて。最近は哲学めいてきたなって思う。ディスカッションしていても論破できないし、自分自身を確固として持っている。だからこそ相手の話も聞けるし、逆に柔和にもなれると思うんです。それは僕にはできないなって思います」

鈴木「そこは逆なのかもしれないね」

松田「勝吾くんの経験なくしては出来なかったと思うんです。昔はもっと動物的な人だったと思うんですけど。その要素も持ち合わせつつ、もともと眠っていた学にいろんなことを結び付け始めて。だから今の勝吾くんは無双状態です」

鈴木「本当にそんなことはないんだけど」

松田「ただ一個、僕のマイナス要素と同じようにマイナスがあるとすれば、その無双状態であっけらかんとしていたらすごいんですが、いかんせんネガティブさが増してきて(笑)。僕らは二人とも悩みがちではあるんです。ウジウジするし……。気持ちが追いついていなかったりするんですよね。無双なのに!って」

鈴木「前に占い師の人に言われたんですけど、3月の僕は悩みがちなんだそうです。これを乗り切れば目の前が開けるって。だから稽古期間中は心が折れないように意識していこうと思います」

松田凌×鈴木勝吾松田凌

――『チェーザレ』は男たちの戦いの物語でもあります。芸能界もまた戦いの場。お二人が「これは誰にも負けない」と自負しているものを教えてください。

松田「20代前半は“負けてないものしかない”と思っていたんですけど、世界って広いなと。いろんな現場を踏むごとに凄まじい人とたくさん出会ってしまうんです。野球少年がプロ野球選手を夢見ることを諦めるみたいな……。それでも続けようと思っているのは、この道が好きで、逆にいろいろなことを考えさせてくれるから。勢いだけでいけないことに気づくことって、初めて役者として立てたときだとも思うんです。その中でも、僕が負けないものは……愛嬌です!」

鈴木「よく言った! もしも凌自身が思いつかないなら、『僕からみたら愛嬌です』っていって言おうと思ってたから。すごいじゃん! 自己観察ができてる」

松田「でもこれは諸刃の剣でもあって。『ここが負けません』というのをもっと言えたらいいんですけど、僕が天性で持ってきたものはやっぱり“愛嬌”なんですよね。これで人と笑い合うことで運が向いてくることだってある。人に笑われたり、笑ってもらえたり、その空気を作れるのは良いことなんです。ただ僕はこれに甘えすぎていたところがあって、現場によっては履き違えてしまうこともあるんです。“愛嬌でどうにかなると思うなよ”ということもある。そこは現場での居方を探りつつ、愛嬌0%でいくこともあるし、ここは使うべきだと思えば出していきます」

松田凌×鈴木勝吾鈴木勝吾

鈴木「30代になって改めて、出来ないことが増えてきたなと思っていたんですけど、今はまた違うタームに入って来ていて。今自分の武器だなと思うことはまずは声かな。音域や声量は負けない気がしています。技術というよりは持っているものとして。この前、吉田鋼太郎さんが出演されている舞台を観た際に、僕のような若い役者が言うのはおこがましいですが、吉田さんのあの声って最高だなと思ったんです。楽器を持っているとセリフを調理できるんですよね。単純に声が大きいということはもちろんなんですが、セリフ回しにしても理解さえ出来れば表現が豊かになる。タイヤが良いといろんなカーブを曲がれる。それを最近は感じていて。結局は“どう乗りこなすか”ではあるんですが、もらったものを冷静に使っていきたいという想いはあります。それと“夢見るピーターパン”であること。物語の中に入っていたい欲求は大事にだと思っています」

松田「確かに、没頭欲求はありますよね」

鈴木「あと“戦いごっこ欲求”も負けないですね」

松田「ちょっと待って! 僕もそれなら負けない。“夢見るピーターパン”欲求に対して、僕は“人生主人公でいたい”欲求です。そこは激突しますね(笑)」

鈴木「同じことだけどね(笑)」

松田「僕という第三者から見ての、勝吾くんの一番のストロングポイントは“おしゃべり”だとも思います。そういうのを総じて」

鈴木「言葉に出来る能力?」

松田「ベラベラの実かもしれないけど」

鈴木「でも自分の表現したいことを人に伝えたい欲求が枯渇しないんですよ。そこは役者として大切なことだなと感じています」

松田凌×鈴木勝吾

――では最後に読者へメッセージをお願いします。

松田「『チェーザレ 破壊の創造者』は、実は遠いようで今の日本にも近い話だと思うんです。政治の流れなどにも繋がって来るとは思うんですが、この作品を観劇していただければ自分の生きる道筋や力を感じてもらえると思います。それが主人公のチェーザレからなのか、ほかのキャラクターからなのか。劇場にぜひ確かめに来てください。よろしくお願いします」

鈴木「今、凌が言ったことは的を得ていて。チェーザレについては、元々作劇ってそういうものなんじゃないかと思っているんです。世の中を風刺していたりする。それは映画にしてもそうですが、そんな作品の一つだと思います。そこを頑張って僕らはやっていくので、ぜひ劇場で観てほしいです。それとなかなかこうして仲のいい後輩と二人で対談が出来る機会も少ないので、どうぞ松田凌と鈴木勝吾をよろしくお願いします!」

Special Movie

松田凌&鈴木勝吾、ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』の見どころをアピール

PROFILE

松田凌(まつだ・りょう)●1991年9月13日生まれ、兵庫県出身。キャストコーポレーション所属。2012年に初出演舞台、ミュージカル『薄桜鬼』斎藤 一 篇で主演を務め、本格俳優デビュー。その後、ドラマ・映画・舞台等で活躍中。2019年には、少年社中第36回公演『トゥーランドット〜廃墟に眠る少年の夢〜』、朗読劇シリーズ 恋を読む『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』、舞台『Being at home with Claude 〜クロードと一緒に〜』主演、舞台『+GOLD FISH』主演、「アンフェアな月」第2弾 刑事 雪平夏見シリーズ『殺してもいい命』、DisGOONie Presents Vol.6『PANDORA』、舞台『里見八犬伝』、方南ぐみ企画 朗読劇「青空」、リアルファイティング『はじめの一歩』The Glorious Stage!!など数多くの作品に出演。2020年9月・10月にはミュージカル『FLASH DANCE』への出演が決定している。

鈴木勝吾(すずき・しょうご)●1989年2月4日生まれ、神奈川県出身。ヒラタオフィス所属。2009年『侍戦隊シンケンジャー』のシンケングリーン/谷千明役で俳優デビューを果たして以降、ドラマ・映画・舞台等で活躍。2019年には、少年社中第36回公演『トゥーランドット〜廃墟に眠る少年の夢〜』、DisGOONie『PHANTOM WORDS』、ミュージカル『憂国のモリアーティ』、『ちょっと今から仕事やめてくる』、DisGOONie Presents Vol.6『PANDORA』、少年社中『天守物語』、エン*ゲキ#04『絶唱サロメ』、DisGOONie Presents Vol.7『PSY・S』、少年社中・東映プロデュース『モマの火星探検記』など数多くの作品に出演。2020年7月8月には、ミュージカル『憂国のモリアーティ』Op.2への出演が決定している。

関連記事

Information

ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』
2020年4月13日(月)〜5月11日(月)明治座

※新型コロナウイルスの影響で、4月13日(月)から4月15日(水)までの公演は中止。
◆詳細は公式サイトへ:https://www.cesare-stage.com/

『罪男と罰男』©惣領冬実・講談社/ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』製作委員会

原作:惣領冬実『チェーザレ 破壊の創造者』(講談社「モーニング」連載)
原作監修:原 基晶

脚本:荻田浩一
演出:小山ゆうな
音楽:島 健

出演:
中川晃教
宮尾俊太郎(Kバレエ カンパニー)
<スクアドラ ロッサ> 松田 凌 平野 良 井澤勇貴 鈴木勝吾 (Wキャスト)
<スクアドラ ヴェルデ> 山崎大輝 風間由次郎 近藤頌利(劇団Patch) 木戸邑弥 (Wキャスト)
藤岡正明 / 今 拓哉 丘山晴己 横山だいすけ / 岡 幸二郎
別所哲也 ほか

Present

松田凌×鈴木勝吾 サイン入りポラを1名様にプレゼント!

【応募のきまり】
1.『Deview/デビュー』公式Twitterアカウント「@Deview_staff」をフォロー
2. 対象ツイートをRT&リプでインタビューの感想を送る
で応募完了!

【応募締切】
2020年4月21日(火)23時59分まで。

◆当選者の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。
◆商品の発送先は日本国内に限らせて頂きます。
◆当選者様には『Deview/デビュー』公式Twitterアカウント(@Deview_staff)より、ダイレクトメッセージでご連絡させていただきます。その際、返信期日までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
◆所定の文章を変更したツイートや、Twitterアカウントを非公開設定にしている場合は、応募を受け付けられません。
◆当選賞品を、インターネットオークションなどで第三者に転売・譲渡することは禁止しております。
※転売・譲渡が明らかになった場合、当選取消とし、賞品をお返し頂く場合があります。

【個人情報の取り扱いについて】
※ご登録いただく個人情報は、プレゼント発送、及び問い合わせ対応にのみ使用させていただき、それ以外には使用いたしません。第三者への提供はございません。
※詳しくは当サイトの「個人情報の取り扱いについて」をお読みください。
※なお、「個人情報の取り扱いについて」にご同意いただいたうえで、ご応募をお願いいたします。

  • 記事へのご感想・ご意見・ご要望はコチラにご連絡ください。
  • ※当落のお問い合わせにはお答えできませんので、ご了承ください。

最近のインタビュー

インタビュー一覧

ア行のタレント
カ行のタレント
サ行のタレント
タ行のタレント
ナ行のタレント
ハ行のタレント
マ行のタレント
ヤ行のタレント
ラ行のタレント
ワ行のタレント
×