2022年に俳優として本格的に活動をスタートさせて以降、『初恋の悪魔』（22年/NTV）や『下剋上球児』（23年/TBS）などで存在感ある役どころを演じ、次期連続テレビ小説『おむすび』への出演も決定し、急成長を遂げている若手俳優・菅生新樹。
　現在放送中のテレビ朝日系金曜ナイトドラマ『伝説の頭 翔』（毎週金曜 よる11：15〜）では、主演の高橋文哉演じる伝説のヤンキー・伊集院翔が率いる『グランドクロス』の副長・大門伝助役で出演している。大門を演じるにあたり、坊主デビュー＆体重も5kgほど増量して挑んだという役作りにかける想いや撮影現場の雰囲気、初共演となった高橋の印象、さらには役者業の魅力・楽しさなど、たっぷりと語ってもらった。

――まずは『伝説の頭 翔』への出演が決まった際の率直な感想をお聞かせください。

菅生新樹「ヤンキー作品にいつか出演してみたいという想いがあったので、すごく嬉しかったです。自分が演じることとなった大門伝助という役柄が、物語においてもとても重要なポジションだとも思うので、そういう役どころをやらせていただけるんだ、ということに対しても喜びの想いがありました」

――“いつか出演してみたい”想いがあったとのことですが、憧れなどもあったのでしょうか。

菅生新樹「もともと『クローズ』や『ドロップ』といったヤンキー映画がすごく好きで、よく観ていたんです。ヤンキーがみんなでわちゃわちゃしている感じを見ていて、“あの中に入ってみたいなぁ”という憧れがありましたし、それぞれの作品で作風は違いますが、いつかは出たいと思っていました。だからこそ今、すごく嬉しいです」

――どういったところに、この作品の魅力を感じましたか。

菅生新樹「ヤンキードラマはケンカシーンやバトルももちろん魅力だと思うのですが、そこだけではなく、キャラクターそれぞれに対して付随している細かい設定や、まるで違う個性を持ったみんながどう交わっていくのか…という部分は、この作品の魅力だなと思っています。そんなみんなと、主人公の翔や翔に成り代わる山田達人が絡み合って、どんな話になっていくのかなってすごく楽しみですし、見どころの一つだなと思っています」

――ご自身が演じる大門伝助はどんな人物だと感じていらっしゃいますか？

菅生新樹「僕の役柄は翔の右腕であり、チームの副長なのですが、翔が怪我したことがきっかけで達人が翔に成り代わることになり、本物の翔が不在のグランドクロスにおいては、実質、大門が強さも権威も１番なんですよね。翔がいたときでも大門はチームのまとめ役なのかなと思います。総長ってあまり多くを語らず、どしっと構えていると思うので、大門は裏で支えるチームの大黒柱のような感じなのだろうと思っています」

――ご自身と似ているなと思うところはどんな部分ですか？

菅生新樹「大門は周りをよく見て行動をしているのですが、自分も友だちと遊ぶときには“みんな、楽しんでいるかな”と周りの状況を見るタイプではあるので、周りを見るところは似ているかなと思います」

――逆に似ていないからこそ演じることが面白いのはどんなところでしょうか。

菅生新樹「どっしりと構えている感じですね。僕はまだまだ地に足がついていないようなところもありますから（笑）。あとは大門のような大人っぽさは、まだ僕にはないものかなと思っています」