仲 里衣紗 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「仲里衣紗」

2010/10/08

“靴の中に履くのに、何で靴下って書くわけ?”と聞かれて…

仲里衣紗
本コーナーには1年ぶりの登場となる仲里依紗ちゃん。初主演連続ドラマ『日本人の知らない日本語』(日本テレビ系)の続編が、10月1日からauのLISMOドラマ『日本人の知らない日本語〜リターンズ〜』として配信中。とてもにぎやかだった撮影現場では、衝(笑?)撃的な文化の違いを肌で感じることもあったようで……。撮影舞台裏のエピソードから、しぶいマイブームのことまで、ざっくばらんに話してくれました。



Q 連ドラ初主演作『日本人の知らない日本語』の撮影を振り返ってみての感想を。

「初めての連続ドラマ主演ということで、プレッシャーといえばプレッシャーだったけど、生徒役の皆さんは全員外国人。しかも、ほとんど演技経験のない方ばかりだったから、自分が頑張って引っ張っていかなきゃという感じでした。教師役も初めてだったけど、私が演じたハルコは新人日本語教師という設定だったから、重く考えず等身大でやりました」

仲里依紗

仲里依紗

Q 初めての教師役はどうだった?

「先生は楽しかったですよ。人に何かを教えることなんて、これまでやったことがなくて最初はどうなんだろうと思ったけど、意外と楽しかった。生徒と一緒にいるのってすごく楽しかったし、先生って良い職業だなって」

Q 9人の生徒たちは、とにかく個性的だったよね?

「そうなんですよ、撮影の合間のノリもそのまんま! 外国人同士が日本語で話している光景が面白かった(笑)。日本語で話していると思ったら途中で英語になって、またいきなり日本語に戻ったりして……。それからドラマで描いていたような日本語に対する疑問を抱いているんだなって思いました。“靴下って、なんで靴の中に履くのに靴下って書くわけ?”と聞かれたときは、確かにそうだなあって(笑)」

Q “仲先生”は何て答えたの?

「“いっそのことソックスでいいじゃん”って(笑)。“ソックスください”って言っても通じるから、ソックスに統一しましょうと(笑)。日本人には“靴下”って当たり前の言葉じゃないですか。でも、改めて言われてみると、確かに靴の下って書いてるよな、言う通りだよねって思ったし。あと、日本人同士の会話とは違って、みんなYESかNOかが、はっきりしているんです。自分の意見を突き通すんですよね。例えば“カッパを日本で見た!”とか」

Q カッパ?

仲里衣紗

LISMOドラマ『日本人の知らない日本語
〜リターンズ゛〜』より一場面

「そう、しかもカッパの子どもですよ! 生徒のひとりが“ボートに乗っていた時、カッパの子どもを見た。でも、誰も信じてくれない”って。そりゃ、信じてくれないでしょ(笑)。ほかにも“ユニコーンを見た”と言い張る生徒がいて。ほかの生徒が“それはあなたが熱を出していたせいだよ”って答えたら、“違う! ユニコーンを見たから熱が下がったんだもん”って言い返したり、意味がわからない(笑)。とにかく、外国人の皆さんは自分の意見を曲げず突き通しますね。時には生徒通しで意見がぶつかりあうこともあって、本当の学校みたいな感じでした。皆さん、私より年上だけど子どもみたいでした(笑)」

Q 先生が最年少だったんだ?

「そうなんですよ。でも、私もハルコみたいに皆さんのことを呼び捨てにしてフレンドリーに接していました。みんな“先生、先生”って寄ってきてくださってうれしかったです。良い現場でした」

Q 連ドラとケータイドラマでは、撮影の方法が違ったとか。

「連ドラの時は撮影の順番がバラバラでした。ある日、先のほうのエピソードでハルコがケガをしたシーンから撮り始めていたら、“ケガしたの?”って、生徒役の皆さんが本気で心配してくれて。みんな演技経験がほとんどないから、話の繋がりがわからなくなっちゃうみたいで。セリフが日本語で、それを言うだけでも精いっぱいだったと思う。でもケータイドラマでは、尺が5分ということもあって順撮り(物語の展開通りに撮影)。1日で撮り終えなくちゃいけなくてスケジュール的には大変だったけど、終わりがわかっていることもあって、みんな生き生きしていました」

仲里依紗

LISMOドラマ『日本人の知らない日本語
〜リターンズ゛〜』より一場面

Q ドラマで話題になったハルコの衣装も相変わらず個性的だよね?

「元カリスマ店員ということで、今時のギャルみたいな感じで。こだわりは派手ということとデカリボン。着ていてすごく楽しかったけど、はやりのうさみみがカメラに入りきらなくて“耳を倒して”って指示されたこともありました」

Q 1年前のインタビューで、芸能界に入る前は「コギャルに憧れていて、109の店員になりたかった」って言ってたけど、夢が叶った?

「そうなんですよ。若干ですけど(笑)、叶っちゃいました」

Q それから「10代でビキニを着る機会がなかったのが心残り」とも話していたけど、ビキニデビューの夢は果たせたのかな?

「20歳になって着ましたよ、ついに! デビュー場所は……スーパー銭湯。海でデビューしたかったんだけど、ちょっとイメージと違っちゃいました。お年寄りの方も多くて“どうも、ちょっと派手な水着が来ました”みたいな(笑)」

Text/樋口俊介(日刊編集センター)

Part.2へ続く

【Profile】なかりいさ●1989年10月18日生まれ、長崎県出身。ティーン誌のモデルとして活躍したのち、女優活動を開始。『任侠ヘルパー』(フジテレビ系)『ヤンキー君とメガネちゃん』(TBS系)など出演ドラマ多数。なお、今年公開した映画のDVDも相次いで発売に。『時をかける少女』は10月13日、『ゼブラーマン〜ゼブラシティの逆襲〜』は11月12日にリリース。LISMOオリジナルドラマ『日本人の知らない日本語〜リターンズ〜』は、10月1日からauにて毎週金曜日配信。詳しくはhttp://lismo-drama.jp/(アミューズ所属)

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