横浜流星×清原果耶×飯島寛騎 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「横浜流星×清原果耶×飯島寛騎」

2019/01/23

「一生懸命生きていこうとする姿に勇気をもらったし、恋をすることや大切な人へしっかり言葉を伝えることの重要さも実感した」

横浜流星×清原果耶×飯島寛騎 撮影/booro(BIEI)取材・文/根岸聖子 ヘアメイク/【横浜】永瀬多壱(VANITES)、【清原】面下伸一(FACCIA)、【飯島】佐藤友勝 スタイリスト/【横浜】伊藤省吾(sitor)、【清原】井阪恵(dynamic)、【飯島】中西ナオ

2017年に大ヒットを記録した映画『キセキ ―あの日のソビト―』のチームが新たに贈る、GreeeeNの映画プロジェクト第2弾『愛唄 ─約束のナクヒト─』。脚本のGReeeeNと清水匡が実話エピソードから着想を得て、楽曲『愛唄』制作時と同じ想いとメッセージを込めて紡いだ本作。『Deview/デビュー』では、恋をする勇気を持てないまま大人になった主人公・トオルを演じた横浜流星と、運命の少女・凪を演じた清原果耶、トオルの生涯の友・龍也を演じた飯島寛騎にインタビュー。本作のみどころや好きなシーン、お互いの印象についてなどを聞いた。

横浜流星×清原果耶×飯島寛騎

――本作への出演が決まった際、どのように感じましたか?

横浜流星「素直に嬉しかったです。もともと僕はGreeeeNさんが好きだったので、(映画『キセキ ―あの日のソビト―』に続いて)また一緒の仕事に携われること自体、奇跡的だなと。しかも今回は主演という立場なので、責任感もさらに強く感じつつ、とにかく自分ができることを全力でやろうと思って撮影に臨みました」

横浜流星×清原果耶×飯島寛騎横浜流星

――脚本を読んだときはいかがでしたか?

横浜「まず、GReeeeNさんらしいなと思いました。伝えたいことがたくさん詰まっていましたし、トオルという青年のまっすぐさ、一生懸命生きていこうとする姿に勇気や元気をもらいました。恋をすること、そして大切な人へしっかり言葉を伝えることの重要さも実感しましたし、トオルをはじめ、凪や龍也たちが懸命に生きていく姿を通して、今、自分がこうして生きていることが当たり前ではないんだという風に、改めて気づかされました。それと同時に、それをしっかりと観てくださるみなさんに伝えないといけないなと思いました」

清原果耶「『愛唄』は以前から知っていた曲でしたし、その『愛唄』のもう一つの物語として、どんな感じで展開されていくんだろう!? と思いました。そして実際に脚本を読んで、私が演じた凪の生命力、軸がしっかりしているところに私自身も影響を受けたんです。毎日読む度に涙が出るポイントが違っていて、日々、『愛唄』と一緒に生きている中で、私を支えてくれた台本でした」

横浜流星×清原果耶×飯島寛騎清原果耶

飯島寛騎「オファーに関しては、僕もとても嬉しかったです。『キセキ ―あの日のソビト―』は、公開時に映画館で拝見していて、自分もこんな映画に出たいなと思った本当に素敵な作品で、余韻に浸りながら帰ったのを覚えています。そんな経緯があったので、今作に自分が出られると知ったときは、とにかく嬉しくて。『愛唄』もずっと知っている曲でしたし、今回は元バンドマンという役柄で弾き語りもある。これは、自分がしっかりやれるか否かにも(作品の出来が)関わってくる!と責任も強く感じました」

横浜流星×清原果耶×飯島寛騎飯島寛騎

――お互いの最初の印象は?

飯島「『キセキ ―あの日のソビト―』を観たときに、(横浜が演じた)ナビは声が高いなぁと思っていました。すごく高かったですよね!?」

横浜「そうだね(笑)」

飯島「今回横浜くんが演じたトオルはまたぜんぜん違う感じだったし、そういう役によっての振り幅がすごいなって思っていました。GReeeeNさんのことも僕ら3人の中で一番詳しいだろうなと思って頼りにもしていましたし、実際に支えてもらったし、助けてもらいました。清原さんは、すぐに“この人のお芝居、すごい!”と思いました。16歳で、自分より6歳も歳下で、こんなにすごい人がいるんだ!? と。自分が16歳のとき、何をやっていたんだろう!? と思うと悔しい気持ちもありつつ、清原さんは清原さんにしかできないことをやっているし、僕は僕にしかできないことをやるしかない。とにかく、2人からはたくさん刺激を受けました」

横浜流星×清原果耶×飯島寛騎

清原「流星くんは、第一印象は静かなイメージだったんです。どうやって役の距離感を縮めていこうかと考えていたんですが、現場では主演という立場でスタッフさんやキャストのみなさんに気を配っていて、みんなが現場にいやすい雰囲気を作ってくださいました。飯島くんが言ったように、たくさん助けてもらったので感謝しています。飯島くんは、私の中では最初から龍也のイメージのままでした(笑)」

飯島「ありがとうございます!」

清原「現場で“愛されキャラ”と言ったらこの人!という立場を確立していて、愛嬌たっぷりな方で。その明るさに助けられた部分もあったので、私のほうこそ、感謝しております(笑)」

飯島「ありがとう!(礼)」

横浜「一番助けられたのは僕ですよ。果耶ちゃんは年齢差もあって、最初はどう接していこうかな?と考えていた部分もあったんです。僕自身、自分から積極的にコミュニケーションをとっていくのが得意なほうではないので。でも実際にお会いしたら、すごくしっかりしている方で。落ち着いているし、真面目だし、お芝居も素敵ですし。凪としてそこにいてくれたので、僕もトオルとしていることができました。それは龍也にも言えることでもあるんですが……。果耶ちゃんはそれに加えて癒しオーラみたいなものがあって、癒されていました。飯島くんは……最初は気取っている男だなと思ったけど(笑)」

横浜流星×清原果耶×飯島寛騎

飯島「そんな感じだった?(笑)」

横浜「最初ね! 気取っているように見えたんだよ(笑)。ただ、本読みをしていたときに監督といろいろ話をしているのを見ていたら、ものすごく素直で。真摯に龍也という役と向き合っていて、この素直さは自分も見習わないといけないなと思いました。他にも、自分にはない、愛されキャラなところもね(笑)。狙ってできるものではないし、すごいなぁという印象です」

飯島「特に何も考えていないんだけどね(笑)」

清原「それがすごいんだと思いますよ」

横浜「そうそう」

横浜流星×清原果耶×飯島寛騎

――気取っていたと見えたというのは、気が張っていたとか?

飯島「たぶん、そうだと思います。自分では全然覚えていないし、心当たりもないんですけど(笑)。僕、いつも初対面で怖がられるんですよ。仲良くなると、『意外と普通だね』って言われるんです。そういうオーラを出しちゃっているんですかね?」

横浜「とっつきにくいっていうのはなかったんだけど、なんでだろうね? カッコつけている風に見えたのかな? 実際は全然、そんなことないんだけど。最初と今とでは一番、印象が変わった人だなって思います」

横浜流星×清原果耶×飯島寛騎横浜流星

――作品の中で、印象に残っているシーン、撮影エピソードを教えてください。

横浜「いくつかあるんですが、どうしようかな。凪がトオルに投げかける問題みたいなのがあるんですが、凪とトオルだからこそ成立する、新たなアプローチの仕方になっていて。この作品が公開になったあとで流行ってくれたら、嬉しいなって思います。ストレートに伝えるんじゃなくて、2人の間だけだから通用するというシーンでもあって、とても気に入っています。もちろん素直に気持ちを伝えることが一番だとは思うんですけど、一つのアプローチ方法としてこんなやり方もあるよと」

飯島「僕は、弾き語りのシーンです。とても思い入れの強いシーンでもありますし、物語上でも大事な場面でもあるので。ギター自体、触ったこともなかったので、撮影前に猛練習していろいろと大変だったこともあったし、やりきった感があった。僕自身と龍也を照らし合わせた感じもあるので、印象に残っています」

横浜「僕もプレッシャーをあえてかけたからね! 『お前にかかっているぞと』」

飯島「うん、それは重々承知していました!(笑)。この2人をはじめ、ほかのキャストさんやスタッフさんを含め、いろんな方々に支えていただいて、あのシーンをやりきることが出来ました」

清原「好きなシーンは……トオルの実家で、みんなで食卓を囲んでいるところです。トオルと母親とのお芝居がとても刺さるシーンでした。完成した映画を観たときも、同じように感動して。それだけ素晴らしいシーンだったんだなと思いました」

横浜流星×清原果耶×飯島寛騎清原果耶

――作品では、“詩”というものに勇気づけられ、そして行動を起こすキッカケとなったりしています。みなさんは、落ち込んだときに励ましてくれるものってなんですか?

飯島「僕はそれこそ、音楽に励まされています。様々なテーマの曲があふれていますが、自分の心情にハマる音楽を聴くと、“落ち込んでいても仕方がない、頑張ろう!”という気持ちになれるんです」

横浜「応援してくれる人たちのコメントは、本当に励みになります。SNSとかで自分が発信したりする場で、応援してくださっている方のコメントとかを見ると、少なからず、自分が携わった作品がみなさんの心に届いたり、喜んでくださっているんだなというのを実感出来て。それはすごく励みになりますし、“へこんでいる場合じゃない!”という気持ちになります」

清原「私は自分がどうなりたいかというのを想像することかなと。しっかりと思い描くことで、そのイメージに近づきたい気持ちも強くなるし、モチベーションにもつながります」

横浜流星×清原果耶×飯島寛騎飯島寛騎

――ありがとうございます。最後に、デビューを目指している読者に、3人からメッセージをお願いします!

横浜「僕も空手を幼い頃からずっとやっていて、頑張ってもなかなか結果が出なかったりして、辞めたいと思ったことは何度もありました。でもやっぱり、続けることに意味があると思い直した。たとえ結果が出せなくても、続けていけば、きっと自分の中では大きな財産になると思います。なので、続けていくことの大切さを心に留めてもらえたらと」

飯島「人間誰しも、壁にぶち当たることは絶対にあると思います。でも、(マンガ『スラムダンク』の)安西先生が言っていた通り、『諦めたら、そこで試合終了』なんですよね。とにかく、自分がやりきることが大事だと思うんです。仕事にしろ、勉強や趣味といったことでも、どんなことでも一緒だと思いますが、弱音を吐くとしたら、それは、とことんやりきってから。まずは砕けてもいいから当たっていくしかない。ネバーギブアップです!」

清原「夢について思いを巡らすことで楽しくなったり、苦しくなったりもする。それでも、夢は持っていて悪いものじゃないと思うんです。みなさんは今ひたむきに頑張っていると思いますし、その姿は必ず、どこかで誰かが見てくれている。その実感がないとしても、自分は頑張ったんだと自分が認めることで報われたりすると思うんです。だから迷ったり、落ち込んだりしたとしても、夢や理想を持ち続けることは大事だと思います。応援してます!」

横浜流星×清原果耶×飯島寛騎

横浜「(清原を指して)本当にしっかりしてるんですよ……。自分はこの22年間、何やってきたんだ!?ってなりますよ」

飯島「ホント、俺らよりしっかりしてるよね」

清原「そんなことないです(笑)」

横浜「いやぁ、この2人が一緒で本当に良かったなって思う。悩んでいるときは、凪と龍也がいてくれたことで現場も明るくなったし、本当に2人には救われたし、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとう!!」

飯島「嬉しい言葉です」

清原「こんな風に誠実に真面目に役と向き合っている流星くんがいたからこそ、現場でふざけ合えたりもした部分があるので、こちらこそ、ありがとうございます!」

PROFILE

横浜流星(よこはま・りゅうせい)●1996年9月16日生まれ、神奈川県出身。スターダストプロモーション所属。『烈車戦隊トッキュウジャー』(テレビ朝日)で注目を集める。近年では、映画『キセキ ―あの日のソビト―』で、「グリーンボーイズ」の一人としてCDデビューを果たし、昨年は主演映画『虹色デイズ』『兄友』含む4本の映画が公開された。現在、連続ドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS)に出演中。今後、映画『L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』(3月21日公開)、主演映画『チア男子!!』(2019年5月公開)が控える。

清原果耶(きよはら・かや)●2002年1月30日生まれ、大阪府出身。アミューズ所属。『アミューズオーディションフェス2014』でグランプリを受賞し、連続テレビ小説『あさが来た』(NHK)で女優デビュー。その後、映画『3月のライオン 前編/後編』、『ちはやふる ―結び―』などの話題作に出演。最近では、見習い看護師を演じた『透明なゆりかご』(NHK)で主演を務め高い評価を得た。また、山田孝之がプロデュースを手がけた映画『デイアンドナイト』(1月26日公開)では、約500人の候補者の中からオーディションでヒロイン役に抜擢され、主題歌(作詞・作曲・プロデュース:野田洋次郎)のボーカルも担当する。

飯島寛騎(いいじま・ひろき)●1996年8月16日生まれ、北海道出身。オスカープロモーション所属。2015年『第28回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』でグランプリを受賞。翌年『仮面ライダーエグゼイド』(テレビ朝日)主演に抜擢される。2018年に、男性エンターテインメント集団「男劇団 青山表参道X」の一員となり、旗揚げ公演「SHIRO TORA〜beyond the time〜」で主演を務める。今後の待機作に、連続ドラマ『チャンネルはそのまま!』(2月NetFlix先行配信・3月HTB)、劇場版『PRINCE OF LEGEND』(3月21日公開)などがある。

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『愛唄 ─約束のナクヒト─』
1月25日(金)より全国ロードショー

『愛唄』

『愛唄』

『愛唄』 ©2018「愛唄」製作委員会

平凡な毎日、他人を夢中になるほど好きになったこともなく、ただ過ぎていく日々の中、大人になってしまったトオル。
そんなある日、自分の人生のタイムリミットを突然告げられる。失意の中、元バンドマンの旧友・龍也との再会と、偶然見つけた“詩”との出逢いによって彼は、生きる勇気をもらい、恋というものに生涯をかけて全力で駆けてみたくなった――。
トオルを変えた詩。そしてその先にようやくめぐり逢えた運命の少女・凪。しかし、詩を綴ることをやめたその少女には誰も知らないある秘密があった……。
終わらない命など存在しない中で、今を夢中で生きるとは。刹那に輝くその運命が、名曲誕生の奇跡を起こす。

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横浜流星×清原果耶×飯島寛騎

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