D-DAYS vol.189 宮崎秋人

ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンタ―テインメントの『俳優集団D-BOYS』。そんな彼らのDramaticなDream Lifeに直撃する連載企画！ 今月は、現在放送中のドラマDiVE『帰ってきたらいっぱいして。』（読売テレビ）、さらには11月3日開幕の舞台『ビロクシー・ブルース』に出演する宮崎秋人さんが登場。それぞれの作品の見どころや魅力、演じる役どころなどを直撃取材。さらには、『ビロクシー・ブルース』が18〜20歳までの新兵の物語ということで、宮崎さん自身がその年代で夢中になっていたことについて語ってもらいました。

――今年の仕事を振り返ると、舞台とドラマが交互じゃないですけど、バランスは良かった印象ですか？

宮崎秋人「舞台は例年に比べて少ないほうでしたね。1月にPARCO PRODUCE『マヌエラ』をやって、それで今回の『ビロクシー・ブルース』なので。9月にやったTheater of Mystery Vo.1『スターライドオーダー』は、舞台というか即興劇だったので稽古がなくて。台本も最初の２ページだけで、あと80分くらいは即興でやるっていうような感じだったんです。本番前は不安でいっぱいでしたが、いっぱい笑ってくれたので、楽しんではもらえたのかなと思います。でもやっぱり、自分は稽古をがっつりやって本番に臨みたいなと思いました（笑）」

――現在、オンエア中のドラマ『帰ってきたらいっぱいして。』では、桐原歩役として３話から登場します。

宮崎秋人「はい。小島健くん演じる高城直哉と、浅川梨奈さん演じる福永朱音の間に入っていくような役柄です。高城の会社の先輩で、朱音の元カレでもあるっていう。僕のクランクインの日は、小島くんとのシーンと、浅川さんを含めた3人のシーンの撮影だったんですけど、浅川さんとは初対面で、ご挨拶してすぐに、キスシーンの撮影でした（笑）。すごいなって思いましたけど、この作品は濃厚なラブシーン描写も多いので、スタッフさんたちも慣れているみたいで（笑）。『宮崎秋人です、よろしくお願いします』から、いきなりそういうシーンなんですよ。“なんじゃ、これは!?”っていう、不思議な現場でしたね。浅川さんはさっぱりした男前な性格なので、『こんな感じですよ、この現場（笑）』って言ってました。初めてのキスシーンでしたが、浅川さんがドンと構えてくれていたおかげで、まったく緊張しなかったです（笑）」

――ドラマの見どころは?

宮崎秋人「攻めた描写が多いので、そっちに意識がいきがちですけど、ちゃんと感動できる恋愛ドラマになっていて、仕事と恋愛観っていうところで葛藤するヒロインの話なので、その辺も、きっと気になってくると思います。自分に関してだと、今までは恋愛ものをほとんどやってきていないので、“あ〜こんなこと言ってるよ、自分”って思いながらやっていて（笑）、ちょっと恥ずかしかった。僕が演じる桐原歩は、できる先輩なんですよ。恋愛相手としては、かなりの優良物件であり、そんなやつが間に割って入ってくるので、“今後、二人の関係はどうなるの？”ってなる感じです。自分で言うのはアレですけど、キャラクターとしては、めちゃくちゃ自分と似ていますね。これがまた厄介なんですよ。“共感できるな〜”と思いながら（台本を）読んでいたものの、ドラマという世界に入ってしまうと、こういう形になるのかと思うと、ちょっとそこも恥ずかしかったです（笑）」

――描写やシーン的に初挑戦という部分もあったと思いますが、恋愛場面での芝居に照れはなかった？

宮崎秋人「もし20代だったら、“自分はそういうキャラじゃないから、こういう作品はいいよ”ってなっていたかもしれない。でも今だから、楽しんでやれたんだと思います。ある種の新鮮さを楽しんでもらえたら、嬉しいです（笑）」