D-DAYS vol.132 牧田哲也×中尾暢樹
2019/02/01
「中尾の第一印象は、礼儀正しくちゃんと地に足がついていて、個人的には非常に好印象だった」
ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンタ―テインメントの『俳優集団D-BOYS』。そんな彼らのDramaticなDream Lifeに直撃する連載企画! 今月は、この春に出演作を控える牧田哲也くん&中尾暢樹くんの2人が登場♪
――レアな組み合わせのお二人ですが、最初に出会ったときの印象って覚えていますか?
牧田哲也「とても好印象でした。礼儀正しく、ちゃんと地に足がついていて、考えて行動しているなというのが伝わってきたので。カッコつけるでもなく、キャラを作っている感じも一切ない。僕は自然体でいる人が好きなので、個人的には非常に好印象だったんですよね」
中尾暢樹「確か、ブロマイド写真の撮影でお会いしたんですよね。僕が初めて参加したときだったと思うんですが、スタッフさんや先輩方から、D-BOYS内の“○○に似てる”“○○さんっぽい”って言われることってあるじゃないですか。それで、僕は『牧田さんに似ている』ってよく言われていました。それでお会いしてからはほとんど絡みが無かったんですが、映画『一礼して、キス』で共演させていて、すごく安心感がある方だなって思いました。一緒のシーンはなかったんですけどね(笑)」
牧田「その映画の打ち上げのときに、財布が同じブランドで色違いだったっていう共通点を発見したんだよね。席が近くていろいろ話しているうちに、“あれ、財布が一緒だ!”って」
――どんな話をしていたんですか?
中尾「『一礼して、キス』の古澤(健)監督の作品に、牧田さんが以前出演されたことがあるっていう話をしましたね」
牧田「そうそう。『アベックパンチ』(2011年)という、マンガ原作の作品で。古澤さんがオーディションでキャスティングしてくれて、監督はこの映画をキッカケに、『今日、恋をはじめます』をはじめとする青春映画をよく撮るようになったって言っていました」
中尾「そうなんですね。じゃあ、僕は牧田さんからのバトンを受け取った感じですね!」
牧田「『アベックパンチ』は和気あいあいと撮影して、楽しかった思い出がある。中尾のときは、古澤監督、どうだった?」
中尾「コアな部分でのこだわりがすごかったです。フェチというか(笑)、台本にないところでの細かい演出がおもしろかった。よくそのアイディアが思いつくなぁって、すごく新鮮だったし、古澤監督自身はおちゃめで撮影は楽しかったです」
牧田「なるほどね(笑)。僕は恋愛系をあんまりやっていないからな〜。昔、『タクミくんシリーズ』をやったときは、柳下(大)にアプローチする役をやったけど(笑)。事務所に入ってすぐくらいだったから、今の中尾くらいの年齢だったと思う。でも当時の自分は、本当に何も考えていなかったから、中尾はしっかりしているなって思うよ」
中尾「いやいや、そんなに変わらないですよ」
牧田「さっきも一緒に撮影していて、どういう風に自分が映ってるのかちゃんと考えていて、何も言われなくても、ポーズを細かく変えていたしね。そういうの、僕は恥ずかしさもあって全然できなくて。役でカッコつけるっていうのはできるんだけど、牧田哲也としてそういうのをやるのがちょっと苦手なんですよね」
中尾「僕、今インスタグラマーですので(笑)。でも、悪いことではないですし、いろんなやり方がありますもんね」
牧田「ちょっと! 22歳、ストレートに慰めないでよ!!(笑)。でも中尾のこういうところ、ナチュラルで嫌味がなくていいなって思う。ポージングもそうだけど、カッコつけている感じが本当になくて。仕事に対して誠実で、またまた好感度が上がったわ」
中尾「うわ、すごい褒めてくれますね! ありがとうございます」
――大学卒業後にデビューした牧田さんと、高校生のときにワタナベの養成所(ワタナベエンターテイメントスクール)に入っていろいろな勉強・経験を経てデビューを掴んだ中尾さんと、役者として歩んできた道もそれぞれ違っていますよね。
中尾「スクールに通っていた頃は、D-BOYSの舞台のお手伝いやエキストラでドラマの現場とかにもよく行っていました。山田(裕貴)さんが出演されていた、『イタズラなKiss〜Love in TOKYO』でもエキストラとして参加したりしていて。なので、去年『今夜、勝手に抱きしめてもいいですか?』で、矢作穂香さんとメインキャストとして共演させていただいたときは、“イタKiss”では矢作さんはヒロインで僕は当時エキストラだったけど、ようやく肩を並べるところまで来られたのか!と感慨深かったです」
牧田「いいね〜。ちゃんとしっかりいい経験を積んできたんだね。実は僕も事務所に入ってすぐにスーパー戦隊シリーズのオーディションを受けていたんだよね。でも、演技経験なんてまったくなかったし、右も左も何もわからない状態で受けたから、最終的には出演にはつながらなかった。今思うと、あのときの自分では、むしろ受からなくて良かったのかなとも思う。僕は本当に何もわからず、考えてもいないっていう状態だったから」
――ぞれぞれ、転機になった作品についても教えてください。
牧田「いくつかあるけれど、最初の転機となったのは、鈴木砂羽さん主演の舞台『吸血鬼』かな。当時は、ミュージカル『テニスの王子様』やDステでしか舞台の経験がなくて、特にDステでは演出家に怒られてばかりで、舞台にも苦手意識が芽生えていた頃だったんです。『吸血鬼』も砂羽さんをはじめ、大先輩の方たちばかりの中、4役くらいやって、サックスも吹く役という課題だらけで。4役の中のひとつの役柄が、本当にわからなくて、どうしたらいいか悩んでいたら、鈴木砂羽さんに『牧田哲也って人間自体がおもしろいんだから、そのままやったら?』と言われて。それまでの僕は、役に近づけていくために自分を消していくというやり方だったのが、“自分をプラスしていいんだ”と視界が開けたんです。そのあとに参加した作品で、三浦友和さんと共演させていただいた際に、『三浦さんが出演されていた映画『転々』での役柄が印象的だった』というお話をしたら、『あれは、自分の中の悪い部分を全部出したんだよ』とおっしゃっていて、それでまたつながった。結局は、自分があっての芝居なんだという考え方ができるようになったのは大きかったかなと思います」
中尾「僕も初仕事のときに、ものすごく怒られた経験があります。それこそ、毎日ダメ出しされ続けて、“自分は向いてないんじゃないか”と辞めたくなったりもしていたんです。それぐらい落ち込んでいたときに、マネージャーさんから『スーパー戦隊シリーズのオーディションに行ってみたら?』と言われて。“ダメ元で一応、受けてみる?”という感じの雰囲気だったから、『動物戦隊ジュウオウジャー』の主演に決まったときは、僕もビックリしたけど事務所のスタッフさんも驚いたくらいで。そんな中、スーパー戦隊シリーズの現場っていろいろと厳しいという話は聞いていたので、きっとまた怒られるだろうなと思っていたけど、現場で初めて褒められたんです。もちろん、自分なりに一生懸命準備をして臨んだんですけど。厳しいと言われるカメラマンさんが、微笑みながら頷いてくれて。『今回、いいじゃないかって』。あのときは、やっていて良かった、これからも頑張って続けていこう! と思いました。20歳前で、大学進学どうしようかとか、いろいろ進路についても迷っていた頃だったので、その経験はすごく僕にとって糧となりました」
牧田「本当に人生の転機だったんだね」
――お二人とも、いい話をありがとうございます。では、今後のお仕事のお話も。どちらも体を動かす役柄ですね。
牧田「舞台「黒子のバスケ」ULTIMATE-BLAZEは、いよいよシリーズ完結編になります! この舞台「黒子のバスケ」シリーズでは、僕はメイン校のキャプテンであり、キャストの中でも年上のほうなので、“後輩の面倒を見る”という、僕が苦手とすることにもわりとチャレンジしてきたんです。もともと末っ子だから、年下や後輩の接し方に苦手意識があるんだけど、以前、Dステで共演していた後輩が悩んでいたときに、意を決してアドバイスをしてみたものの、彼の心を全く動かせなかったというトラウマもあって(笑)。でも、このシリーズでは、自分が状況を変えたいという意識が高まった状態で意見することができて、場の空気が変わったんです。このシリーズは、すべて、“きっかけ”(開始の合図となる芝居)で動いていて、頭じゃなく感情でハマるとものすごく気持ちがいい。その分、誰かがミスをすると芝居に大きく影響してしまうという怖さもあるけど、前作でそれがピタリとハマった感覚があったので、その集大成となる第四弾が本当に楽しみです。カンパニーとしての絆も深まっていますから、マンガとはまた違う面での感動が味わえるのではないかと。シリーズ最高の出来になると思います。中尾は、映画だよね?」
中尾「はい。『チア男子!!』という、朝井リョウさんの小説を実写化した作品なんですが、撮影前に3ヵ月間、みんなでチアリーディングの練習をしました」
牧田「3ヵ月! マジで部活みたい。スタントマンとかではなく、自分たちでやってるってこと?」
中尾「そうなんです。撮影ではスタントなしで何回もやって、僕ら全員、汗だくになって撮っていたので、練習〜撮影期間の間はけっこう痩せました(笑)。でも、みんなで練習を共にしたり、毎回練習後にみんなでご飯を食べに行っていたので、撮影前から仲良くなれたのは良かったなって思います。みんな年齢も近かったし、その空気感でクランクインしたので、大学の同級生らしいやりとりが、アドリブで自然にできました。それに映画のクライマックスである最後のチアには、そんなみんなの一体感と熱い想いが濃縮されていると思います。それと、一人ひとりの葛藤とか心情もピックアップされているお話しなので、僕自身も試写を観て泣いてしまいました。それぐらい人間関係もしっかり描いているので、チア演技も含めて、ぜひ映画館で堪能してもらえたら嬉しいです!」
D-BOYS牧田哲也×中尾暢樹、一回り違う二人の意外な共通点とは!?
牧田哲也(まきた・てつや)●1984年6月7日生まれ、愛知県出身。近年の主な出演作はドラマ/CX「さくらの親子丼2」、EX「遺留捜査スペシャル」NHKBS「捜査会議はリビングで」、NTV「時代をつくった男 阿久悠物語」TBS「リバース」、テレビ東京ドラマスペシャル「巨悪は眠らせない 特捜検事の逆襲」、舞台/「半神」「俺を縛れ!」「虚仮威」など。劇団『柿喰う客』の劇団員としても活躍中。
中尾暢樹(なかお・まさき)●1996年11月27日生まれ、埼玉県出身。主な出演作は、ドラマ/EX『動物戦隊ジュウオウジャー』、EX『あいの結婚相談所』、FOD・CX『パフェちっく』、MBS・TBS『マジで航海してます。〜Second Season〜』、MBS・TBS『文学処女』、tvk・KTVほか『今夜、勝手に抱きしめてもいいですか?』など。2019年は、EX『4週連続スペシャル スーパー戦隊最強バトル!!』(2月17日〜3月10日/日曜 9:30〜)、CX『JOKER×FACE』(毎週月曜 24:55〜)第9話、第10話への出演が決定している。
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舞台「黒子のバスケ」ULTIMATE-BLAZE
大阪公演:2019年4月30日(火・祝)〜5月1日(水・祝)COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
愛知公演:2019年5月4日(土・祝)〜5月5日(日・祝)刈谷市総合文化センター 大ホール
東京公演:2019年5月7日(火)〜5月13日(月)日本青年館ホール
福岡公演:2019年5月18日(土)〜5月19日(日)福岡市民会館 大ホール
2019年春、舞台「黒子のバスケ」完結! ついにウインターカップの頂点が決まる!!
陽泉を破りウインターカップベスト4進出を決めた誠凛。準決勝の相手は、海常VS福田総合学園の勝者。
黄瀬との対戦を待ち望む黒子と火神だが、福田総合には帝光バスケ部出身の灰崎がいた。
かつて同じポジションを争った因縁の相手との戦いに黄瀬は……
準決勝1試合目。緑間を擁する秀徳の前に立ちはだかるのは、「キセキの世代」の主将・赤司率いる洛山。最強の名をほしいままにする洛山の実力が明らかに!
『「キセキの世代」を倒して日本一になる』
黒子と火神の誓いが果たされるまで、あと2試合――!
映画『チア男子!!』
2019年5月10日(金)全国ロードショー
朝井リョウの人気青春映画が遂に映画化!新たな感動が幕を開ける!!
朝井リョウが大学在学中に、これまで女子がやるものとされてきたチアリーディングを男子がやる男子チアチーム“SHOCKERS”
をモデルに執筆した「チア男子!!」。今までも漫画化、テレビアニメ化、舞台化など様々な分野で話題を集めてきた本作が、2019年初夏、遂に実写映画化。
道場の長男として幼い頃から柔道を続けてきた大学1年の晴希(横浜流星)が怪我をきっかけに柔道をやめ、親友の一馬(中尾暢樹)の言葉をきっかけに、ともに大学チアリーディング界初の男子チーム“BREAKERS“を結成し、大舞台に挑む青春物語を描く。
牧田哲也×中尾暢樹 サイン入りポラを2名様にプレゼント!
【応募のきまり】
件名:牧田哲也×中尾暢樹 サイン入りポラプレゼントと明記し、本文:[名前]、[年齢]、[都道府県]、[インタビューの感想]、[今後インタビューしてほしい人・要望]を記入して、下記メールアドレスに送信して応募。
【応募メールアドレス】
deview-oubo@oricon.jp
【応募締切】
2019年2月28日(木)23時59分まで。
※抽選の上、当選者のみにメールでご連絡いたします。当落のお問い合わせにはお答えできませんので、ご了承ください。
※当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。
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