2018年1月上演の『柿喰う客』、『ロ字ック』本公演に出演 - 牧田哲也×三津谷亮 D★DAYS Vol.118 | Deview-デビュー

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vol.118

ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンタ―テインメントの『俳優集団D-BOYS』。そんな彼らのDramaticなDream Lifeに直撃する連載企画! 今回は、それぞれ2018年1月上演の舞台に出演する牧田哲也くん&三津谷亮くんが登場♪

牧田哲也×三津谷 亮

撮影/草刈雅之 取材・文/根岸聖子

牧田哲也×三津谷 亮
牧田哲也
「まだ劇団の作品を観たことがないという人には、ぜひ、一度観に来て欲しい。新たな夢の扉が開けるかも!」
――まずは、2人が最初に出会ったときの第一印象を教えてください。
三津谷 亮「最初に牧田さんに会ったのは、2008年のD-BOYS STAGE vol.2『ラストゲーム』のときです。(三津谷が審査員特別賞を受賞した第5回)D-BOYSオーディションの翌日に、事務所の方に『ラストゲーム』のゲネプロを観においでと言われて行ったんですが、楽屋の入口付近で緊張して立っていたら、牧田さんと三上(真史)さんが声をかけてくれて。忘れているかもしれないですけど、それが最初でした」
牧田哲也「ごめん、全然覚えてない(笑)」
三津谷「すごく爽やかに、『オーディションで受かった子だよね』って話しかけてくださって、嬉しかったんです。すごく緊張していたので、その優しさに救われたというか。そういった経験があったので、新しく入った子には僕も自分から声をかけるようになったんです。その後もずっと変わらず、牧田さんは優しく接してくれて」
牧田哲也×三津谷 亮
三津谷 亮
――第一印象から変わらず優しい先輩だと……。
三津谷「でも、微妙な思い出もあるんですよ(笑)。D-BOYS STAGE vol.3『鴉〜KARASU〜10』のときの親睦会でみんなでプールに行ったんですが、そのとき僕は、牧田さんの後ろをついて泳いでいたんです。それで身長くらいの深さまで来たときに僕が溺れそうになっちゃって。牧田さんを見たら、この爽やかな笑顔で笑っていたんです!“えっ、今までの優しさは何だったの!?”ってなりましたよ(笑)」
牧田「あったね!それは覚えているわ!!」
三津谷「遠くにいた遠藤(雄弥)さんと陳ちゃん(陳内将)が、気づいて助けに来てくれたんですけど、あのときの牧田さんの笑顔、今でも鮮明に覚えてますよ!」
牧田「まさか溺れそうになってるとは知らなくて、ふざけてるのかと思ったんだよ(笑)。みっちゃんは一輪車の世界一獲ってる子っていうイメージだったし、すごい子だと思ってたからさ」
――そんなことがあったんですね。
三津谷「あと、牧田さんが出演していたミュージカル『テニスの王子様』を観に行ったときに、楽屋に挨拶に行ったら『頑張ればきっと出演できるから、希望を持ってね』って言ってくれたんです。それまで何度かテニミュのオーディションを受けていたけど、結果が出なくて落ち込んでいたんです。でも、牧田さんの言葉で、諦めないで頑張ろう!って、またやる気になれた。“プール事件”で一回落ちたけど、“あ、やっぱり牧田さんは優しいだな”って持ち直しました(笑)」
牧田「良かった〜(笑)」
牧田哲也×三津谷 亮
――牧田くんから見た、三津谷くんの第一印象は?
牧田「みっちゃんは、自分のダメなところをちゃんと理解していて、人から言われたことを心に刻んで、自分なりに良くなるよう、カバーしようって頑張る人だよね。ファンの方たちへの感謝の気持ちもしっかり伝えるし、本当に努力家だなって思っていた。微妙な思い出は、僕にもあるよ。13年のDステ13th『チョンガンネ〜おいしい人生お届けします〜』で共演したじゃない? あのときは、今まで先輩とか周りに支えてもらってばっかりだったけど、僕もそろそろ先輩として後輩を支えていかないといけないなと強く感じていた時期で。ただ、僕が末っ子だからかわからないんですが、後輩にどう接したらいいかわからなくて」
――以前の取材でも、そのようなことをおっしゃっていました。
牧田哲也×三津谷 亮
牧田「上から目線で言うもの気持ち悪いし、どういうアプローチで後輩にアドバイスしたらいいのかすごく悩んだんです。でも、みっちゃんがいろいろと悩んでいるのを近くで見ていたので、僕なりに“こうしたほうがいいんじゃないか”って思ったことを伝えたんだよね。話しかけ方から話す内容まで、考えに考えて、細心の注意を払って、満を持して“今だ!”っていうタイミングで話したら、『あ、そうですね……』って、すごいアッサリした反応だったの。“うわ、全然心に響いてない!”って、すごいショックだった(笑)。覚えてないだろうけど」
三津谷「まったく覚えてないです(笑)。そんなに気を遣わせていたんですね。すみません!! たぶん、先輩からのアドバイスも耳に入らないくらい、いっぱいいっぱいだったんだと思います」
牧田「そのあとも、ちょくちょく声をかけてはみたけど、最初のリアクションはトラウマになってたなぁ〜」
三津谷「うわぁ、本当にすみません!(笑)」
牧田哲也×三津谷 亮
三津谷 亮
――2人とも結構細かい思い出が心に刻まれていますね(笑)。それぞれが出演した作品で、印象に残っている役はありますか?
三津谷「僕は、去年の柿喰う客フェスティバルでの『フランダースの負け犬』。14年に上演された“なかやざき”の『フランダースの負け犬』も観ていたんですが、“この役は難しいだろうな”と感じていた役を、牧田さんは同じアプローチではなくてちゃんと自分のカラーでやっていたのがすごいと思いました。僕だったら、以前上演されたときの役をなぞってしまうかもしれないなって」
牧田「僕はね、正直、『柔道少年』での三津谷は、もっとできるはずだろう!?って思ったんだよね。前に観た、オフィスコットーネプロデュース『漂泊』とか、てがみ座『地を渡る舟』での芝居がすごく良かったから。その後、大河ドラマ(『真田丸』)を経験して、連ドラ(『3人のパパ』もやって、活動の幅が広がっていたし、みっちゃんに対する期待値が僕の中で上がっていたんだよね。いろんな葛藤を経験して、乗り越えて成長してきたのを知っていたし。特殊な役まわりではあったけど、いっぱいいっぱいな感じが垣間見えちゃって。みっちゃんならもっとできるはず!って思った」
三津谷「ちゃんと観てもらえて、率直に言ってくれて、嬉しいです」
牧田哲也×三津谷 亮
牧田哲也
――牧田くんは劇団『柿喰う客』に加入していますし、三津谷くんも客演という形でいろんな劇団の舞台に参加しています。劇団でお芝居することのおもしろさというのは?
牧田「今って、劇団を立ち上げたり、劇団に入って役者になるっていうルートが減ってきてはいるよね」
三津谷「僕も、デビューを目指していた頃は、劇団という存在自体知らなかった。ネットで調べても、スクールとかオーディションというのがまず出てくるので。そんな僕のように、劇団に入って、一緒に作り上げていくっていう道を知らない人もいると思うんです。僕は客演でしか関わっていないですが、一緒に濃厚な時間を過ごして意見を出し合いながら芝居を作っていくことで、人ともより深く関わることができる。信頼関係も築けますし、自分を見つめ直す機会にもなるのは、劇団ならだなと思います」
牧田「劇団って、やりたいことができる場だし、やりたいことをやるべき場なんですよね。演出家や脚本家のカラーが色濃く出ますから。誰でもわかるというよりも、実験や冒険、挑戦をしていく感じ。アーティストで例えれば、アルバム収録曲みたいなイメージかな。劇団公演だとチケットの値段もほかの舞台と比べて安めの公演も多いし、いろんな劇団を観劇してみたら、きっとおもしろい発見もあると思います」
牧田哲也×三津谷 亮
――そんな2人の新作も、劇団作品ですね。
三津谷「はい。僕は□字ックの『滅びの国』という作品に出ます。女性に体を売る風俗店で働く青年を演じるんですが、内容を簡単に説明すると、団地に住んでいる孤独な主婦が女性用の風俗店を利用したことで、シェアハウスに住む若い男に堕ちていく話です。□字ックにとっては、本多劇場初進出作品でもあり、とても重要な役を任せていただくので、今回はプライベートの時間も使って演出・脚本の山田(佳奈)さんと作品についてのディスカッションをさせていただいたり、ビジュアル撮影のときも自分から意見を言わせていただいたりしていて。今までやってきたことのないタイプの役柄だし、自分ともまったく違うタイプの人物を演じます」
牧田「背伸びせざるを得ないところで、一生懸命もがいているみっちゃん、楽しみだね」
――そして、三津谷くんが出演する『滅びの国』の1週間後、同じ本多劇場で、牧田くんが出演する柿喰う客の本公演が始まります。
牧田「『俺を縛れ!』という作品で、2008年に初演をやっているんですが、徳川家の9代将軍・家重という、あまり表に出てこないベールに包まれている人物の物語です。家重は、病気のせいで言語障害があったり、猿楽(能)が好きで文武を怠っていたとか、実は女性だったのでは!?など、いろんな説がある人なので、どんな風に描くのか、楽しみにしています」
牧田哲也×三津谷 亮
三津谷「柿喰う客って、劇団の方たちが本当にすごい人たちばかりなので、観る度にもっと自分も技術が欲しいって思うんですよね」
牧田「僕もそれを思って、柿喰う客の劇団員オーディションを受けたんだよ」
三津谷「劇団公演って、いろんなチャレンジができるし、劇団の色を知っている役者さんが集まっているから、いろんな表現を体現できるんですよね。だから、作品自体もおもしろくなる」
牧田「柿喰う客もクセのある劇団だから、評価が観る側の好みによるところは大きいかもしれない。演出の中屋敷法仁のやりたいことって、演劇にしかできないことなんです。彼曰く『90%舞台上で嘘をついても、10%の真実があれば、90%も本当に思えてくる』と。その境目を狙って作っているから、ぶっとんでいる印象にもなる。すごく気に入ってくれる人もいれば、よくわからないっていう人もいますから。どんなふうに思うのか、まだ劇団の作品を観たことがないという人にはぜひ、一度観に来て欲しいですね。新たな夢の扉が開けるかもしれませんよ」
三津谷「芝居で表現する技術をつけるには、劇団で芝居を始めるっていう道もありだと思います」
牧田哲也 牧田哲也
まきた・てつや
1984年6月7日生まれ、愛知県出身。近年の主な出演作はTBSドラマ「リバース」、テレビ東京ドラマスペシャル「巨悪は眠らせない 特捜検事の逆襲」、舞台「虚仮威」、「黒子のバスケ」、映画『イタズラなKiss THE MOVIE Part2 キャンパス編』、CM「DHC薬用アクネコントロール」、など。劇団『柿喰う客』の劇団員としても活躍中。
三津谷 亮 三津谷 亮
みつや・りょう
1988年2月11日生まれ、青森県出身。近年の主な出演作は、舞台『真田十勇士』、學蘭歌劇『帝一の國』、大河ドラマ『真田丸』(NHK)、ミュージカル『黒執事〜NOAH'S ARK CIRCUS〜』、舞台『柔道少年』、テッペン!水ドラ!!『3人のパパ』(TBS)など。2018年3月に上演される、舞台「パタリロ!」★スターダスト計画★に出演が決定。
D-BOYS牧田哲也&三津谷亮が2017年の活動を振り返り、次回作をアピール
□字ック 第12回本公演『滅びの国』
2018年1月17日(水)〜21日(日)本多劇場
主宰の山田佳奈が2010年に立ち上げた劇団「□字ック」、本多劇場進出記念作品。本作では、団地に住む孤独な主婦が寂しさから女性用風俗を利用したことをきっかけに、シェアハウスに住む若い男に堕ちていく姿と、時代を象徴するコミュニティに居住する二人の孤独を描く。
柿喰う客 2018年本公演『俺を縛れ!』
2018年1月24日(水)〜2月4日(日)本多劇場
2008年に初演された「俺を縛れ!」は、忠義に篤い地方の大名や個性豊かな登場人物たち、そして影の主人公が織りなす“茶番チャンバラ劇”。宮下雄也、平田裕一郎、神永圭佑、清水優の4人を客演に迎えた再演版では、大名を永島敬三、影の主人公を牧田哲也が演じる。
牧田哲也×三津谷亮
牧田哲也くん×三津谷亮くんのサイン入りポラを1名様にプレゼント!
【応募のきまり】
件名:牧田哲也×三津谷亮 サイン入りポラプレゼントと明記し、本文:[名前]、[年齢]、[都道府県]、[インタビューの感想]、[今後インタビューしてほしい人・要望]を記入して、下記メールアドレスに送信して応募。

【応募メールアドレス】
deview-oubo@oricon.jp

【応募締切】
2017年12月31日(日)23時59分まで。

※抽選の上、当選者のみにメールでご連絡いたします。当落のお問い合わせにはお答えできませんので、ご了承ください。
※当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。


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