柳下 大×三津谷 亮 - D★DAYS Vol.94 | Deview-デビュー

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vol.94

ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンタ―テインメントの『俳優集団D-BOYS』。そんな彼らのDramaticなDream Lifeに直撃する連載企画! 今回は、この冬にそれぞれ舞台出演を控える柳下くんと三津谷くんの二人が登場!!

柳下 大×三津谷亮

撮影/草刈雅之 取材・文/根岸聖子

柳下 大×三津谷亮
「来年一発目、ケガからの復帰舞台一作目が、宮田(慶子)さん演出作品というのは本当に嬉しい」(柳下)
――まずは、二人の交流の歴史などから、教えていただけますか?
三津谷亮「僕が事務所に入ってすぐのD-BOYSのイベント『夏どこ』に参加させてもらってからです。当時、まだ6人だったD2に、大さんが『D2も一緒にやろうよ』って言ってくれて。しかも、『彼は一輪車ができるんですよ』って振り付けの先生に言ってくれたことで、初めてイベントで披露できたんです。もう、“大さん”どころか、“大様!”ですよ。当時はすごい緊張感をもって接していましたが、今はそんなに距離を感じないというか、名前の呼び方も変わりました。ねっ!?(笑)」
柳下大「うん(笑)。『真田十勇士』初演のときは“大さん”だったけど、再演で呼び方変わってたんだよね。最初、僕は山口賢貴と仲がよくて、賢貴が三津谷と仲がよかったから、それでプライベートでも会うようになって。正直、昔の三津谷は“ちょっと頑張り過ぎじゃない!?”っていう印象があった。“無理してないか?”って。芝居もキャラクターも自分とはタイプが全然違っていたからね。でも、努力してちゃんと結果を出してるし、『真田十勇士』の初演の共演で、プロの三津谷亮を感じてからは印象が変わった。何時間も前から入ってストレッチをして、毎回、同じモチベーションで向かう姿を見ていたから。再演までの間に、いろんな舞台を経験したせいか、考え方が柔軟になったなっていうのも感じたしね。三津谷はちゃんと自分のキャラがわかっていて、スベりにも行くし(笑)、いじられにも行くから、すごく絡みやすいし、スベッても安心できるんだよ」
柳下 大×三津谷亮
三津谷「僕も、以前は大さんが言ってくれること、全部が全部は理解できていなかったんです。でも、今はわかるようになりました。今となっては、“なんであのとき、わからなかったんだろう!?”って。ちゃんと自分の芝居を見て、思ったことを言ってくれる人って本当にありがたいです。だからこそ、成長に繋げたいと思っているし、そんな先輩の芝居を観て、大いに刺激を受けています!」
柳下「経験って大事だよね。『真田十勇士』の再演時は、僕も毎公演、万全の状態で臨んでいたけど、それでもケガをしてしまって。でも、冷静に振り返ってみると、決してマイナスのことばかりじゃなかったんです。辛いと思ったこともあったけど、周りがすごくサポートしてくれて、結果的に本当にいい経験になった。上川(隆也)さんに、『ケガをここまでプラスにする人は見たことない』って言われたのは、本当に嬉しかったです」
三津谷亮
三津谷亮
――舞台を通して、いろんな出会いがあり、成長していっているわけですが、いくつもの舞台を経験して感じたこと、魅力についても教えてください。
三津谷「いわゆる2.5次元舞台にも、ストレートプレイと言われる演劇作品にも両方出ていますが、2.5次元舞台は、その作品が好きで、キャラクターが好きで観に来てくださっている方が多いという実感があったんです。だからこそ、もっと、“三津谷亮が出るから”“三津谷亮の芝居が観たいから行きたい”という人を増やしたいと思うようになった。10月から11月にかけて出演させていただいた、てがみ座の『地を渡る船』という舞台は、長田育恵さんという注目の劇作家さんの作品で、リピートしてくれる方が結構いらっしゃって。僕も改めて演劇の面白さを知ったので、それをもっと伝えたいと思いました。原作のある2.5次元舞台をきっかけに、ストレートプレイにも興味を持っていただく、そんなお客様のかけ橋になれたらと思います。それも、すべて経験してみないと実感できないことなんですよね。僕自身、デビューする前は、こんなに演劇を好きになるとは思ってもいなかったから。地方出身で、舞台というものにほとんど触れてこなかったせいもあると思うけど」
柳下 大
柳下 大
柳下「三津谷が言ってるように、舞台はやればやるほど、“芝居を観て欲しい”“自分の芝居のファンを増やしたい”っていう気持ちが強くなるよね。出会いにも恵まれるし、交流の密度も高くて、人として成長できる場だと思う。次の舞台『オーファンズ』は、『真田十勇士』と同じく宮田(慶子)さんの演出なんだけど、宮田さんには、本当にすべて見透かされるんです。別の演出家さんの作品に出ているときも見に来てくださって、自分の考えや演技プランまで、全部言い当てられてしまう。嬉しかったのが、『熱海殺人事件』に出たときに『観ていてワクワクして、私もまた演出したくなりました』って言ってくださったこと。そこから、今回の『オーファンズ』へと繋がったんです。もう一度宮田さんに演出していただきたいと思って、直談判しました。なので、それが実現して、来年一発目、ケガからの復帰舞台一作目で、宮田さん演出の作品に出られるのは、本当に嬉しいです」
三津谷「濃密なストレートプレイなので、是非観に行きたいです!『オーファンズ』のアフタートークショーに僕も出ますしね!!」
――『オーファンズ』も高校生以下の割引(東京公演のみ)もありますから、ぜひ、『Deview/デビュー』読者の人たちにも舞台に触れて欲しいですね。
柳下「特に、お芝居に興味がある、好きだっていう人には、ぜひ観て欲しいですね。すべてを理解しようと思わなくてもいいと思う。出演者3人の表情や空気感を生で触れて、個人個人で何かを感じていただければ」
柳下 大×三津谷亮
――そして、三津谷さんは12月19日、20日と大阪で、劇団Patchによる『幽悲伝』が控えてます! Dステ版の『夕陽伝』で池岡亮介くんが演じた毘流古を演じるわけですが、今回、クレジットがトメ(一番最後)じゃないですか。
三津谷「そうなんですよ! 大丈夫ですかね?(笑)。僕が別の舞台をやっている間に、Patchのメンバーは早いうちから稽古に入っていて、自分が稽古に入ったらすぐに通しをやろうっていう勢いなんです。“早くみんなに追いつかないと!”っていう状況なんですけど、短時間でどれだけ仕上げていけるかっていう、これまた挑戦です」
柳下「経験あるわ〜。僕も『真田十勇士』が終わって、1週間後に『いつも心に太陽を』の本番だった。『真田十勇士』が昼公演だけのときは、そのあと『いつも心に太陽を』の稽古に行ってたでしょ?」
三津谷「そうだった! すごい! 1週間でつか(こうへい)さんの芝居を……。よくやりましたね」
柳下「ホントだよ(笑)。いい経験だったけど、台詞量が多いから大変だったわ〜」
三津谷「僕も頑張らないと……(小声)」
――D-BOYS版の『夕陽伝』とほぼ同じストーリーでありつつ、『幽悲伝』はまた別のアプローチの舞台になるとか。
三津谷「そうですね。岡村俊一さんの『夕陽伝』は、ストレートにプラスのエネルギーを伝えてくれましたが、脚本を書いた末満(健一)さんによる演出の『幽悲伝』には、末満さんの耽美的な世界観が色濃く出るのではないかと思います。あえてマイナスのアプローチで、病んだその先に何かがある……っていう感じです。殺陣で表現する世界観の違いも感じてもらえると思います。同じ台本に見えないところがおもしろいので、『夕陽伝』を観た方にも観ていただけたら嬉しいですね」
柳下 大×三津谷亮
――そんな二人にとって、2015年はどんな年でしたか?
柳下「今年は怪我の影響もあって我慢、辛抱の年だったけど、その分、考え方や捉え方もいろいろ変わったので、来年に向けての1年だったなと。2016年はデビューして10年目なので、区切りのいい年の前に、一度お休みする時期だったのかなと思っています」
三津谷「僕にとって、今年は挑戦の年でした。謝珠栄さんの演出のミュージカル『GARANTIDO』に出演をして、終演した二日後に朗読劇『LOVE LETTERS』に挑戦しました。以前の自分だったらそんな短いスパンで2作品なんて“無理です”と断っていたと思うんですが、今回は、‘やってみよう!”とチャレンジできた。『真田十勇士』の再演でも、初演と同じじゃいけないと思って、一輪車の限界に挑戦してみたり、これまで思い浮かばなかったことに向き合えた年でしたね。残りの日々も最後まで、挑戦し続けていきたいです!」
柳下 大 柳下 大
やなぎした・とも
1988年6月3日生まれ、神奈川県出身。主な出演作に、舞台『熱海殺人事件NEXT』、舞台『真田十勇士』、ブロードウェイ・ミュージカル『アダムス・ファミリー』、つかこうへいTriple Impact『いつも心に太陽を』、Dステ16th×TSミュージカルファンデーション『GARANTIDO』、BSスカパー!藤沢周平ドラマシリーズ『果し合い』、TBS「結婚式の前日に」など。
三津谷亮 三津谷亮
みつや・りょう
1988年2月11日生まれ、青森県出身。主な出演作に、Dステ12th『TRUMP』、舞台『真田十勇士』、學蘭歌劇『帝一の國』、舞台『漂泊』、Dステ16th×TSミュージカルファンデーション『GARANTIDO』、てがみ座『地を渡る舟』など。2016年には演劇集団キャラメルボックスのスプリングツアーに出演が決定。
俳優集団D-BOYS柳下大くん&三津谷亮くんから、芸能界デビューを目指す『Deview』ユーザーに応援メッセージ!
オーファンズ
柳下くん出演!
舞台『オーファンズ』
【東京公演】2016年2月10日(水)〜21日(日)東京芸術劇場 シアターウエスト
【関西公演】2016年2月27日(土)、28日(日)新神戸オリエンタル劇場
1983年、ロサンジェルス初演。三年後はロンドンで再演。その翌年に映画化され、世界中で繰り返し上演される名作として、不動の地位を築く。 日本では86年に劇団四季によって上演され、市村正親氏がトリート役を演じ、00年には椎名桔平氏、根津甚八氏、伊藤高史氏が出演し、サンシャイン劇場にて上演された。 アメリカ・フィラデルフィアにある老朽化した長屋。そこが彼らの居場所だった。誰も知らない、閉ざされた世界にクラス兄弟、利発ながら凶暴的なトリート(柳下大)と天真爛漫なフィリップ(平埜生成)。親のいない二人は、トリートの盗みで日々生計を立てていた。ある日、トリートはバーでハロルド(高橋和也)と出会う。金持ちと思いこみ家に監禁、誘拐を目論むが、ハロルドは意に介さず、トリートに自分の仕事を手伝うように持ちかける。奇妙な共同生活の中で二人に富と理性、教養とともに、生きる道を教えていくハロルド。家から出ようとしなかったフィリップは自分が住む世界を知り、トリートは人との繋がりを感じるようになる。 大きな孤独と小さな温もりを分かち合う三人の孤児たち(オーファンズ)に訪れる、思いもよらない結末とは…。
幽悲伝
三津谷くん出演!
Patch stage vol.7『幽悲伝』
2015年12月19日(土)、20日(日)森ノ宮ピロティホール
※全3公演
劇作家・末満健一が書き下ろした最新作の同一脚本をもとに、Dステでは『夕陽伝』(演出:岡村俊一)、劇団Patchでは『幽悲伝』(演出:末満健一)として連鎖上演。 日出づる処、未だひとつとならず時代。数多分かつた国のうち大和と呼ばれた地に、宿命の道を辿る2人の兄弟あり。発狂した大王が宮中奥殿に蟄居し続ける大和国。その大和に、大王後継としての生き方に不満を抱く兄・海里と、その兄を支えることを運命づけられた弟・都月、ふたりの兄弟がいた。頻発する内乱による疲弊と、他部族による侵略の動きに窮した摂政・猿美弥は、軍事強化のために西の熊曾族の第十四王子・真多羅と娘・陽向の政略結婚を画策する。だが、そのことがやがて国の存続を脅かす惨事を引き起こすこととなる。そして、歴史をも飲み込む大きなうねりがふたりの兄弟の運命をかき乱していく。


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