荒木宏文×柳下 大 - D★DAYS Vol.86 | Deview-デビュー

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DDAYS

vol.86

ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンターテインメントの俳優集団『D-BOYS』。そんな彼らのDramaticなDream Lifeに直撃する連載企画! 今回は、5月上演の16作品目のDステ『GARANTIDO』に出演する、荒木くん&柳下くんが登場♪

荒木宏文×柳下 大

「今回は始まってみないとわからないことだらけ(笑)。とにかくついて行くしかない。
まさに、Dステの新境地です」
――Dステ 16th×TSミュージカルファンデーション『GARANTIDO(ガランチード)』が5月21日から始まりますが、今は歌やダンスなどのレッスンに参加しているとか。
荒木「そうですね。歌とダンス、あとはブラジルが舞台なので、カポエイラの基本動作のトレーニングなどの定期レッスンに参加しています。今回は、謝先生(TSミュージカルファンデーション主宰・謝珠栄)が中心となってやっていただいているので、TSミュージカルファンデーションの作品にD-BOYSメンバーが出させてもらっているという感覚です」
――後輩たちも多数参加していますが、2人の立ち位置はどんな感じでしょう。
荒木「ここ1〜2年、個人でいろんな舞台に参加して感じたことは、どこの現場であっても、若手が混じっているのは普通なんです。なので、同じD-BOYSのメンバーというくくりでは、“自分たちが引っ張っていく”というよりは、“背中を見られやすい環境だな”ということなんですね。舞台に立つ人間としては、先輩後輩という関係性よりも、お互いプロとして個々のやるべきことをやっていくことがまず第一で。それぞれが役者として、やるべきことを疎かにしないように、業界の先輩としての自分の姿を見せていければと思ってます」
柳下「みんな、それなりに経験を積んできた上で、16作品目のDステで集まるんだから、今さら頼られてもねっていう(笑)。特に今回は、そうハッキリ言っても大丈夫なメンバーなんですよ。だから僕も、何も気にせず、TSミュージカルに頑張ってついていこうぜと。それこそ、先輩を追い越すくらいの勢いがあってもいい。今回のキャストは、人に助けを求める前に、まず自分で考えて試行錯誤することを学んできている人たちだと思うから」
荒木宏文×柳下 大
――もともとがTSミュージカルファンデーションで上演された作品ですが、D-BOYSが加わるにあたって、役者のキャラクターに寄せてくるといったアレンジはあるのでしょうか。
柳下「荒木さんと僕、山田裕貴と加治将樹が演じる役は、もとの作品と変わらない感じで、その他のキャストに関しては、若干寄せたりしてるのかな」
荒木「うん、微妙に当て書き変更されてるね。最近、台本が上がってきたんですが、定期レッスンでも、出番がないキャストも一緒に振り付けに参加をするのは変わらない。そういうスタイルで結束力を固めていくんだなと」
柳下「稽古期間をいつもより長めにとっていただいているから、集中力を切らさず、続けていくことが大事だと思う」
――今回の共演で、以前と印象が変わったなという人はいますか?
柳下「僕の場合、結構頻繁に会っていたり、共演していたりするので、それはあんまりない。加治くんが痩せたなっていうぐらい(笑)」
荒木「僕は変化する前もよくわかっていなかったりするので(笑)。前山(剛久)くんはD☆DATEのオーディションで会って以来だし、大久保(祥太郎)くん、三津谷(亮)くんも未知ですよ。でも他の現場を経験していることは知ってるから、そういう意識で接していこうかなと。(橋本)汰斗は、共演経験があるから作品に対する取り組み方、追求心があるのは知っている。とてもストイックにやってる子だし、大分スキルアップしていたので、そこはすごく信頼しています」
柳下「汰斗の身体能力は、役者が踊れるという域を超えてるからね。今、一番動ける役者じゃない? 演出の謝先生とも一度舞台をやっているから、きっと、いろんな要求があるだろうし、楽しみです」
――柳下くんは去年、TSミュージカルファンデーションの作品『familia〜4月25日誕生の日〜』に参加していますが、その経験から、今回初参加のメンバーの課題みたいなものは予想できますか?
柳下「今までのDステは瞬発力や熱量が求められる作品だったけれど、ミュージカルになると、もちろんだけど技術力も要求されてくる。あとは自分が思っているのとは違う演出をされたときに、どう対応していくのか。演劇とミュージカルの表現の仕方の違いとかに対応できる柔軟性が大切だと思うし、それを個々がどう受け止めるかによるんだよね。果たしてどうなるのか、そこはやってみないとわからないです」
荒木宏文
荒木宏文
柳下 大
柳下 大
――それぞれ、最近のお互いの印象はどうですか?
荒木「そんなに変わってないんじゃない? あ、丸くはなってるかな」
柳下「あらやんが? それはあるかも(笑)」
荒木「D☆DATEでリーダーを務めたことで、メンバーに対する愛情はより強くなったし、“守りたい”“一緒にやっていきたい”という意識があるからこそね。もちろん、作品に対して一致団結するのは他の現場でもやってきたことだし、そのために必要な意見交換は積極的にやっていきたい。ただ、役者同士で舵の取り合いをして方向が定まらないといったことにはならないようにしないとね。むしろ、疑問に思ったことは、役者同士じゃなくて、演出家の謝先生に直接聞くべきだから」
柳下「お互いが知っている者同士だからこそ、馴れ合いになっちゃいけないんだよね」
荒木「そう。プライベートで気心が知れてる分、コミュニケーションは取りやすいけど、すぐにオフモードになってしまう危険性もある。切磋琢磨していくのならまだしも、傷の舐め合いになるのはよくないから」
柳下「そこが今回見えない部分ではあるんだけど、いい方向にいってほしい。僕もまだミュージカルの経験は少ないから、わからない部分も多くて。いろんな意味で、今回は始まってみないとわからないことだらけですよ(笑)。とにかく、謝先生について行くしかない。まさに、Dステの新境地です」
――荒木くんはソロデビューを果たし、俳優活動の他に音楽活動も活発に行っていて。
荒木「D☆DATE自体、音楽と芝居の二足のワラジを履く意識を持っているメンバーで作ったユニットであり、表現者として両方に全力に向き合っていたからこそ成立していたんです。だけどそれだけに、嬉しいことに、みんな、役者としてのお仕事が増えて、音楽活動で全員が集まることも難しくなってきたんです。それでも僕自身は音楽活動を続けていきたくて、スタッフさんたちに相談した結果、“ソロで音楽活動をやる”という結論にいきついたんです。メンバーも喜んでくれて、(柳下)大なんか、ハイタッチしてくれてよね(笑)」
――ソロ活動を通じて、新たに見えてきたものというのは?
荒木「自分たちの活動がどれだけの方々に支えられていたのか、具体的に見えたことですね。リリースイベントで各地を回ったときに、自分個人のファンだけじゃなく、(堀井)新太とか大のファンも来てくれて。たくさんの人に支えられているのを本当に実感しました」
柳下「ソロ曲、あらやんぽくていいよね」
荒木「大はね、少しスネてるんです(笑)。大とご飯に行く前に、瀬戸と会って話してて、そのあとで大に連絡を取って合流して、そこでソロ活動について説明したから、『俺、ついでに言われた!?』って若干責められた」
柳下「だって、瀬戸が『俺のほうが先に聞いたよ!』って言うから。『ああ、そうですか』って(笑)。でもホント、あらやんのやりたかったことが存分に放出されてるし、あらやんの良さが余すところなく出てる」
荒木「サウンドも生のバンドにして、歌詞の内容も、今の自分だからこそ書ける内容なんだよね。ソロでやるならユニットとの違いを出したいっていうのもあって、それは反対のことをするのではなく、新しいことで出したかったので、こういう形になったんです。この機会に、経験値を積んで成果を残して、ひとりでもコンスタントにやっていきたいです」

撮影/coto 取材・文/根岸聖子

荒木宏文 荒木宏文
あらき・ひろふみ
1983年6月14日生まれ、兵庫県出身。ソロデビューシングル『Next Stage』が4月1日に発売。現在、全国でリリースイベントを開催中。
柳下 大 柳下 大
やなぎした・とも
1988年6月3日うまれ、神奈川県出身。2014年度えんぶチャート9位にランクイン。主な出演作に、舞台『真田十勇士』、ドラマ『ハクバノ王子様』(日テレ系)、ブロードウェイ・ミュージカル『アダムス・ファミリー』など。
GARANTIDO
Dステ16th×TSミュージカルファンデーション『GARANTIDO』
東京公演:5月21日(木)〜26日(火)東京芸術劇場プレイハウス
兵庫公演:5月30日(土)、31日(日)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
これまで話題作を数多く手掛けてきた、TSミュージカルファンデーション主宰・謝珠栄による本格ミュージカルにD-BOYSが挑戦! ある劇団が、前主宰者の追悼公演に向けて、新リーダー"吉村"の発案で合宿稽古を始めた。その合宿に、客演として呼ばれた"紀元"は、劇団員たちとの共同生活を送る中で、仲間という言葉に、疑問を持ち始める。無目的に流されるもの、或いは、自分の利益だけを心配する者…。そんなメンバーたちが、果たして仲間と言えるのか?と苦悩する吉村。
 その姿を見ている紀元の脳裏にある光景が浮かぶ。彼らが演じようとしている『GARANTIDO』。太平洋戦争前後のブラジルで、アマゾン開拓を夢見て、アカラ州に移住した日本人たちが、1941年の真珠湾攻撃で始まった太平洋戦争によって、時代の荒波に呑み込まれていく。それは、日本人であることに苦しみながらも、日本人であることに憧れ続けた日系人たちの姿だった……。


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