この夏上演される舞台『遠い夏のゴッホ』で共演 - 陳内 将×土屋シオン D★DAYS Vol.113 | Deview-デビュー

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vol.113

ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンタ―テインメントの『俳優集団D-BOYS』。そんな彼らのDramaticなDream Lifeに直撃する連載企画! 今回は、7月14日より開幕する舞台『遠い夏のゴッホ』に出演する陳内くん&土屋くんが登場♪

陳内 将×土屋シオン

撮影/大槻志穂 取材・文/根岸聖子

陳内 将×土屋シオン
陳内 将
「舞台観劇未経験の方は、この夏にぜひ『遠い夏のゴッホ』で観劇デビューしてみてください!」
――D-BOYS連載恒例の質問ですが、この2ショットでは初登場なので、まずは2人の出会いから教えてください。最初に会ったときの印象など。
陳内 将「僕がワタナベエンターテイメントカレッジ(WEC)の2年で、20歳のときだったかな。D-BOYS STAGE 2010 trial-2『ラストゲーム』(2010年)に出たあたりの頃、『土屋シオンっていう、陳内くんを少しやわらかくした感じの可愛い子がワタナベエンターテイメントスクール(WES)にいるんですよ』って話を聞いたのが最初ですね」
土屋シオン「そうなんですね!実は、僕がWECにお手伝いに行ったときに、ちょうど陳内さんがいたんです。『あの人は、もうすぐD2(当時)に入る人なんだよ』って言われて、話はしてないけど、陳内さんの姿は見ました(笑)」
陳内「レッスンしていたときかな?」
陳内 将×土屋シオン
土屋シオン
土屋「そうです。そのときちょうど同じレッスンに参加させてもらっていたんです。僕はまだD2のメンバーではなかったんですが、事務所には所属はしていて。『夏どこ』というD-BOYSのイベントにも、お手伝いで行っていたんですよ」
陳内「そうか〜。シオンはもともと子役からやっていた人だから、年は下だけど芸歴では先輩なんですよね。だから、レッスンでも“どんな芝居するのかな?”って興味津々だったことを覚えています」
――土屋くんから見た、当時の陳内くんはどんな人でした?
土屋「陳ちゃんは、“おもしろくて、尖った人”っていう印象でした。すごくよく覚えているのが、レッスンで、お題を出されてエチュード(即興芝居)するっていうのがあったんです。陳内さんのお題が、<初めてのものを見て、それを食べる生き物>、つまり原始人みたいな感じだったんですよ。落ちている食べ物の匂いをかいだりしていて、その芝居がめちゃくちゃおもしろかったんです。今もだけど、当時から、もうそういうコメディセンスみたいなのがあったんですよね。でも、ちょっと近寄りがたい雰囲気もあったかなぁ(笑)」
陳内 将×土屋シオン
陳内「アハハハハ! 最近はそうでもないけど、以前は、第一印象は大体“怖い人”でした(笑)。昔の僕を知っている人からは、今でも『話してみて、そんなに怖い人じゃないってわかったよ』って言われます。悪役とかヤンキーとか、そういう役が多かったせいかなぁ。あとは、当時、D2の年上組として、しっかりしなきゃっていう気持ちも強かったですね」
土屋「僕も、もうすぐ丸くなりますかねぇ」
陳内「え、十分丸いんちゃうん?」
陳内 将×土屋シオン
陳内 将
――土屋くんも尖ってるって言われるの?
土屋「いやそれが、僕もよく近寄りがたいって言われるんですよ。共演する人に。『もっと変な人かと思っていた』って」
陳内「それは僕の場合とは、ちょっと意味が違うんじゃないかな?(笑)。昔のシオンは、確かに殻に閉じこもっている感じはあったのかもしれないです」
土屋「たぶんそれは、グループのメンバーに、年上が多かったし、自分から何か意見を言うっていうよりも、みんなの言うことについていこうって思ってやっていたからかな」
陳内「でも、今のシオンは自分が好きな道が決まっていて、そのためにこだわりを持って前に進む強さがあるからね」
陳内 将×土屋シオン
土屋シオン
――それぞれが役者として、影響や刺激を受けた作品というのは?
土屋「大人計画かな。大人計画の舞台を初めて観たのは、松尾スズキさん脚本・演出の『キレイ〜神様と待ち合わせした女〜』だったんです。大人計画って、辛かったり、苦しかったりする感情を描くにしても、コメディタッチというか、そこをメインに持ってこないんですよね。あとから、日常の中で“あれ、この感情、どこかであったな!?”っていうのが、大体、大人計画の作品で描かれていたことだったりするんですね。映画では、犬童一心監督の作品で、特に『ジョゼと虎と魚たち』がすごい好きで。普通の日常を描きながら、生きづらさをさりげなく表現している。そういう作品に刺激を受けます」
陳内「僕は、振り返ってみるとデビューしてから演劇作品に出ていない年ってないんですよね。なので、常に舞台作品からは影響は受けていると思います。もちろん、いろんな作品も観るようにしていて、何かしら自分がやる舞台に取り入れることができないかっていうのを考えていますし、やりたいことについても常に模索しています。刺激を受けるものもあれば、そのときの自分にはハマらなかったものもあるんですけど、その両方から影響は受けていると思うんです」
陳内 将×土屋シオン
――感性は人それぞれですからね。
土屋「ハマらないものって、自分にも原因があったりするんですよね」
陳内「うん、そのときの自分自身が理解できていないだけなんですよね。理解するだけの人生の経験値が足りないというか」
土屋「役を演じる上で壁にブチ当たるときって、自分の中にストックがないせいだったりもする。ハマらない、琴線に響かないからといって、その作品に出会ったことは決して無駄なことではないと思います。今度の作品『遠い夏のゴッホ』では、僕はカブトムシの役なんですけど、僕自身、小柄だし、声が高いから、どう表現しようかっていう話を、先日演出の(西田)シャトナーさんとしていたんです。自分にはないものって、いくら考えても出てこないし」
陳内「それはそれで、今までの自分にはない役を演じるっていう、デビューってことになるよね」
――この流れで、2人が共演する舞台『遠い夏のゴッホ』での役柄や、現時点での課題などのお話も。
土屋「僕は、ひと夏で死んでしまうことを嘆いているカブトムシのアンドレイです。周りからは、強くていいなぁって思われている存在。でも、僕はあまり強そうな見た目ではないので、どうやって表現するか、そこは役者としてやりがいでもあり、おもしろい部分なのかなと」
陳内「アンドレイ(役名)は、台本を読む限り、僕のイメージではそこまで強そうな感じではないんです。カブトムシとしての印象よりも、アンドレイはこうなんだっていう雰囲気が伝わるよね」
土屋「確かに、精神的には弱い印象ですよね」
陳内 将×土屋シオン
――陳内くんが演じるのはアリなんですよね。
陳内「アリで、名前はゼノンという役です。世の中では当たり前とされることに疑問を持つ、哲学者的なキャラクターです」
土屋「ゼノンって、作家であり演出をする西田シャトナーさんが、自分を投影しているキャラクターに見えない?」
陳内「そう、それは僕も台本を読んですごく感じていました。作家さんは、それぞれのキャラクターに自分の想いを投影していると思うので、目の前のことだけじゃなく、視野を広くしていくのが課題だと思っています。僕はシャトナーさんの作品は今作で2回目なんですが、シャトナーさんは舞台を作り上げる上で、“一緒にみんなで考えよう”っていう時間を最初にとってくれる方なんですよね。その上で、このカンパニー内でのルールが構築されていくんです」
土屋「役者と演出家の中での共通認識、ルール決めが大事な作品なので、それはとても大事な時間ですよね」
陳内 将×土屋シオン
――では最後に、作品の魅力アピールもお願いします!
陳内「決して難しい話ではないですし、前知識がなくても楽しめる作品です」
土屋「『Deview』読者のみなさんのように、“いつか、自分も役者になれたら…”って心で思っているだけじゃなく、よし、一歩踏み出そうと思っている人にこそ、オススメしたいです。心の中で、役者になりたいと思っているのであれば、動き出して、この舞台を観に来てもらえたら」
陳内「それこそ、ぼんやりしていたら“遠い夏”になっちゃいますから!! 役者たちは舞台上で汗だくですが、劇場は空調が効いていて居心地がいいですよ! 涼む目的でもいいし、舞台はまだ観たことがないという人も、この作品で観劇の楽しさを味わってもらえると思います」
土屋「演劇って難しそうって思っている人もいるかもしれないけど、この作品は演劇らしくて、しかも観やすい作品ですからね。まだの舞台を観たことがないという人は、この夏にぜひ、『遠い夏のゴッホ』で観劇デビューしてみてください!」
陳内 将 陳内 将
じんない・しょう
1988年1月16日生まれ、熊本県出身。主な出演作に、初主演映画『ガチバン NEW GENERATION 1&2』、舞台『東海道四谷怪談』、『露出狂』、ミュージカル『黒執事〜NOAH'S ARK CIRCUS〜』など。今後の出演作に、映画『HiGH&LOW THE MOVIE 2 END OF SKY』(8月19日公開)、『HiGH&LOW 3 THE FINAL MISSION』(11月11日公開)、『カーラヌカン』(2017年公開)などが控える。
土屋シオン 土屋シオン
つちや・しおん
1992年8月7日生まれ、神奈川県出身。近年の主な出演作は、ラジオドラマ『ケンタウルと天使の矢』(NHK FMシアター)、ミュージカル『さよならソルシエ』、『TARO URASHIMA』、舞台『ちるらん 新撰組鎮魂歌』、『赫い月』など。8月24日から上演されるオリジナルミュージカル『ザ・デイサービス・ショウ2017〜It's Only Rock'n Roll〜』に出演。
D-BOYS陳内 将×土屋シオンが、この夏“デビューしたいこと”を大発表!
キティエンターテインメント×東映 Presents
SHATNER of WONDER #6「遠い夏のゴッホ」
【東京公演】7月14日(金)〜月23日(日)天王洲 銀河劇場
【大阪公演】7月29日(土)、23日(日)森ノ宮ピロティホール
2013年に、松山ケンイチの初舞台作品として上演され、セミが主人公、ほかの登場人物たちもすべて人間ではない生物たち、という奇妙な設定にもかかわらず、究極の純愛を描いていると話題になった生命賛歌の物語を、主演・安西慎太郎をはじめとする新キャストで上演。
「ベアトリーチェ、君が地上に出てくる来年まで、僕は必ず生き延びてみせる」
恋人よりも1年早く羽化してしまったユウダチゼミのゴッホが、生きて生きて生きまくり、セミには絶対に不可能な冬越えに挑む大冒険――。
演劇の宇宙を冒険し続ける演出家・西田シャトナーが、自作戯曲を上演するプロジェクト「SHATNER of WONDER」6作品目は、2013年に初演され絶賛を浴びた、誰も知らないちいさな森の奥で起こる究極の愛の物語。
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