ニュース
2016/05/31 06:01
D-BOYS陳内将&三津谷亮、同い年で同期の絆を再確認「心強いパートナー」舞台『また逢おうと竜馬は言った』が開幕
演劇集団キャラメルボックスによる舞台『また逢おうと竜馬は言った』が、28日より池袋・サンシャイン劇場にて開幕。初日公演直前には公開ゲネプロが行われ、キャスト陣が出席し、囲み取材に応じた。
同作品は、1992年の初演以降、4度に渡り再演されたキャラメルボックスの代表作。今回は「キャラメルボックス featuring D-BOYS」として、俳優集団D-BOYSより、陳内将、三津谷亮、山田悠介、前山剛久の4人が参加。“キャラメルボックス史上、最も過酷な主人公”と言われる岡本役を陳内と三津谷が演じ、岡本が憧れる坂本竜馬役をキャラメルボックスのベテラン俳優・岡田達也と大内厚雄がダブルキャストで演じる。陳内&岡田組が<BLACK CAST>、三津谷&大内組が<WHITE CAST>という2パターンの配役で別役を演じるというクロスキャストで上演。
物語の主人公は、ツアーコンダクターなのに、あらゆる乗り物に酔ってしまう男・岡本。坂本竜馬に憧れ、竜馬のような男になりたいと願っているものの、何をやっても失敗ばかり。そんな中、同僚の本郷と妻・ケイコが岡本のせいで大喧嘩をしてしまう。岡本は、なんとか二人の仲を元通りにしようと、愛読書『竜馬がゆく』を片手に奔走する。幻想の竜馬に励まされたり、罵倒されたりしながら、困難に立ち向かっていく岡本の成長物語が描かれる。
この日の囲み取材には、D-BOYSの陳内、三津谷、山田、前山、キャラメルボックスの岡田と大内、脚本・演出を手掛ける成井豊氏が出席。
三津谷とともにダブルキャストで主人公・岡本を演じる陳内は「僕と三津谷は同い年で事務所に入った時期もほぼ同じ。時にはライバル視もしたり、助け合ったり、密な関係を築けている三津谷と同じ役を生きられるというのがすごく感慨深い」としみじみ語り、「みっちゃん(三津谷)の芝居を見て、そういう捉え方があるんだって、すごく新鮮で。この人がやる岡本を見て、刺激をもらってました」と語ると、三津谷も「陳ちゃんが(成井作品)3度目ということで、稽古終わってから反省会をしたり、悩みを聞いてもらったりして、心強いパートナーがいてくれて。BLACKとWHITEの2つがあって、やっと完成するものなんだなって感じました」とお互いについてコメント。
主人公・岡本の同僚で硬派な男・本郷を演じる山田は「本郷はとても男らしい役で、普段の僕とはだいぶかけ離れた役なので、その点は苦労しました。僕も彼ら(陳内&三津谷)と同い年で同期。彼らの同期だからこそできる本郷を、そして彼らの相手役が務まるのは僕しかいないと思っています!」と力強く宣言。とある事件をもたらす謎の男・時田を演じる前山は「ポイントポイントで出てくる役なんですが、アクションが多いので、そこは苦労しました」と明かしつつ、「僕、普段はふんわり系で、人とか殴らないので(笑)。まさか舞台で人を殴るとは思わなかったので、苦労しました」と笑いを交えつつコメント。
キャラメルボックスとのコラボに関して陳内は「キャラメルボックスさんの稽古場は、一番最初にホームルームみたいな朝の会があったりして、学校と家族の融合みたいな空気感がある」と語ると、三津谷は「他の現場だったら怒鳴られるんだろうなっていうことも、みなさん心広く受け入れてくださったので、僕はそこに飛び込んでいけました」と笑顔を見せる。また岡田は「こんなテンポで、こんな風にこのセリフを解釈するんだっていうのが、すべて面白かった。それを観た成井さんがどうやって手綱を引いていくんだろうなというのが、傍にいる人間としても、とても楽しくて刺激的な稽古場だった」と稽古を振り返り、「とてもいい融合ができたんじゃないかな」と自信をのぞかせた。
今作は、<BLACK CAST>と<WHITE CAST>の2つのパターンが楽しめるのも見どころの一つ。それぞれの座組みについて、前山は「BLACKはチョコバーみたいにパキっとしていてみんなに愛される感じ。WHITEはマシュマロみたいな感じでふわふわしていて、かけるソースによって味が変わる。なので、みなさんぜひ食べに来てください!」と独特の表現でそれぞれの良さをアピールし、場を盛り上げる。
主人公・岡本を演じる二人に対して、脚本・演出の成井氏は「陳内くんの岡本は、舞台上で出来上がったものは、非常に人懐っこい不器用な岡本になっているんですが、作り上げていく過程は非常に論理的で知的。でも、三津谷くんは感覚派で勢いと思いつきの男。人種が違うんじゃないかっていうくらい、この二人は違う。好対照ですごく面白いです」とそれぞれの魅力を語った。
『本作で苦労した点』を聞かれた三津谷は「衣裳を着るときに、ネクタイ結ぶのに苦労しています」と普段する機会が少ないネクタイに苦戦している模様。すると山田から「それにしても、直しすぎだよ」と指摘が入ると、三津谷は「それ、言うなって〜」と苦笑い。そんな三津谷に対して、WHITEでペアを組む大内は「この三津谷くんの相手をしているっていうことが一番の苦労」と冗談交じりに語って笑いを誘い、「一番の苦労でもあり、一番の楽しみです」と笑顔を見せる。
最後に、三津谷は「味に例えるとマシュマロということで、ソースは観に来てくださったお客様がかけてくださると思うので、それでたくさんの味を味わっていただけたら」とアピール。陳内は「BLACKとWHITEで交互に上演していくんですが、三津谷くんが岡本をやっているときは待機している時間があるので、舞台を客観的に見ることができる。それがまた次の僕の芝居に乗っかっていく。なので、この舞台がどんどん良くなっていくだろうと確信しているので、一度ではなく、二度、三度と劇場にお越し頂ければと思います。お待ちしております!」と呼びかけた。
キャラメルボックス featuring D-BOYS『また逢おうと竜馬は言った』は、6月12日(日)までサンシャイン劇場にて上演中。その後、6月16日(木)〜20日(月)まで新神戸オリエンタル劇場にて上演される。なお、オーディション&エンタメ情報サイト『Deview/デビュー』で掲載中のD-BOYS連載では、陳内・三津谷・山田・前山の対談インタビューを公開中。