東野圭吾の大ヒット小説が原作 舞台『ナミヤ雑貨店の奇蹟』松田凌「見逃せない作品」 | ニュース | Deview-デビュー

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2016/04/24 21:07

デビュー

東野圭吾の大ヒット小説が原作 舞台『ナミヤ雑貨店の奇蹟』松田凌「見逃せない作品」

舞台『ナミヤ雑貨店の奇蹟』囲み取材に出席した(左から)脚本・演出の成井豊、松田凌、多田直人、鮎川太陽、川原和久(C)Deview
舞台『ナミヤ雑貨店の奇蹟』囲み取材に出席した(左から)脚本・演出の成井豊、松田凌、多田直人、鮎川太陽、川原和久(C)Deview

 東野圭吾の大ヒット小説を原作とした舞台『ナミヤ雑貨店の奇蹟』が、21日(木)にZeppブルーシアター六本木にて開幕。初日公演前に公開ゲネプロ行われ、多田直人、松田凌、鮎川太陽、川原和久、脚本・演出を手掛けた成井豊が囲み取材に応じた。

 原作は、累計100万部を突破した、東野圭吾による小説『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で、人ではなく「手紙」が時空を超える“タイムトラベラー・ファンタジー”。2013年にキャラメルボックス初舞台化を果たし、今回、成井の脚本・演出はそのままにキャストをほぼ一新し、プロデュース公演として再び上演される。

 物語の舞台は、ある夜、同じ養護施設で育った3人がコソ泥の逃亡中に逃げ込んだ、廃屋の「ナミヤ雑貨店」。ほっと一息ついたのもつかの間、表の方で微かな物音が。様子を見に行くと、郵便口には悩み相談の手紙が届いていた。3人が逃げ込んだ「ナミヤ雑貨店」は、店主が生きていた頃、近隣の住人の悩み相談に答えたいたのだ。3人は遊び心から返事を書いて、牛乳箱に入れる。すると、すぐさま郵便口には新たな封筒が届く。そこにはさきほど返事を書いた手紙に対しての、さらなる質問が書かれていた。しかも、手紙の内容からすると、差出人は数十年前の時代の人間らしい――。

 脚本・演出の成井は再演にあたって「初演は劇団公演でしたが、今回は演劇界の中で、この役にはこの人がピッタリだという人に声をかけさせていただきました。役にぴったりな方々がここに集まった。ぜひ、本番を見ていただいて、どんな役になっているかというところを見てほしい」とコメント。3人組のリーダー格・敦也を演じる多田も「再演するにあたって、キャストが違えば、関係性も違ってくる。なので、初演を見た方にこそ、再演を見て頂きたい。お客様も月日を経て変わっている部分もあると思うので、その時観たときとは違ったところで感情移入や感動できるようになっているんじゃないかなと思います」と再演にあたっての想いを語る。

 3人組の一人・翔太を演じる松田は「ファンタジーのような出来事が起こるんですけど、その先にある物語というのはすごくリアリティがあって、観に来てくださるお客様一人一人、違った形で心に刺さっていくお話が多いと思います。僕たちが演じていることによって、出会っていくお話のリアリティというものを観ていただきたい」とアピール。3人組の中では一番大人しい幸平を演じる鮎川は「手紙を書くことによって、一人で生きているのではなく、誰かが居てからこそだったり、誰からに相談して答えを求めたりすることによって、自分の人生を生きていられるんだなっていうことを気付かせてくれる」とコメント。

 「ナミヤ雑貨店」の店主・浪矢雄治を演じる川原は「過去の人でもあるので、バックにきっちりと浪矢雄治という人間が生きていないとこの作品は面白みが増してこない。そこの役どころを、一生懸命やらせていただいております」と役への想いを語り、「点がいろいろと散りばめられていて、最後に線になって、最終的に全部がつながってみえる、そのラストシーンがいい」と見どころを語る。

 ゲネプロを終えた感想について成井が「パフォーマンスとか直前に変わったので、ドキドキしながら見ていましたが、ほぼ上手くいった。僕は演出家として楽しませてもらいました」と笑顔を見せると、多田は「演出家の成井さんがそうおっしゃるんだったら、自信を持ってこのまま初日に臨める。今の言葉を聞いて安心しました」と安堵の表情。

 「悩み相談の手紙」のやりとりが物語のポイントということで、「相談したい悩み事は何か?」という質問が飛ぶと、多田は「永遠の課題ですけど、どうやったらお芝居上手くなるか。どうすればもっともっとこの作品が面白くなっていくんだろう……なんて相談しても返事は返ってこないと思いますけど(笑)」と語り、鮎川は「自分で決めたことに対して、どうしても守れないときがあるので、どうやったら時間配分が上手くなるのかとか、上手い人生の生き方を相談したい」とコメント。

 一方、松田は「みんなちゃんと内容がある……」と戸惑いつつ「今パッと思いついたのは、iPhone5からiPhone6にいつするか?」と語ると、すかさず多田は「川原さんは何かありますか?」と話を切り替えるも、川原も「僕もいつガラケーからiPhoneにするかかな?」と松田に便乗して笑いを誘う。

 また、4年ぶりの舞台出演となる川原に対して、多田が「稽古中のお芝居を見ていても、達人のような佇まいというか、とても僕達若い俳優には真似できない域の佇まいを見せてくださっていたので、浪矢が川原さんで本当に良かった」と語ると、松田も「川原さんがお芝居しているときって、秒針とかの小さい音がしてくるんです。それって、みんながすごい集中して見て、空気を研ぎ澄ませているからだと思うんです。いつかそんな風になってみたいという憧れはずっと持っていた」と憧れの眼差しで川原を見る。

 さらに、鮎川も「研ぎ澄まされたナイフのように鋭いんだけど、優しさもある。後輩にも気さくに話しかけてくれるし、僕達も話しかけやすい、温かい人だなと思います」とそれぞれ若手キャスト陣が絶賛すると、川原は「よし、今日は寿司に行くか!」と呼びかけ、キャスト陣も「やった〜!」と歓声を上げ、カンパニーの仲の良さを感じさせた。

 最後に、多田は「原作が面白いというのは間違いがないこと。面白い作品を面白いやり方で、面白い役者がやっております。なので、原作を読まれた方、あの面白い感覚がもっと広がって、もっと楽しい思い出になること間違いなしだと思うので、ぜひ劇場に確かめにいらしてください」と語り、松田も「これは見逃せない作品になっていると思うので、まずは劇場に足を運んでみてください」とアピール。鮎川も「この作品を観て、終演後に『面白かったね』とか、楽しい会話を交わせて、この作品に“ありがとう”という気持ちになって頂けたら、本当に嬉しいです。まずは楽しんでください」と呼びかけた。

 「なぜ過去の人間から手紙が届いたのか?」など、謎めいたミステリー要素もあり、時空を超えて交わされる手紙交換のタイムトラベルファンタジー要素もあり、いろいろな悩みを抱えた人たちのヒューマンドラマもあり、様々な要素が盛り込まれた作品。手紙のやり取りがオムニバス形式で展開されていき、一見バラバラだと思っていたものが、最後、全てがつながっていく。メールやSNSが普及し、「手紙」のやり取りが減った今だからこそ、書いた人の人柄が滲み出る「手紙」が紡ぐ、心温まるエピソードがより胸を刺す。

舞台『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は、東京公演が5月1日(日)までZeppブルーシアター六本木にて上演され、5月6日(金)〜8日(日)までシアターBRAVA!にて上演される。

関連写真

  • 舞台『ナミヤ雑貨店の奇蹟』囲み取材に出席した(左から)脚本・演出の成井豊、松田凌、多田直人、鮎川太陽、川原和久(C)Deview

  • 舞台『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で敦也を演じる多田直人(C)Deview

  • 舞台『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で翔太を演じる松田凌(C)Deview

  • 舞台『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で幸平を演じる鮎川太陽(C)Deview

  • 舞台『ナミヤ雑貨店の奇蹟』ゲネプロより(C)Deview

  • 舞台『ナミヤ雑貨店の奇蹟』ゲネプロより(C)Deview

  • 舞台『ナミヤ雑貨店の奇蹟』ゲネプロより(C)Deview

  • 舞台『ナミヤ雑貨店の奇蹟』ゲネプロより(C)Deview

  • 舞台『ナミヤ雑貨店の奇蹟』ゲネプロより(C)Deview

  • 舞台『ナミヤ雑貨店の奇蹟』ゲネプロより(C)Deview

  • 舞台『ナミヤ雑貨店の奇蹟』ゲネプロより(C)Deview

  • 舞台『ナミヤ雑貨店の奇蹟』ゲネプロより(C)Deview

  • 舞台『ナミヤ雑貨店の奇蹟』ゲネプロより(C)Deview

  • 舞台『ナミヤ雑貨店の奇蹟』ゲネプロより(C)Deview

  

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