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2016/04/09 20:19
田中れいな、初座長の秘策「お菓子と変顔でキャスト釣った」 ミュージカル「ふしぎ遊戯」開幕
田中れいなが主演を務める、ミュージカル「ふしぎ遊戯〜朱の章〜」が、8日より池袋・あうるすぽっとにて開幕。初日前日の7日には公開ゲネプロが行われた。
原作は、渡瀬悠宇による人気少女マンガ『ふしぎ遊戯』。主人公の少女・美朱(みあか)が、不思議な本の中に吸い込まれて異世界で翻弄されてしまう幻想的なストーリーで、1995年にはアニメ化されるなどのメガヒット作。amipro制作として、2010年に初演、2011年に朱雀編、2012年に清龍編と、3度にわたり舞台化し、今回初のミュージカル化となる。
ゲネプロ前に行われた囲み取材には、主人公・夕城美朱(ゆうき・みあか)役の田中れいなをはじめ、鬼宿(たまほめ)役の平野良、本郷唯(ほんごう・ゆい)役の坂田しおり、心宿(なかご)役の寿里、柳宿(ぬりこ)役の宮地真緒、星宿(ほとほり)役の前山剛久が出席。
主演の田中は、今作が「モーニング娘。」卒業後、初の舞台作品で、単独初主演作。「前回の『ふしぎ遊戯』を観に行っていて、原作がすごく好きなので、“いいな〜れいなも出たいな〜”って思っていたから、美朱をやらないか?というお話をいただいてすごく嬉しかった」と喜びを噛みしめ、「本格的な俳優さんたちに囲まれてやらせていただくということで、たくさん教えてもらったし、稽古を見学していて学べることがたくさんありました」とコメント。
初演から鬼宿役で出演している平野は「前作まではストレートプレイで、お芝居のみでしたが、今回ミュージカルに生まれ変わって、今まで表現できなかったことがかなり表現できているのは新しい見どころだと思います」と語り、「月日が経ちまして、初演の頃は26歳だったんですけど、来月32歳になる。鬼宿は17歳なので、演出家にも“もっと若くしてくれないか”と言われます(笑)」と自虐コメントで笑いを誘う。
平野同様、初演から出演している寿里は「冷静で残虐な役柄なので、残虐たる楽しみを存分に楽しませてもらっています。ミュージカルの「ふしぎ遊戯」がこんなにも情景とか気持ちが伝わってくるんだなと、音楽の力を感じながら稽古をしていました。その想いを伝えていきたい」とコメント。同じく初演から続投している宮地も「原作の大ファン」だと語る。「原作を読んでいて、柳宿にはすごく愛着があって、男とか女とかを超えた存在。その役をまたやれるということで幸せな気持ちいっぱいです」と笑顔をみせた。
美朱の親友・唯を演じる坂田も今回が初参加。「アニメや原作をたくさん見てから稽古に挑みました。唯という役は難しいなと思いながら毎日稽古をしてきました。本番は楽しんで、一人でも多くの方に“もう1回観たいな”と思ってもらえるように全力で頑張りたいです」と意気込む。同じく初参加の前山は「原作は家族で観ていた作品で、まさか自分が星宿を演じるとは思ってなかったので、すごく嬉しい」と喜びつつ、「今までやってきたキャスト陣がいる中で自分が入るというのはすごく緊張もあった。稽古の段階から人一倍努力するように心がけました」とコメント。さらに「物語としては美朱と鬼宿、星宿の三角関係が重要になってくる。美朱に対する想いや仲間に対する想いというのを歌に乗せられるように稽古をしてきたので、そこに注目してもらえたら」とアピール。
今作で舞台初主演を務めることに対して田中は「“アイドルから出てきた奴が何で主演やるんだよ”とか思われるのかなと思って、顔合わせのときは、清楚に行こうと思ってけっこう下手でいくようにした」と当時を振り返り、「座長だからみんなを引っ張っていくとかじゃなくて、みんなで楽しくやろう!という気持ちの方が大きい。れいなはれいならしく、“イエーイ!”という感じで盛り上げたい」と座長としての想いを告白。
さらに、田中はキャスト陣と仲良くなるためにいろいろな作戦を立てていたらしく「お菓子で仲良くなろうと思って、稽古場にお菓子を持って行ってみんなに配ったり、ブログに乗せる写真用ということで、“変顔しましょう!”と誘って、変顔してもらうっていう作戦でいったら、みんなと仲良くなりました」とキャストとの距離の縮め方の秘策を告白。すると、寿里が前山に対し「前ちゃん、お菓子にすごい釣られてたよね?」と問いただすと、田中からも「勝手にめっちゃパクってた!」と暴露されていたが、当の本人は「美味しかった〜♪」(前山)と笑顔を見せて笑いを誘っていた。
また、”何歳まで女子高生役がいけるか”を問われ、坂田が「れいなちゃんは永遠にいけると思う」と語ると、平野から「永遠は無理でしょ!?(笑)」と一蹴されるも、田中はめげずに「気持ちの問題だよ。個人的にコスプレ好きで、制服大好きなので嬉しい。抵抗はないです!」と力強く語った。
ミュージカル「ふしぎ遊戯〜朱の章」は、4月8日(金)〜4月17日(日)まで池袋・あうるすぽっとにて上演。