牧田哲也×三上真史 - D★DAYS Vol.87 | Deview-デビュー

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vol.87

ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンターテインメントの俳優集団『D-BOYS』。そんな彼らのDramaticなDream Lifeに直撃する連載企画! 今回は、二人芝居『Equal−イコール−』に出演する牧田くん&三上くんの仲良しコンビが登場♪

牧田哲也×三上真史

撮影/横井明彦 取材・文/根岸聖子

牧田哲也
牧田哲也
三上真史
三上真史
「昔は事務所の人にも僕が『三上』って呼ばれたり……。それこそ“ギャグか!”ってくらい、よくあった(笑)」(牧田)
――7月に上演される二人芝居『Equal−イコール−』は、二人芝居ということで、この2人でのお芝居かと思いましたが、別々で2バージョン作られるとか。
三上「そうなんです。僕ら、いろいろ似てますからね(笑)」
――別々にやることで、比較されたりといったことは気になりますか?
牧田「僕はミュージカル『テニスの王子様』1stシーズンのときに、4代目と5代目という形で2チームで上演したことがあるんですが、僕自身は4代目のほうで引っ張って行く立場でありつつ、5代目が変化していくことが刺激になったんです。なので、むしろプラスに働いた経験があるので、そんなに気にはならないかな」
三上「僕も一緒です。ダブルキャストは何度か経験しているんですが、自分ひとりでは客観的に舞台を観ることはできないけれど、同じ役をやっている人がいると、それが可能になる。それが刺激にもなるし、一緒に盛り上げていこうという思いも強くなるんです」
牧田「もちろん、キャスト違いの作品で見比べるおもしろさもありつつね。人が違うと役へのアプローチも変わるだろうし、全然違うものになるかもしれない」
三上「確かに。先ほど僕は“観ることで刺激になる”って言いましたけど、もしかしたら、お互い本番まで観ない可能性もあるかもしれない」
牧田「稽古もまったく分けてやるからね。まだ、どういう風に作り上げていくのかはわからないし、僕らに合わせて演出がそれぞれ変わる可能性もあるのかなと思っています」
――登場人物が2人だけで、ずっとお客さんを惹きつけなければいけないというのは、かなりハードルが高いですよね。
牧田「登場人物が多ければ多いほど、何があっても自分のペースが整えやすい。でも2人だと逃げ場がないですし」
三上「でも、台本は先が気になって仕方がないくらい、おもしろかったので、作品に対しては安心感しかないんです」
牧田哲也×三上真史
――お互いの共演者についてはいかがですか? 三上さんは辻本祐樹さん、牧田さんは相馬圭祐さんが相手役になりますが。
三上「辻本くんとは、僕のデビュー作だった『偶然にも最悪な少年』という映画で共演しているんです。そのときのこともお互い覚えていたので、嬉しかったです。メールでも“共演できるの、嬉しいよ”って送り合って、信頼関係はバッチリです」
牧田「僕は相馬くんとは今回が初共演なので、関係性を築くのはこれからです。コミュニケーションをしっかり取って、お互いが思っていること、感じていることを素直に伝えられるように、頑張ります」
――牧田さん、誰とでもいい距離感でつき合えてそうな印象ですが。
三上「もともとが人見知りだもんね」
牧田「ええ、幼少期からね」
三上「僕はこれ、もう何度も聞いてます(笑)。D-BOYSにも最初はなかなか馴染めなかったと」
牧田「マーシー(三上)は僕のすぐあとにD-BOYSに加入して、年も近かったから話せるようになったけど、それこそ小学校の頃は、他校の少年野球チームに1年半いて、ひと言もしゃべらなかったぐらいなんです」
――そこまで!?
牧田「そういう自分がイヤで、ずっと克服したいと思ってきたけれど、自分の気持ちを伝えるのが、いまだに下手なんですよ。考え過ぎずに、すぐに思ったことをポンポン言ってみればいいんでしょうけど……」
三上「でもマッキー(牧田)は、ひとつその壁が外れると、反動ですっごいグイグイ入って来るんだけどね(笑)」
牧田哲也×三上真史
――タイミング的に、お互いがD-BOYSに入って、最初に心を開いた間柄ですか?
牧田「そうですね。(柳下)大も同期だったけど、年が離れていたし……。当時のD-BOYSは、みんな若くてトガッていたけど、その中でも僕とマーシーは性格的に丸いほうだったと思います」
三上「中間管理職みたいなポジションね(笑)」
牧田「初期のD-BOYSステージにも出ていたし、稽古の帰りにずっと二人で話してたよね。納得がいかない部分とか、愚痴とか(笑)」
三上「僕ら、怒られてばっかりだったから。ご飯を食べながら、朝まで何時間も腹を割って二人で話したのを覚えてるよ」
牧田「そこはあんまり覚えてないな」
三上「えっ!? マッキーの家に行ったでしょ!?」
牧田「ああ、あったあった!(笑)」
――そんな2人だからこそ、お互いにここがすごいなと感じている部分は?
牧田「あったかなぁ(笑)」
三上「僕、いっぱいありますよ!! ……でも、ちょっと時間もらっていいですか!?(笑)」
牧田「じゃあ僕から言うよ。僕ら、2人でイベントのMCをやったり、以前には2人でモバイルサイトの番組をやったりしたことがあるんですが、マーシーは伝えるべきことを組み立てて、パッケージにするのがすごく上手い。話を振られたときに、即座にポーンと返す明るさ具合もおもしろいし。自分にはない部分なので、いいなと思っています」
三上「ありがとうございます(笑)。マッキーはね、人見知りだったって話がウソのように、本当に誰とでも、上下関係気にしないで“仲良くしようよ”ってスタンスなんです。カッコつけず、飾らず、本当に素直なんですよ。裏表がない。いつ会ってもそうだから、僕は話していて、とても癒されます!」
牧田「見透かされるのが好きじゃないんだよね。だから、そのまま出すことしかできない」
三上「それって芝居をする上でも大事なことだから。素でできているのはすごいことだと思うよ」
牧田哲也×三上真史
――では、舞台のタイトルにかけて、2人のイコール、つまり似ている部分というのは?
三上「それこそ姿形じゃないですか。身長も一緒だし」
牧田「最近はあまり言われなくなったけど、昔は事務所の人にも僕が『三上』って声をかけられたり、逆もあったよね。『おい、牧田』『いや、僕、三上です』っていうやりとりが、それこそ“ギャグか!”ってくらい、よくあった(笑)」
三上「突っ込めないくらい、すごく真面目な話し合いのときも、ナチュラルに名前を間違えられたりしてね。これは今は突っ込めないなって、お互い飲み込んでた(笑)」
牧田「そうそう。言っている内容は僕に向けてなんだけど、スタッフさんは『三上』って言っていて。たぶん、当時D-BOYSの中では割ときっちりしているほうだったから、そこも似てたんじゃない? それ以外は結構違うけど。だからこそ、この2人が別々に同じ内容の舞台をやるのっておもしろいと思う」
三上「そういえば、この間、久しぶりに2人でカフェで、ひたすらくだらない話をしたよね。マッキーが『おいしいパン屋があるんだよ』って。いつもは大体ラーメンなんだけど」
牧田「ラーメンの気分じゃなかったんだよ。でもしゃべりながら、それぞれの仕事の作業もしてたよね。僕がセリフ覚えて、マーシーはパソコンでコラム書いてたし」
三上「マッキーの舞台の読み合わせをしたりもしたよね。でも別にしゃべらなくても一緒にいられる。今回の舞台では男の友情が描かれているけど、男同士って、本当に仲がいいと、4、5年ぶりに会っても昔のように普通にいられるよね」
牧田「そうそう。違和感あるのは最初だけで、“あ、この感覚だ”ってすぐ昔の感じに戻る。そして今思えば、昔はマーシーに甘えてたなぁって」
三上「俺はマッキーに甘えてたよ。……って、何この会話(笑)」
牧田「そういう時期を共有してたってことなんだよ」
三上「それって今回の舞台にも通じるね」
牧田「うん、そう思う。演じる人間が違う2バージョンならではのおもしろさは必ずあるので、ぜひ観比べて欲しいですね」

撮影/横井明彦 取材・文/根岸聖子

牧田哲也 牧田哲也
まきた・てつや
1984年6月7日生まれ、愛知県出身。『街活ABC』(日テレ)レギュラー出演中。公開中の映画『東京闇虫パンドラ』に出演。
柳下 大 三上真史
みかみ・まさし
1983年6月20日生まれ、新潟県出身。『趣味の園芸』(NHK Eテレ)MCとしてレギュラー出演中。
GARANTIDO
二人芝居『Equal-イコール-』
7月2日(木)〜7月8日(水)全10公演
赤坂 RED/THEATER
脚本・演出:末満健一
【出演】
STELLA≪ステラ≫ver. 三上真史、辻本祐樹
LUNA≪ルナ≫ver. 牧田哲也、相馬圭祐
【チケット】5月16日より各種プレイガイドにて一般発売開始!

二人の役者が二つの役を固定することなく演じ合うことによって、観る者を幻惑的錯綜へと導く濃密な会話劇。
舞台は18世紀初頭のヨーロッパの田舎町。青年のニコラは肺の病を患っており、もう長い間床に伏していた。幼馴染の青年テオは、町の小さな診療所で新米医師として働いていた。テオが医学を志すようになったのは、幼い頃から病弱だった親友の身を案じてのことだった。ニコラはそんな自分がテオにとって重荷になっているのではないかと心情を吐露する。テオは苦悩するニコラのために、かつて実在しながらも失われた学問『錬金術』を蘇らせようと試みる。それは、『錬金術』における主要研究とも言える『不老不死』の実現を目指すものであった。だが、死期が迫るニコラが次第に不可解な行動を見せるようになる。そして、テオとニコラの運命の七日間が始まるのであった。


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