ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンタ―テインメントの『俳優集団D-BOYS』。そんな彼らのDramaticなDream Lifeに直撃する連載企画！ 今月は、2月3日開幕の「FLAGLIA THE MUSICAL」〜ゆきてかえりし物語〜など、2023年に様々な出演作が控えている大久保祥太郎くんが登場。同舞台のほか、2月・3月と出演作が続く大久保くんに、作品の見どころや今後の活動についてをたっぷりと語ってもらいました。

――昨年末から年またぎで稽古をしているという「FLAGLIA THE MUSICAL」〜ゆきてかえりし物語〜のお話から。

大久保祥太郎「作品世界の異なる時代をアニメとミュージカルで描く作品で、アニメの放送も始まっていますが、プロジェクトとしてリンクしつつ、ミュージカル版ではまた（アニメとは）別の時代のお話が展開されていきます。僕らは魔法使いで、“鉄錆旅団”と“結晶旅団”に属している人たちは戦いに出るのですが、僕が属する“ミステリウム”はいわゆる“本部”みたいなところなので、指示を出す立場なんですよね。直接は戦わないけど、ビジュアル撮影では魔法の杖を持って撮影して、ちょっとテンション上がりました（笑）。稽古でも、戦う人たちはみんな、杖を使って動いていて。でも僕は戦わないから…。演出の元吉（庸泰）さんからは『（杖を）持っていいよ』とは言われているんですが、“杖を持っていたら振り付けのまま踊れないし、どうしよう!?”というせめぎ合いです。持つタイミングが難しいんですよね」

――ファンタジックな世界観で、1年前のTRUMPシリーズ『ヴェラキッカ』を思い出させます。

大久保祥太郎「そうですね。TRUMPシリーズみたいに不老不死というわけではないですが、『FLAGLIA THE MUSICAL』の世界では、人間として生きて死んで、素質のある者は魔法使いになるんです。そこで魔法使いとして戦って死んで、さらに強くなって戻ってくると。その繰り返しで、僕の演じるインデックスは、おそらく何百年と生きている魔法使いなんですよ。“インデックス（＝目次、指標）”という名前の通り、ストーリーテラーの役割も担っている。お客さんと作品の間を取り持って、観客に向かって説明もするし、舞台上で（物語の展開上）状況がわからなくなっている子に、『説明しましょう』と解説をする場面もある。そんなポジションの役柄です」

――台詞が多そうですね。

大久保祥太郎「いや、本当にその通りで。『説明いたします！』『説明いたしましょう！』から始まる台詞ばかりですから、暗記が大変です（笑）。会話のキャッチボールというよりは、こちらから一方的に伝えるという役割なので。何年に何が起こって……と歴史的な事実を説明するシーンもあるんですが、この台本が届いたのが、去年、イキウメの舞台『天の敵』に出ているときで。主演の浜田（信也）さんが『18××年に〇〇が起こって…」って台詞で説明している場面があって、“そっか、今度、自分がこういう役をやるんだ”って思ったのを覚えています。もう台詞は（頭に）入っているんですけど、稽古をしながら、『ここはちょっと説明を入れたほうがわかりやすいかな？』と、インデックスの台詞を足されることもあるので、さらに増えてきています（笑）」