D-DAYS vol.184 三津谷亮×納谷健（特別ゲスト）

ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンターテインメントの『俳優集団D-BOYS』。そんな彼らのDramaticなDream Lifeに直撃する連載企画。今月は、夏に舞台『刀剣乱舞』七周年感謝祭 -夢語刀宴會-で共演する三津谷亮くんと、納谷健くんが登場。デビューっ子（デビューOB）でもある二人に、お互いの第一印象や役者として尊敬しているところ、初共演への想いなどを語ってもらいました！

――お互いの印象について、最初の出会いから教えてください。

納谷健「劇団Patchでやっていた舞台、Patch stage vol.7『幽悲伝』（2015年）に、みっちゃんが客演で出てくれていて。あのときが最初でしたね」

三津谷亮「そうそう。Patchではもともと（松井）勇歩と仲が良くて、勇歩と納谷ちゃんも仲が良いから、それで紹介してくれたんだよね。“今回の公演は出ないけど、後輩として新しく入ってきた子です”って。そのとき、ビジュアルが整っているコだなって思ったんだよ。だから、『絶対に東京に来たほうがいいよ』って言ったのは覚えている。『2.5次元舞台のオーディション、受けてみなよ！』って」

納谷健「みっちゃんは本当に明るくて。気さくに話しかけてくれる、すごい優しい人っていう印象でした。あとはなんかこう、弾けているというか、テンションが高くて、ブッ飛んでる人だなって（笑）」

三津谷亮「あのときは、パーティグッズとか身につけて、“写真撮ろう！”ってやっていたからね。チケットもPatchのみんなと一緒に売っていたし、ブログも毎日更新していたから、ネタになることは率先してやっていたんです」

納谷健「本当に素晴らしいムードメーカーです。みっちゃんほどの人は見たことがない。人を嫌な気分にさせることなく、そこにいるだけで場を明るくしてくれる。そういう魔法を持っている人なんだなって。そうやって外で明るくしている分、家では隅っこで座ってなきゃいいなって思ってました（笑）」

三津谷亮「アハハハ！ 『幽悲伝』のときは、演出の末満（健一）さんが舞台『刀剣乱舞』をやる前で、東京と大阪を行ったり来たりしていて。東京でいま会議しているから、納谷ちゃんの特技の動画を送ってとか、そういうやりとりがあったんだよね。納谷ちゃんが稽古場でテコンドーの型をやって、それをスタッフさんが撮って送っていて。動画を撮っているときに、僕も一緒に見ていたんだよね」

――そんなことがあったんですね。

納谷健「そうでしたね。僕にとって、みっちゃんはこの業界に入って、初めて出会ったプロフェッショナルな人でした。お芝居もズバ抜けていたし、僕にとってはある種の基準というか、あの時のみっちゃんのお芝居を追ったこともあります。『幽悲伝』のときのちょっと気持ち悪い動きとか、そういう作り込み方、身体的な面での見せ方を」

三津谷亮「えぇ!? そんなふうに思ってくれていたんだ。嬉しいな。確かに、納谷ちゃんが出ていたPatch × TRUMP series 10th ANNIVERSARY『SPECTER』を観たとき、自分と似ている演技方法をやっているなとは思った。嬉しさと懐かしさを感じたなぁ。きっと、納谷ちゃんもここを通って自分なりの表現を見つけていくんだろうなって。納谷ちゃんは、インプットしてアウトプットしていくスピードが早いんだよね。頭でイメージしていることを、そのまま身体で表現することができる。あと僕が納谷ちゃんすごいなと思ったのは、『俳優落語』のとき。あの時は稽古の回数が少なかったでしょ？」

納谷健「はい」

三津谷亮「僕は稽古があるときは家でいろいろ準備するんだけど、稽古がないと、どうしたらいいかわからなくなるんです。次の稽古ではこれをやるから、それに向けて家で練習するっていうのが性に合っていて、自主練っていうのが苦手で。監督やコーチなど、導いてくれる人がいるからこそ、事前準備も稽古も集中してできる。一輪車をやっていた頃からそうだったんです。でも納谷ちゃんは、大阪と行ったり来たりしている時期で、稽古を１回して次本番という状況の中で仕上げてきていた。モチベーションをちゃんと維持して本番に備えられるのは、自分にはないところだし、すごいなと思ったよ」