D-DAYS vol.184 三津谷亮×納谷健（特別ゲスト）

――プライベートでの交流もありましたか？

納谷健「たまにですけど、ありましたよね」

三津谷亮「舞台を観に来てくれていたからね。ミュージカル「黒執事」とか、観劇してくれた流れで、一緒にご飯を食べに行ったりして」

納谷健「いろんな話をしましたよね。みっちゃん結構泣くし（笑）。情にもろい部分もあったりして、なんかおもしろかったです。弱い部分もありそうなところも魅力だし、あまり隠さないですよね」

三津谷亮「うん、割と出てしまいがちです。納谷ちゃんは人懐こいし、いい子です。そこはずっと、変わらない。僕はめんどくさい先輩で、本当に申し訳ない（笑）」

納谷健「そんなことないですよ！ みっちゃんのすごいところは、行動力のあるところ。何でもしっかりとアクションを起こせますし、言葉で伝えるってこともできる。こう見えて兄貴肌な部分もあるんですよ。ついてこい系じゃなくて、“ちゃんと見てるからね”っていう」

三津谷亮「なるべく、チェックできるものはしていて、会ったときに話せたらなって」

納谷健「繊細に気をつかえる人だからこそ、率先して行動してくれるんだなって思います」

――舞台『刀剣乱舞』七周年感謝祭 -夢語刀宴會-で共演するお二人。舞台『刀剣乱舞』という作品は、ご自身にとってそれぞれどんな存在ですか？

納谷健「男の子からしたら、こう、ロマンの塊なんですよね。自分が刀剣そのものになって、実際に歴史上の人物と深い関わりを持つっていう。子どもの頃に木の枝とかチラシを丸めた棒を刀に見立てて振り回すっていう経験は、多くの子がやってきただろうし。単純な歴史物というだけじゃなく、そこにファンタジー要素が入ることで、その世界にどっぷり浸ってカッコイイことをやってるっていう感覚がありました。ある種の満足感みたいなものがあったので、生き生きとやっているなと、そこは見てる人にも伝わっていたんじゃないかな」

三津谷亮「僕にとっては、末満さんの脚本で演出作品というのが大きかったです。末満さんの作品に触れると尚、お芝居や表現が楽しいと思います。末満さんも表現をどんどんアップデートしていっているので、一緒にやることで、自分も止まらずに表現方法を追求できたらいいなと」

納谷健「僕は劇団Patchの4期生として、お披露目公演というのにも出ているんですが、それをカウントしないとしたら、舞台『刀剣乱舞』は商業作品としての一作目、デビュー作なんです」

三津谷亮「デビュー作は忘れないよねぇ」

納谷健「最初は本当に、界隈の実力者が集まっていて、若干ピリッとした空気があったんです。なんていうか、こんなメンツが集まるはずない、みたいな。僕は2.5次元作品自体が初めてだったし、そこまで詳しいわけじゃなくて。輝馬さんとヒデさん（佐々木喜英）は、初めて見た2.5次元舞台がミュージカル「黒執事」だったので、それで知っていて、いきなり兄弟役ということで、うわぁってなりました」

三津谷亮「いいバランスだったね。詳しすぎても、それだけで萎縮しちゃっていたかもしれないし」

納谷健「末満さんから『ヘタ！』とか言われながらも必死でしたね。悔しさをバネに、時間遡行軍を怒りで倒してました（笑）」