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2022/10/01 18:59
舞台『アルキメデスの大戦』が約2年の時を経てついに開幕、天才数学者・櫂直役の鈴木拡樹「精一杯、最後まで届けていきたい」
俳優の鈴木拡樹が主演を務める舞台『アルキメデスの大戦』が1日、日比谷シアタークリエにて開幕。初日公演に先駆けて公開ゲネプロが行われた。
『ドラゴン桜』や『インベスターZ』などユニークな作品で鋭く時代に斬り込んできた漫画家・三田紀房が、数学者の視点から第二次世界大戦を描くという、かつてない切り口で創り上げた漫画『アルキメデスの大戦』。2019年の夏には映画監督・山崎貴によって映画化され、大きな話題を呼んだ。
この度、舞台化にあたって脚本と演出を手掛けるのは、読売演劇大賞をはじめ数々の演劇賞を受賞し、いま演劇界が最も注目する劇団のひとつ、劇団チョコレートケーキのクリエイター陣。独自の視点で史実に隠されたドラマを紡ぐ古川健の脚本と、骨太な作品の中に人間の心情を丁寧に描く日澤雄介の演出によって、2020年6月に開幕することなく全公演中止となってしまった舞台『アルキメデスの大戦』が、約2年の時を経てついに幕を開ける。
主人公の天才数学者・櫂直(かい・ただし)役には、多くの舞台に出演し、近年では映像にも活躍の場を広げ、抜群の存在感と確かな演技力で観客を魅了する鈴木拡樹。巨大戦艦の建造に反対し、櫂に大和建造を阻止させようとする海軍少将・山本五十六役には、映像作品での名演が光るベテラン神保悟志。
また、櫂を補佐する海軍少尉・田中正二郎役として、舞台作品を中心に人気と注目を集める宮崎秋人が出演する他、田中と共に櫂に協力する尾崎財閥令嬢の尾崎鏡子役を、第8回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリを受賞後、話題作への出演が続く福本莉子が演じるなど、若手実力派キャストも参加。
さらに、巨大戦艦の建造を推し進める海軍少将・嶋田繁太郎役には、作品ごとに七変化する姿と演技力が高く評価される小須田康人。そして、櫂が真っ向から戦うことになる嶋田派の造船中将・平山忠道を、繊細な演技で人間の陰陽を巧みに表現する岡田浩暉が務める。
初日開幕にあたり、主演・鈴木拡樹からのコメントも到着。
■櫂直役/鈴木拡樹 コメント
2年越しにしっかり初日を迎えることができました。
この作品を2年前から楽しみにしてくださっている皆さんのためにも、そして今回新しく知ってくださった方のためにも精一杯、最後まで届けていきたいと思います。皆様、お楽しみください。
舞台『アルキメデスの大戦』
2022年10月1日(土)〜17日(月)シアタークリエ
▼全国ツアー公演
大阪公演:2022年10月21日(金)〜23日(日)梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
静岡公演:2022年10月25日(火)静岡市清水文化会館マリナート 大ホール
愛知公演:2022年10月27日(木)〜28日(金)日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
香川公演:2022年10月30日(日)レクザムホール(香川県県民ホール)大ホール
広島公演:2022年11月3日(木・祝)呉信用金庫ホール(呉市文化ホール)
キャスト:
櫂直 役/鈴木拡樹
田中正二郎 役/宮崎秋人
尾崎鏡子 役/福本莉子
高任久仁彦 役/近藤頌利
大里清 役/岡本篤
六角岑生役/奥田達士
嶋田繁太郎 役/小須田康人
山本五十六 役/神保悟志
平山忠道 役/岡田浩暉
米村秀人 神澤直也 二村仁弥 高橋彩人
※高任久仁彦役の近藤頌利は体調不良のため、当面の間、休演。その間、同役は神澤直也が務める。
原作:三田紀房『アルキメデスの大戦』(講談社「ヤングマガジン」連載)
舞台原案:映画「アルキメデスの大戦」(監督 脚本:山崎 貴/製作:「アルキメデスの大戦」製作委員会)
脚本:古川健
演出:日澤雄介
◆story
1933年、軍事拡大路線を歩み始めた日本。戦意高揚を狙う海軍省は、その象徴にふさわしい世界最大級の戦艦を建造する計画を秘密裏に進めていた。そんな中、航空主兵主義派の海軍少将・山本五十六は、海軍少将・嶋田繁太郎と対立。嶋田派の造船中将・平山忠道が計画する巨大戦艦の、異常に安く見積もられた建造費の謎を解き明かすべく協力者を探している。そこで山本が目を付けたのは、100年に1人の天才と言われる元帝国大学の数学者・櫂直。しかし、軍を嫌い数学を偏愛する変わり者の櫂は頑なに協力を拒む。そんな櫂を突き動かしたのは、巨大戦艦建造によって加速しかねない大戦への危機感と戦争を止めなければならないという使命感。櫂は意を翻し、帝国海軍という巨大な権力との戦いに飛び込んでいく。櫂を補佐する海軍少尉・田中正二郎や尾崎財閥の令嬢である尾崎鏡子の協力によって、平山案に隠された嘘を暴く数式にたどり着くまであと少し。決戦会議の日は刻一刻と迫っている。