D-DAYS vol.127 柳下 大×堀井新太 | 特集 | Deview-デビュー

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D-DAYS vol.127 柳下 大×堀井新太

2018/09/04

「堀井はすごく面白い爆弾を持っている。ただ、狙い出すとまったく面白くなくなるんです(笑)」

柳下大×堀井新太 撮影/草刈雅之

ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンタ―テインメントの『俳優集団D-BOYS』。そんな彼らのDramaticなDream Lifeに直撃する連載企画! 今月は、ドラマや舞台等で活躍中の柳下大くん&堀井新太くんが登場♪ 今だから話せる裏バナシが満載!!

柳下大×堀井新太柳下 大

――まずは、お互いの第一印象から教えていただけますか?

柳下 大「堀井は、D-BOYSのスペシャルユニットオーディションっていう、すごく大きなオーディションでグランプリを獲った子だったし、入ってきたときから認識はしてました。野球をやっていたこともあって“下町のイチロー”って言われていたしね。ただ、堀井は当時、僕のことなんて知らなかったんじゃないかな?」

堀井新太「実は僕、オーディションを受けたときに、D-BOYS自体もあまりよくわかってなくて。唯一知っていたのが、城田(優)さんくらいだったんです。本当に無知の状態で入ったから、当時を振り返ると、恥ずかしいなって、自分でも思います(笑)。大さんのことを認識したのは、バレエのレッスンの時。その時に大さんにご挨拶したんですが、ダンスがすごく上手い人だなっていう印象で、すごく覚えています」

柳下大×堀井新太堀井新太

――そこから仕事で絡むようになったのは?

柳下「ちゃんと絡むようになったのは、ドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011』とDステ 9th『検察側の証人 〜麻布広尾町殺人事件〜』で、僕と堀井が掛け持ちしていたときからかな。僕はそれまでに何本か映像作品をやらせてもらっていたけど、堀井はほとんど経験がない状態での参加だったんですよね。だから、堀井ができていないことは注意したほうがいいのかな?って思ったりもしたけど、でも、僕のことを先輩という意識もないだろうしなと思って、特に注意したりせず、様子を見ていたんです。というのも、“検察側〜”の稽古に行くと、瀬戸とか他のメンバーが堀井を注意したりしているのを見ていたし、あれだけメンバーが面倒見ているなら、いいかなと。そのとき僕はまだD☆DATEのメンバーではなかったから、少し距離を置いていたところがあったんですよね」

堀井「本当に何も知らない状態で入ったから、注意されることばかりで。当時のことで一番覚えていることは、“検察側〜”の稽古の日に、稽古後すぐに、僕と大さんはドラマの撮影に行かなきゃ行けない日があって。そのときに、演出家の方にめちゃくちゃ怒られて、大さんと一緒に移動している電車の中で、悔しくて泣いてしまったんです。大さんに泣いていることがバレないように、ずっと顔を伏せていたんですけど、後日、何かの取材でそれをバラされて(笑)。そのときに“あ、大さん、僕が泣いていたこと知ってたんだ”って思った」

柳下大×堀井新太

――柳下さんも当時のこと、覚えていますか?

柳下「あれは確か、演出家の方じゃなくて、瀬戸たちにめっちゃ怒られたんだよ」

堀井「あれ? そうでしたっけ??」

柳下「稽古靴を忘れてきて、瀬戸とかに『稽古をしに来ているのに、なんで稽古靴を忘れるのか』って、すごく怒られていて。それで“なんで靴を忘れたくらいで、あんなに怒られないといけないの?”って泣いてたんだよ」

堀井「あ〜。なんか段々と思い出してきた(笑)」

柳下「だから、『そういうふうに注意してもらっているうちが花だよ』って慰めた気がする」

堀井「当時は本当によくわからないまま、稽古に行って、ドラマの撮影に行ってという感じで。ドラマでの『はい!!』っていうセリフですら、ちゃんと言えないくらいでしたから。オーディションの受かった後の1年くらいは、何がなんだかわからないままどんどん進んでいく感じで、ついていくだけで必死でした」

柳下大×堀井新太柳下 大

――仕事を一緒にしていく中で気づいた一面は?

堀井「一緒に取材を受けたり、ご飯に行ったりして、段々とわかってきたことは、大さんはすごく先のことまで考えている慎重派な人だなと。いい意味で、自分のラインをしっかりとわかっているというか、意外と計算して、そこまでコツコツやっていくタイプなんだなって思いました」

柳下「堀井はすごく面白い爆弾を持っているんですよね。ラジオのMCとかトークのときとかに発揮するんですけど、僕には真似できない部分だなって思う。ただ、狙い出すとまったく面白くなくなるんです(笑)。しゃべる内容についても、あらかじめ“こう話そう”って決めてしまうと、わけがわからなくなってしまったりする。堀井の場合はありのままで自然に話したほうが本心っぽいし、面白いことも出てくるんです。だから、さっき堀井が僕に対して言ったのとは逆で、僕が無意識でやっている計算みたいなものができないというか、そのままを生きるタイプだなって思う」

堀井「正反対ですよね、僕ら」

柳下大×堀井新太堀井新太

――お互い、役者としての印象はどんな風に思っていますか?

柳下「堀井は器用なタイプではないなと。感情を入れすぎる部分があるから、それをもっとコントロールできるようになったら、もっといい役者になるんじゃないかな?とも思ったりするけど、でもそれが堀井の個性だったりもするからね。ただ、自分の気持ちには嘘をつきたくないんだなっていうのは、堀井の演技を観ていて感じることかな」

堀井「大さんはすごく繊細で器用な役者だなって思います。ミュージカル『手紙』(2017)を観ていたときに、僕が“ここでソレをやってほしいな”とか、“このトーンできてほしい”と思う部分にヒットしてくるんです。観ていて、どこまでお客さんのことを考えて芝居しているんだろうって思ったし、盛り上げるところはしっかりと盛り上げるとか、すごいなって思いました」

柳下大×堀井新太

――お互いの作品で特に印象に残っているものや役柄は?

柳下「『家族の基礎〜大道寺家の人々』(2016年)かな。僕もいつかご一緒したいと思っている倉持裕さんの演出だったし、堀井がすごくおいしい役で、いい役を掴んだんだなって思った。堀井の良さをいい形で出させてもらっている作品だなと思ったし、演出家に良くしてもらったんだろうなっていう嫉妬ですごくよく覚えている」

堀井「僕は『熱海殺人事件』。大さんが出演された2011年と2014年の両方とも観に行ったんですけど、そのときの大さんがすごく輝いて見えたのが印象的で。舞台上ですごく自由にやられていたし、感動もしたし、とにかくカーテンコールで出てきたときの大さんが、すごくカッコ良かったんです」

柳下大×堀井新太

――では、そんなお二人の最新のお仕事のお話も。まずは、堀井さんが出演している現在放送中のオトナの土ドラ『いつかこの雨がやむ日まで』。渡辺麻友さんが演じる主人公・北園ひかりの幼馴染・谷川和也を演じていますが、和也はどんな人物だと捉えていますか?

堀井「すごく好青年なんだけど、優柔不断な青年でもあるなって思っています。自分としては、もうちょっとスパって決めればいいのになって思う部分もあったりしますが、和也とひかりが離れ離れにならないといけなくなった15年前の事件のことを思うと、和也の気持ちもわかる。和也は、幼馴染のひかりと恋人の沙耶との間で揺れているんですが、実は沙耶もとんでもない過去を抱えていて。それを聞いてしまうと、沙耶ともなかなか別れられない。今後、その三角関係がどうなっていくのか、しっかりと描かれていくので、ぜひ観てほしいです」

柳下大×堀井新太堀井新太

――謎が謎を呼ぶストーリーで、今後どう展開していくのか、とても楽しみです。

堀井「15年前の事件、そしてひかりの周りで次々と起こっている事件の犯人はいったい誰なのか。みなさんそこが一番気になるところではあると思いますし、今後のひかりと和也の二人の関係性にも注目してもらえたらと思います。主人公のひかりが、『ブラック・スワン』のようにどんどん狂気的になっていくんです。“私にはミュージカルしかない!”みたいな感じになるんですが、僕は演じていて、それに翻弄される和也が面白いなって思います」

――NHK 大河ドラマ『西郷どん』で演じている村田新八とはまったく違う人物像。それぞれどんな点に気をつけて演じられているんですか?

堀井「和也に関しては、家族や恋人の沙耶、ひかりとか、それぞれとの距離感を気をつけて演じています。その距離感を丁寧にやることで、周りの人が立ってくるのかなと思っているので、そこのバランスはけっこう意識して演じています。『西郷どん』の村田は、とにかく“吉之助(鈴木亮平演じる、後の西郷隆盛)さんのために”という想いを大事にしていて。その中でも少しずつ偉い立場にもなってきたから、所作にも気をつけてやっています。少しオーバーだけど面白く見えるほうがいいのか、ちゃんとその時代に沿って硬い芝居をやったほうがいいのか、『西郷どん』はその辺のバランスが難しいなと思いながらやっています」

柳下大×堀井新太柳下 大

――柳下さんは、11月より上演される新感線☆RS『メタルマクベス』disc3に出演。以前から『デビュー』のインタビューでも、“いつか劇団☆新感線の作品に出たい”とおっしゃっていました。

柳下「言い続けていれば叶うんだなって実感しました。出演が決まったという話を聞いたときは“ついに、来たか!”という感じでした。しかも、クドカン(作・宮藤官九郎)さんの作品にもいつか出たいと思っていたので、ダブルで夢が叶ったんです。『メタルマクベス』の初演が上演されたのが2006年で、僕がデビューした年でもあって、勝手に縁を感じているし、プレッシャーとかよりも、出られることへの嬉しさと楽しみのほうが大きかったですね。10年以上芝居をやってきたという思いもあるし、自分の実力を試せる場でもあると思っていて。演出のいのうえ(ひでのり)さんにも、自分の芝居がどこまで通用するのか楽しみですし、あとは公演数も多いので、本番立ったときに、劇団☆新感線の空気をどこまで楽しめるか、かなと思っています」

柳下大×堀井新太

――11月9日〜12月31日までと、ロング公演ですからね。

柳下「公演期間が長いということもそうですし、劇場もとても大きいので、体力面や健康管理、喉の管理もしっかりやっていかないとなと思っています。共演者の方々もいつか一緒にやってみたいと思っていた方々ばかりですし、今から稽古が本当に楽しみ!! 2パターン上演された後の“dics3”ということで、台本はそこまで大きく変わらないハズだから、そこで自分が培ってきたものをどれくらい出せて、どれくらいまた新しい自分を発見できるかという部分での挑戦でもあるし、楽しみな部分でもあります」

――ちなみに、柳下さんが思う、劇団☆新感線作品の魅力とは?

柳下「お芝居でもありながら、エンターテインメント性がすごく高くて、本当にいろんな年代の人が楽しめる作品が多いなと思います。作品が変わって、そしてキャストが変わっても、いのうえさんが演出して、新感線作品ってなると、大胆で派手でカッコイイヒーローみたいな、“新感線色”があるんですよね。僕はよく、舞台を見慣れてない人に新感線作品をオススメしていて。舞台初心者の方でも作品に入り込みやすいし、観ていて圧倒されるし、僕が感じる“舞台の良さ”がいっぱい詰まっているなと思っています。なので、将来役者をやりたいと思っている『デビュー』読者のみなさんにも、ぜひ『メタルマクベス』を観に来ていただけたらと思います」

D-BOYS柳下大&堀井新太、この秋に“デビューしたいこと”を発表

PROFILE

柳下 大(やなぎした・とも)●1988年6月3日生まれ、神奈川県出身。近年の主な出演作は、舞台『Shakespeare's R&J シェイクスピアのロミオとジュリエット』、舞台『牡丹燈籠』、テレビ朝日系『未解決の女 警視庁文書捜査官』、NHK『みをつくし料理帖』、Rock Musical『5DAYS 辺境のロミオとジュリエット』、二兎社公演42『ザ・空気 ver.2 〜誰も書いてはならぬ〜』 、映画『紅葉橋』など。

堀井新太(ほりい・あらた)●1992年6月26日生まれ、東京都出身。近年の主な出演作は、NHK連続テレビ小説「マッサン」、『下町ロケット』(TBS)、映画『青空エール』、M&Oplays舞台『少女ミウ』主演、TBSテッペン!水ドラ!!『3人のパパ』(TBS)主演、、ドラマ&映画『ドルメンX』(NTV)、大河ドラマ『西郷どん』(NHK)に村田新八役で出演中。

Information

オトナの土ドラ『いつかこの雨がやむ日まで』
毎週土曜 よる11:40〜 東海テレビ・フジテレビ系

『いつかこの雨がやむ日まで』

『いつかこの雨がやむ日まで』©東海テレビ

15年前の不幸な出来事によって絶望に突き落された一人の女性を取り巻く、愛と罪と狂気を描くラブサスペンス。
ミュージカル女優を夢見ていた森村ひかりは、11歳の時に兄が殺人事件の容疑者となったことで人生が一変。逃げるように故郷を去り「北園ひかり」に改名。
それから15年。ひかりは世間の敵意にさらされながらもミュージカル女優の夢を頼りになんとか生きてきた。しかし、出所した兄から「俺は無実だ」 という衝撃の告白を聞く。そんな中、ひかりは事件現場で兄を目撃して逮捕に至らしめた幼馴染の谷川和也と再会。15年の時を経て、それぞれの罪と秘密、そして愛があぶり出されていく……。

ONWARD presents新感線☆RS『メタルマクベス』disc3 Produced by TBS
2018年11月9日(金)〜12月31日(月)IHIステージアラウンド東京

作:宮藤官九郎 演出:いのうえひでのり
音楽:岡崎 司 振付&ステージング:川崎悦子
(原作:ウィリアム・シェイクスピア「マクベス」松岡和子翻訳版より)

キャスト:
浦井健治 長澤まさみ / 高杉真宙 柳下 大 /
峯村リエ 粟根まこと 右近健一 / 橋本じゅん / ラサール石井 ほか

『メタルマクベス』

2006年に劇団☆新感線と宮藤官九郎が初めてタッグを組み、初めて挑んだシェイクスピア作品であり、ロックバンドが劇中で生演奏する音楽に特化したスタイルで上演された『メタルマクベス』。初演から12年の時を経て、激しいリズムに突き上げられて瓦礫の中から復活する。宮藤自ら脚本を書き直し、キャストを変え、演出にアレンジを加えて、disc1、disc2、disc3と題して3作を連続上演。

Present

柳下大×堀井新太 サイン入りポラを1名様にプレゼント!

柳下大×堀井新太

【応募のきまり】
件名:柳下大×堀井新太 サイン入りポラプレゼントと明記し、本文:[名前]、[年齢]、[都道府県]、[インタビューの感想]、[今後インタビューしてほしい人・要望]を記入して、下記メールアドレスに送信して応募。

【応募メールアドレス】
deview-oubo@oricon.jp

【応募締切】
2018年9月30日(日)23時59分まで。

※抽選の上、当選者のみにメールでご連絡いたします。当落のお問い合わせにはお答えできませんので、ご了承ください。
※当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。

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