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2018/04/03 22:39
東啓介らキャスト6人で紡ぎ出す“魂の5日間” Rock Musical『5DAYS 辺境のロミオとジュリエット』が幕開け
Rock Musical『5DAYS 辺境のロミオとジュリエット』が、3日よりKAAT 神奈川芸術劇場 中スタジオにて開幕。初日に先駆けて、前日2日に同所にて公開ゲネプロが実施された。
シェイクスピアの恋愛悲劇「ロミオとジュリエット」の物語をベースに、現代における5日間の恋の疾走を描く本作。国内外で今一番注目を集めているクリエイター 石丸さち子と作品世界を鮮やかに広げる音楽で観客を魅了する和田俊輔の初タッグで贈る日本発のオリジナル・ロックミュージカルとなっている。
愛を知ってから愛のために死ぬまでの物語を舞台を現代に移し、架空の集落の見えない“線=ライン”(=血縁、国境、性別、人種、宗教)に隔てられた若者がそれを越えようとする姿、笑い飛ばして愛する自由を勝ち取ろうとする姿、そして幼い魂の触れあいと成長を現代の若者のリアリティの中で綴る。“ライン”への問いかけと、それに打ち砕かれてしまう愛がいかに美しいか。たった一本の“ライン”の前での無力さ、迸る若さが愛を知る喜びの鮮烈さ、若さ故“ライン”の諍いに巻き込まれてしまうエネルギーの空しさ。スタイリッシュでありながら、若いエネルギーに満ちあふれたストーリーが展開されていく。
KAAT神奈川芸術劇場の中スタジオに設置された今回のステージは、ステージと客席の距離がとても近く、キャスト6人の息遣い、熱量のある芝居がダイレクトに伝わってくる仕様となっており、全員で歌う『5DAYS』で舞台の幕が上がると、一気に物語の世界観に引き込まれる。
運命的な出会いを果たし、恋に落ちていく若い二人、ハワルを演じる東啓介とリェータ役の豊原江理佳が、表情をコロコロと変えて、恋した瞬間のまっすぐ過ぎるほどの想いをほとばしらせる。初めて人を愛することを知った二人が、気持ちを抑えられずに突っ走る姿に、幼さを感じさせつつも、躍動感あふれる芝居を繰り広げる。
ハワルとリェータの恋物語を軸にしながらも、登場人物6人それぞれが、血縁や性別、人種など様々な“境界線”を越えようと、葛藤しながらも自身の信念を貫き生き抜こうとする姿に胸が熱くなる、とてもパワフルで濃厚な2時間だった。
Rock Musical『5DAYS 辺境のロミオとジュリエット』は、4月3日(火)〜4月23日(月)までKAAT神奈川芸術劇場 中スタジオにて上演中。
なお、演出家・キャストの初日コメントは以下の通り。
【石丸さち子(演出家)】
「一生に匹敵する5日間を2時間で描きます。駆け抜ける愛、転落する愛を、俳優たちは、16m×10mの舞台をまさに走りつづけて、小高い丘からまさに転がり続けて、全身で物語ります。愛という感情が、人と世界にもたらす力を体感してください」
【ハワル役・東啓介】
「この作品を全員で1から作りあげてきました。現代における様々な境界線、それぞれの愛を感じて頂き、観終わった後、皆様に温かい気持ちになってもらえたら幸いです。劇場でお待ちしております」
【リェータ役・豊原江理佳】
「ロックミュージカル『5DAYS』。ついに初日を迎えます。純粋に人を愛する、ということをこのミュージカルを観て下さる全ての方に伝えたいです。劇場でお待ちしております!」
【ポドフ役・柳下大】
「熱い厚い稽古を経て、いよいよ本番の幕を開けます。石丸さんの手により新しく生まれ変わったロミジュリ、『5DAYS』。6人が繰り出す魂の5日間。体感しにいらして下さい」
【ナウチ役・中山義紘】
「オリジナル作品が産まれる瞬間を目の当たりにしていただきたいです。この作品は中山義紘自身にとっても大きな挑戦です。お客様1人1人の想像力をお借りして『5DAYS』を一緒に創り上げたいと思います。KAATでお待ちしております」
【シーラ役・大山真志】
「長い時間をかけてこの『5DAYS』を皆で創り上げてきました。この作品を観劇した後、お客様に人を愛すること、生きていることの素晴らしさを感じ、温かい気持ちになって頂けたら嬉しいです」
【ドゥーシャ役・マルシア】
「初日はやっと役がおりて来る日。楽しみと緊張が混ざり合い、そしてお客様がそこにいることで作品のラストピースがハマるのだ。『5DAYS』をしっかり生きます」