連載「D-DAYS ＋Plus」vol.211 日野友輔

ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンタ―テインメント所属の男性俳優陣のDramaticなDreamLifeに直撃する連載企画「D-DAYS＋Plus」。
今月は、9月12日に待望の1st写真集を発売する日野友輔さんが登場！
初の写真集に込めた想いはもちろん、『仮面ライダーガヴ』最終回を迎えたばかりの今の心境や、撮影期間を振り返って、演じた辛木田絆斗とともに撮影を通して成長した部分など、たっぷりと語ってもらいました。

――『仮面ライダーガヴ』がついに最終回を迎えました。撮影は早めにアップしていたということですが、作品に関わった期間を振り返ってみていかがでしたか？

日野友輔「最後まで無事に走り切れたことにホッとしつつ、ファンのみなさんからの愛や、嬉しいメッセージをたくさんいただいてきたので、作品が終わる寂しさも感じています。と同時に、この約１年を通してたくさんの出会いと思い出ができましたし、貴重な経験もさせていただけたことを糧にして、みなさんに恩返しができるよう、より一層頑張らなければという気持ちが強くなりました」

――撮影がクランクアップした瞬間はどんな心境でしたか？

日野友輔「あっという間だったなとは思いましたが、“完全に終わったんだ”という実感はなかったんです。放送はまだ続いていましたから。ただ、毎日顔を合わせていた人たちとの日々は終わったんだと思うと、なんていうか、学生時代の卒業式みたいな感じでした。達成感がありつつ、まだ終わって欲しくないし、終わった実感もないという不思議な感覚でした」

――演じた絆斗とともに、ご自身の成長を感じたところは？

日野友輔「僕がこんなことを言うのはおこがましいのですが、前半は（主演・知念英和が演じる）ショウマと絆斗の関係を中心にたくさんのいざこざがあった分、後半で壁を乗り越えた絆斗に対して、僕自身とても頼もしく思っていましたし、一緒に成長させてもらったなと感じています。絆斗って、もともとすごくいいやつなんですよね。親を殺され、師匠を殺され、またショウマにも裏切られたと苦悩し、グラニュートのラキアの存在を理解しきれずと、本当に過酷な人生を歩むのですが、根本的にいいやつってところは変わっていない。人と出会い、大切な仲間ができて、その関係を築いていきながら自身の考え方、捉え方が変わっていった。そういうリアルな人間っぽさが描かれていたところ、『仮面ライダーガヴ』は本当に奥深い作品でした。僕自身も、絆斗と歩みながら一緒にいろんなことを考えさせられました」

――放送が始まった当初のインタビューで、「（絆斗は）たくさんダメージを受けるけど、カッコ良さも出さないといけない。“やられても立ち向かっていくぞ”という部分で、絆斗のカッコ良さを出したい」と言っていました。確かに絆斗、めちゃくちゃボコられるシーンが多かった！

日野友輔「そうなんです。ファンの皆さんからも“気絶の絆斗”みたいに言われていたくらいで（笑）。お家芸のように劇場版でも気絶して、そこで仮面ライダーゼッツの見せ場に繋がる役割を担えて、大変光栄でした（笑）」

――具体的に、メンタル面など俳優として成長したなと感じるのはどんなところ？

日野友輔「もともと僕は現実的というか、いろいろと考えすぎてしまって自己肯定感が低いところがあったんです。それがこの作品を通して、杉原（輝昭）監督やヒデ（知念英和）をはじめ、まっすぐに向き合ってくれる人に囲まれてきた結果、自分の俳優としての夢や目標をより具体的に鮮明に描けるようになりました。夢に向かってまっすぐ突き進んでいけるポジティブさ、エネルギーが湧き出るようになり、いい方向に変わってきたなと自分でも思います」