連載「D-DAYS ＋Plus」vol.212 池岡亮介×中山義紘

ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンタ―テインメント所属の男性俳優陣のDramaticなDreamLifeに直撃する連載企画「D-DAYS＋Plus」。
今月は、11月上演の草�g剛さん主演舞台『シッダールタ』で共演する池岡亮介さん＆中山義紘さんが登場！
同作品で久々の共演となる2人に、お互いの第一印象から出会った当時のマル秘エピソード、今作で楽しみにしていることなどを語ってもらいました。さらには、この秋、プライベートで“デビュー”したこと・したいことも告白！

――この2人での組み合わせは連載初なので、まずは出会った当初、初めてお互いを認識したときの印象について教えてください。

池岡亮介「共演だとDステの『夕陽伝』（2015年）になるのかな？」

中山義紘「そうだね。でも実は、もうちょっと前に会っているんです。D2が『TRUMP』（2013年）を大阪のABCホールで上演したときで、僕が劇団Patchに入り、事務所に所属したばかりの頃に。カーペット仕様のロビーで、僕らが地面に這いつくばってガムテープでゴミを取るっていうお手伝いをしていたら、D2のみなさんが『おはようございます！』って入ってきた。当時は自分もトガッていた頃だったので、“なんだこいつら!?”みたいに思っていたわけですよ（笑）」

池岡亮介「こっちは、年下だったしね（笑）」

中山義紘「別に池ちゃんが何をしたとかいうわけじゃないのに、“いつか見てろよ”みたいな気持ちに勝手になっていました。それが僕側からの最初の印象です」

池岡亮介「それは意外だった。僕は『夕陽伝』で一緒になった当時、ヨシくんからはものすごい母性を感じていたんです。もともと母性をキャッチするのが得意なんですよ。そういう人には甘えられるから。だから僕、ヨシくんにすごい甘えるんだよね」

中山義紘「そうやったね。人見知りだって言う割には、すごい話しかけてくれるし、休憩中もよく寄ってきてくれていたよね」

池岡亮介「でしょ!? さっき言ってた刺々しさみたいなものは一切感じたことがないから、その話は意外だったわ」

中山義紘「あれは一方的に、勝手にギラついていただけだから（笑）。ろくにしゃべったこともなかったのにね。現場で一緒になったら話しやすいし、物腰も柔らかい。僕もそういう人といるのが好きなので、相性はすごくいいんだと思う」

――包み込むような母性は、ちょっと会話をしてみて感じたんですか？

池岡亮介「稽古場での居方とかも含めて、トータルで、ですね。会話がなくても感じ取れます」

――近年だと舞台『サンソン ールイ 16 世の首を刎ねた男—』（2023年）でも共演されていますが、どのような交流がありましたか？

池岡亮介「キャストの人数が多かったこともあり、そこまで絡んだ記憶がないんだよなぁ」

中山義紘「そうね。僕は自分の役で出る場面もありつつ、池ちゃんの役もスウィングで待機しておくっていうのがあって。そのときに池ちゃんがいろいろ教えてくれて、まったくストレスなくやれたのは覚えてるよ。池ちゃんの稽古場での居方もストイックというか、負けず嫌いなところがあった。そういうの、表に出さずにやっていたと思うけど、にじみ出ているのは感じ取れたしね。『サンソン』は再演だったから、初演のパッケージがありつつ、どう上乗せしていくかをすごくよく考えていた。わかりやすく表には出さないけれど、“もっと良くしたい”、“演出の白井（晃）さんに喰らいついていきたい”という思いがあふれていたし、アツいものを持っているなというのは伝わってたよ」

池岡亮介「ヨシくんも、例えば群衆の一人として出る場面でも、ちゃんと爪痕を残そうとしている感じがあった。あと、遊び方がすごく上手い。周りアピールするというよりは、自分で芝居を楽しんでいる感じ。今回の『シッダールタ』もね、キャストは多いし、役も一役だけじゃないと思うんです。どうなるかわからないけど、僕もそんなヨシくんのいいところを取り入れながら、ヨシくんと一緒に行動したい」

中山義紘「隙あらば狙っていこう！」

池岡亮介「白井さんに止められるまでね（笑）。白井さんも、役者が提示する芝居プランとか、そんな拒否するような人ではないと思うので、やりやすいんだよね」

中山義紘「喜んで受け入れてくれる感じはするよ」

池岡亮介「もちろん、全体的な芝居の邪魔にはならないようにですけど。ヨシくんは白井さんの舞台って今回の『シッダールタ』で何度目になるの？」

中山義紘「４回目かな？」

池岡亮介「そんなにやっていたんだ!? 僕は『マーキュリー・ファー』のスウィング（代役）を含めてだと3回目かな」