ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンタ―テインメント所属の男性俳優陣のDramaticなDreamLifeに直撃する連載企画「D-DAYS＋Plus」。
今月は、8月29日より大阪・東京で上演される、舞台「東京リベンジャーズ−天竺編−」への出演が控える陳内将さんが登場。
舞台化第4弾となる同作への意気込みや見どころはもちろん、様々な作品中で活躍中の陳内さんに、2024年上半期の活動も振り返ってもらいました。

――2024年も半分が過ぎました。昨年末の取材では『2024年はプライベートがないくらい仕事で埋めたい』と言っていましたが、半年経ってみていかがですか？

陳内将「まず2月に出演した主演舞台『月の岬』が特殊だったというか、これまでは稽古期間と本番期間中って、自分の中では割と明確に分けられていたんですよ。でも『月の岬』はプライベートでも平岡信夫（役名）でいないと怖いくらいの感覚があったんです。意識的にそうしていたわけではなく、気がついたらそうなっていた。侵食されたというよりは、信夫のまま、ずっといてしまった感じです。舞台が終わってからも、役が抜け切るまで時間がかかりましたね。プロデューサーにも演出の大河内（直子）さんからも、『1週間以上は役抜きのために仕事はしないほうがいいんじゃないか』という助言をいただくほどでした。それほど没頭できた期間だったんです。姉が失踪し、両親も早くに亡くなっているといった（舞台で演じたままの）マインドで過ごした期間を経て、舞台が終わったタイミングで帰省したんですが、僕自身の両親は生きているし、姉も元気にそこにいました（笑）。そういうのを実感しながら、徐々に陳内将に戻っていきました」

――今（取材日時期）は、ちょうど三人芝居『6006（ロクゼロゼロロク）』の稽古中ですね。

陳内将「そうなんです。この作品は梅ちゃん（梅津瑞樹）からお誘いいただきまして、そういうことならと参加することにしました。蓋を開けてみたら、２時間くらいの長さの舞台で、そのうち１時間くらいは陳内がしゃべっています（笑）。昭和60年と令和6年という２つの時代設定で“6006”ということなんですが、僕と梅ちゃんはちょっと休めるところもあるけど、もう1人の赤名竜乃介くんは最初から最後まで舞台上にいます。セリフ量はめちゃくちゃ多いけれど、稽古がものすごく楽しい。（作・演出の）木下半太さんは大どんでん返しを描く人で、そのひっくり返しってまだ残してました!?という印象を与えると思うので、一回観て、ああそういうことだったのかとなった上で、絶対に二回観たくなる作品なんですよ。いろんな仕掛けがちょいちょいあって。一回観た人に、違う視点からもう一回観て欲しくなるような作品です」