――小劇場からグランドミュージカルまで、幅広く作品に出演続けていますが、自分の長所、強みはどんなところにあると思いますか？

大久保祥太郎「まずは心身ともに健康な状態をキープできているところ。そこがしっかりしていないと、不安定な役も、健康的な役もできませんから。いろんな人間になるためには、心と身体を健やかに保つことって大事なんです。僕はもともとスーパーポジティブな性格なので、その点は役者として良かったなと思っています。ネガティブになることもあるんですけど、しっかり寝て、何か好きなことに没頭してリフレッシュしたら、すぐに切り替えて回復できます。役のテンションに振り回されたり、演じる役の温度差があって不安定になるっていうことが、全然ないんです。役以外の、いろんな外的要因に振り回されたり、乱されたりもせず、ベストな状態を保っていられるからこそ、いろんな方向の役に振っていける。技術的なところだと、幅広くやれてはいるけれど、何かひとつ、飛び抜けたものがないっていうのがコンプレックスでもあるんですよね。だからこれが強みだと自覚できることが思い浮かばないので、僕のいいところ、教えて欲しいです（笑）」

――オールマイティなところは確実に武器ですよね。

大久保祥太郎「そう言っていただけるのは本当にありがたいですし、そうあり続けたいので、まんべんなく磨いていけたらとは思っています」

――プライベートなところで、趣味がないのが悩みと言っていましたが、その後、ゴルフとかどうなりました？

大久保祥太郎「誘われて、ちょっとやってみたいかなって思ったこともありましたけど、結局、別にいいやってなってしまったので、やらないままです（笑）。仕事自体がもう、好きなことに打ち込んでいる時間になっているので。その合間に人と会って食べて飲んで、あとは大好きなラジオを聴いてっていうので、もう十分なんですよね（笑）」