――そして4月には舞台に続いて、ドラマの『カミシモ』シーズン２が始まります。

中尾暢樹「はい！ 崎山つばさと会えるのが楽しみです。絡むのは10年ぶりくらいかな？ 同じシーンがあるかどうかわからないけど、楽しみ！」

――そんな楽しみもある2023年は、どんな年にしたいですか？

中尾暢樹「26歳という年齢になって、後輩も増えてきたし、スタッフさんとも対等に話せるようにもなってきました。求められるものも、今までとも変わってくると思うので、この先もずっと俳優として活動していけるように、今年もひとつひとつ、積み上げていきたいですね。2022年も、その前もそうだったように、今年も新しい経験をすることで新たな感覚がつかみたい。先輩と話していて言われたんですが、僕、話しているときのリズムが少しおかしいらしいんです。『カミシモ』ではアドリブで僕の素が出ていたせいか、雅成くんと荒牧くんから、『暢樹のテンポ感っておもしろいよね。なんか不思議な感じ』って。言われてみれば自分でもなんとなく思い当たるんですけど、そういう自分にとって新しい作風の舞台を経験できたからこそ、わかったこと、気づけたことがあった」

――作風、題材、キャストと、いろんな縁があって、新しいものが得られるんですね。

中尾暢樹「そうですね。そういう意味では『カミシモ』の経験は大きくて、“観客は今、何で笑ったんだろう？”とか、流れも含めてよく考えたんです。気にせず言った言葉がハマったりすることもあったので。2023年も、何があるかまだわからないけれど、まず『ロミオ＆ジュリエット』からして初めて尽くしですから、楽しみです」

――プライベートでやりたいこと、抱負的なことはありますか？

中尾暢樹「旅行したいなぁ。海外で、パリとか、ヨーロッパに行ってみたい。まったく違う文化に触れて、いろんなものをインプットできたらいいなって思います。あと、キックボクシング。舞台『東京リベンジャーズ』で共演した相澤莉多に誘われて、キックボクシングの自主練みたいな場所に行ったことがあって。僕は手首が細くて衝撃には少し弱いみたいなんですけど、キックボクシング自体はおもしろかった。手首に気をつかいながら、またやってみたいです（笑）」