ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンタ―テインメントの『俳優集団D-BOYS』。そんな彼らのDramaticなDream Lifeに直撃する連載企画！ 2023年の連載1発目を飾るのは、1月28日から開幕の舞台「ロミオ&ジュリエット」に出演する中尾暢樹くん！ 様々な作品を経験した2022年の振り返りに加え、最新作への意気込み、今年の抱負などをたっぷりと語ってもらいました。

――2023年最初の更新になりますが、まずは昨年の振り返りから。2022年は舞台に映像にと、1年間ずっと、忙しそうでしたね。

中尾暢樹「そうですね。改めて振り返ると、こんなに多くの作品に出演させてもらっていたんだなぁと、感慨深いです。舞台『東京リベンジャーズ ―血のハロウィン編―』から始まって……。自分的にも、限界への挑戦、みたいなところはあったかもしれない。特に、ドラマ『壁こじ』（『壁サー同人作家の猫屋敷くんは承認欲求をこじらせている』）の撮影が終わって、そのまますぐにライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」〜忍界大戦、開戦〜に入った頃がハードでした。主演となると、作品を背負うポジションとしての責任感もより強くなりますし、精神的にも体力的にも追い込み、追い込まれる感じがある。当時はもう、いっぱいいっぱいでしたね（笑）」

――「NARUTO-ナルト-」は体力的にも、かなりハードな作品です。

中尾暢樹「そう、今回は…いや、今回も、だ（笑）。本当に大変でした。前に体験しているからって体が慣れるってことはなくて。1年通して、あのときが一番ハードな山場だったかもしれないな」

――そして11月には『あいつが上手で下手が僕で』（以下『カミシモ』）2ndシーズンの舞台がありました。

中尾暢樹「舞台『東京リベンジャーズ』で共演した、木津つばさとコンビを組みました。ちょうど3月に『東京リベンジャーズ』をやっていたときに、僕とつばさでお笑いコンビをやるっていう情報を知ったんです。その頃から、『楽しみだねぇ』ってお互い言い合っていました。『どんなキャラかな!?』『どっちがボケで、どっちがツッコミなんだろうね!?』って、ずっと話していて。ただ実際に稽古に入ってからも、最初のうちは何がどうウケるのか、想像がつきませんでした」

――特殊な作風でもあった。

中尾暢樹「お笑いのライブをやるわけじゃなくて、作品として、お笑いコンビとしてネタを披露するシーンもある。ただ、漫才をやりつつ、そこまでの過程の話がメインになっているので。台本にも、“日替わり”って書いてあるんですよ。どういうテンションでやるのが正解なのか!?と、いろいろ考えましたね。本番になってみないと、先輩たちのテンションもわからないので、なかなか、つかみづらいものがありました。荒牧（慶彦）くんと（和田）雅成くんに話を聞いたら、本気で笑わせにいくというよりは、お客さんのノリを把握しながら雰囲気でやっていくと言っていたんです。カミシモに関しては、実際、舞台が始まってから吸収していくものは多かったですね。“こうやったら盛り上がる”、“こういうタイミングでこう動いたほうがいい”とか、お客さんがいてこそ見えてくるものだらけだったので、本番中は毎日、アップデートの連続でした。台本はあるけれど、あそこまでライブ感のある舞台はなかなか、ないですね」