D-DAYS vol.168 宮崎秋人×加治将樹(特別ゲスト) | 特集 | Deview-デビュー

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D-DAYS vol.168 宮崎秋人×加治将樹(特別ゲスト)

2022/02/01

「『マーキュリー・ファー』の初演を観たときは、いろんな意味で“この作品を観るのは人生で1回でいいや”と思った」

宮崎秋人×加治将樹

――視線でわかると(笑)。

加治将樹「全員の芝居をそうやって見ているので、きっと良いところを盗んでいるんでしょうね。みんなの芝居を見ながら、自分が演じるローラをどうしていこうっていうのを考えつつ見ている顔なんですけど、そういう姿勢がすごく素敵だなって思います。まあ、本人にも言いましたけどね、『視線が痛いよ!』って(笑)。あとは、他の人の動きとかも覚えているので、“あれ、この後なんだっけ?”ってなると、『次はこっちです』って教えてくれたりもする、すごく頼りになる存在です」

――キャストを一新して7年ぶりの再演となる『マーキュリー・ファー』。初演を観劇した際の衝撃は今でも忘れられない作品ですが、お二人はこの作品に関してどのような印象をお持ちでしょうか? また、それをご自身が演じる側になった際の想いとは?

加治将樹「初演を観たときは、いろんな意味で“この作品を観るのは人生で1回でいいや”って思いました。今まで観たことのない、そしてこれからも観ることないんじゃないかな?っていうくらいの作品だなと。白井晃さんに対しては、10代の頃からすごく憧れがあって、いつかご一緒したい演出家さんだったので、今回のお話をいただいたときに、“やった!やりたい!!”と思ったのですが、『「マーキュリー・ファー」です』と言われて、“できるかな…”という想いになりました」

宮崎秋人×加治将樹

――そこにはどのような不安が?

加治将樹「僕にあの世界が作れるのかな…というのと、スピンクスという役に対して、前回観たときに、一番“なんだよ!”って思っていた役だったので、その役を自分ができるかな…と。でも、念願の白井さん演出作品ですし、すごく重い荷物を背負ってやろう!って覚悟を決めました」

――台本を読んだり、稽古をしていく中で、作品の印象って変わりました?

加治将樹「初演を観たときの衝撃だけが記憶に残っているけど、改めて台本を読んだり、稽古をしたりしていると、意外とそうじゃないなと。衝撃的ではあるんだけど、視点を変えるとすごく深い愛の物語だなって思いました。表面上でしか見えてなかったけど、その奥行きを見ると、さらに深みが増す作品なので、やっていてすごく面白いです。それに、今回はより愛というテーマが表に出ている気がしていて。キャストも変わって演出も変わったりしていて、よりわかりやすくなっていると思うし、初演で見た衝撃というのは、和らいでいるんじゃないかなと思います」

宮崎秋人×加治将樹

――宮崎さんはいかがですか?

宮崎秋人「初演を観に行ったとき、本当に見たことのない舞台で、言葉を選ばずに言うと、観たことを後悔したという感覚があって…」

加治将樹「いや、すごくわかる」

宮崎秋人「観終わった後にこんな気分になる作品って、なかなかないなと。でも、台本を読み込んでみると、中身はぜんぜんそういうことではないんですよね。観劇したのも6年前とかなので、細かいところを忘れていたけど、思い返すといろんな形の愛を表現している作品だなと。加治さんの話を聞きながら、衝撃的な部分は少しマイルドになっているのかなって思いつつも、まだ僕らは稽古場の蛍光灯の下でやっているので、劇場に入ってあのセットの雰囲気の中でやったら、どんどん芝居も変わっていくのかなって思っています。今から劇場入りが怖いなって思いもありますけど、白井さんの鬼のようなノックの稽古を毎日やってきたので、きっと本番は自信を持ってやれるんじゃないかなって思います」

宮崎秋人×加治将樹加治将樹

――それぞれ演じる役柄について、苦労している点やこだわっている点は?

加治将樹「スピンクスって、自分とは真逆の人間なんですよね。僕はここ数年、人に対して怒ったことがないので、どうしたら怖くみえるかがわからない。最近、意外とこういう役のオファーが来たりするんですが、以前舞台でやったときに、演出家から、『とにかくお前は優しいから、共演者にも観客にもサービスをしすぎる』と言われたことがあって。セリフや動きで“こっちだよ”ってお芝居していて与えすぎちゃうんですよね。それをしちゃうと優しい人間にみえてしまうと言われて、それを止めようと。ここ数年、それが自分の中でのテーマなんですけど、まだ、今それをやっているなっていう瞬間があるので、それを捨てる作業を頑張ってます。あと、これは生まれたときからの癖なんだと思うんですけど、僕、飲み物を飲むときに小指が立つ癖があって…」

――そんな癖が?(笑)。

加治将樹「今回、缶ビールを飲むシーンがけっこうあるんですけど、一生懸命、小指立たないようにしてます(笑)。けっこう、今回は課題が多いですね」

宮崎秋人「そんな苦労しているようには見えないですけどね」

加治将樹「こんなに真逆な役は初めてかも…っていうくらい難しいです」

宮崎秋人「僕は、ローラという役に対して、最初はまったくわからなくて手探り状態でした。トランスジェンダーの方に話を聞きに行って、失礼を承知でいろいろ質問させてもらったり、深い話をたくさん聞かせていただいたりして、まずは彼女たちに共感するところから始めました。ただ、台本の中には別にトランスジェンダーの要素は全然ないんですよね。ト書きで、“彼は19歳…”と書いてあるだけですし、前回は中村中さんが演じられていて、本当にキレイでしたし、ト書きがなかったら普通に女性だと思うような感じの役柄で…」

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Information

舞台『マーキュリー・ファー Mercury Fur』
2022年1月28日(金)〜2月16日(水)世田谷パブリックシアター

▼ツアー公演
長野(松本)公演:2月19日(土)、20日(日)まつもと市民芸術館 主ホール
新潟公演:2月23日(水・祝)りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場
兵庫(西宮)公演:2月26日(土)、27日(日)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
兵庫(神戸)公演:3月2日(水)神戸文化ホール 中ホール
愛知公演:3月5日(土)、6日(日)刈谷市総合文化センター 大ホール
福岡公演:3月10日(木)、11日(金)福岡市民会館・大ホール

マーキュリー・ファー撮影:設楽光徳

作: フィリップ・リドリー
演出:白井晃
翻訳:小宮山智津子
出演:吉沢亮 北村匠海
加治将樹 宮崎秋人 小日向星一 山ア光
水橋研二 大空ゆうひ

≪ストーリー≫
ボロボロの部屋にエリオット(吉沢亮)とダレン(北村匠海)の兄弟がやって来る。ふたりは急いでパーティの準備にとりかかる。そこに青年がひとり偶然顔を出し、「バタフライ」が欲しいので手伝うと言う。しばらくするとローラと呼ばれる美しい人物と、パーティの首謀者らしき男が謎の婦人を連れてやって来る。彼らの関係は…? そして彼らの会話の中で語られる、バタフライの秘密とは…? やがて、きょうのパーティゲストが到着するが、用意した「パーティプレゼント」に異変が起きて、事態は思わぬ展開に…。

◆公式サイト:https://setagaya-pt.jp/performances/202201mercuryfur.html

Audition

TRUMPシリーズ『LILIUM -リリウム 少女純潔歌劇-』フルキャストオーディション

リリウム

劇作家・末満健一が手掛けるTRUMPシリーズが2024年に15周年を迎えるにあたり、2023年4月よりアニバーサリープロジェクトが始動。第一弾として、2014年にモーニング娘 '14、スマイレージ(当時)のメンバーが出演し、根強い人気を誇る『LILIUM-リリウム少女純潔歌劇-』の再演が決定。それに伴い、シリーズ初となるフルキャストオーディションを実施。
今回のオーディションでは、プロ・アマ問わずLILIUMの世界を彩る歌・ダンス・芝居の実力に長けたキャストを広く募集している。

【公演概要】
TRUMP series 15th ANNIVERSARY
ミュージカル『LILIUM-リリウム少女純潔歌劇-』
■稽古時期:2023年3月初旬より歌稽古開始予定。※2月下旬より歌稽古開始の可能性あり。
■公演期間:2023年4月中旬〜最大5月中まで。東京+関西公演を予定。

募集要項をチェック!

Audition

ワタナベエンターテインメント【マンスリーオーディション】(2022年2月度)

ワタナベエンターテインメント

テレビ番組で活躍中のタレントやブレイク中のお笑い芸人、女優・俳優、ミュージシャンからアイドルまで幅広いジャンルの人材をマネージメントしているワタナベエンターテインメントが、次世代を担うスターを大募集!
■主な所属者/
中山秀征、石塚英彦、恵俊彰、ネプチューン、松本明子、ビビる大木、イモトアヤコ、ハライチ、サンシャイン池崎、平野ノラ、森山あすか、瀬戸康史、志尊淳、山田裕貴、中川翔子、Little Glee Monsterなど

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