連載「D-DAYS +Plus」vol.215 瀬戸康史
2026/01/05
「童顔は自分の武器。先輩の俳優さんでもあまりいないし、そこは自分と千葉雄大が切り開いていくしかないのかなと(笑)」
撮影/booro 取材・文/根岸聖子
ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンタ―テインメント所属の男性俳優陣のDramaticなDream Lifeに直撃する連載企画「D-DAYS+Plus」。
2026年の連載一発目となる今回は、FOD・Prime Videoにて配信中のFODオリジナルドラマ『にこたま』でW主演を務めている瀬戸康史さんが登場。
優柔不断ながらも、誰に対しても分け隔てなく接する素直な性格の晃平を演じる彼に、本作の世界観や演じる際に心がけたこと、撮影現場の印象的なエピソードなどを語ってもらった。さらに、デビュー20周年という節目だった昨年の振り返りや今後についての想いなども赤裸々告白!

――ドラマ『にこたま』について、原作や台本を読んでどのように感じましたか?
瀬戸康史「原作を先に読んだのですが、作中ではものすごく大変なことが起こるのに、なぜか軽快に読めてしまう作品だなと感じました。作者の渡辺ペコ先生のマジックにかけられていたのか、とても不思議な感覚になったのは覚えています。これが実写になったら、話はすごく重いし、その重い世界がツラくて離脱する人も現れるかもしれない。そう考えると、やっぱり軽さみたいなのはすごく大事だろうなと思いました」
――リアリティが湧きにくい状況なのに、すごくリアルな生活として描かれている。瀬戸さん演じる晃平も、ごく普通のいい青年というか。
瀬戸康史「いい意味で曖昧で、だから視聴者も責めづらいところはあるんじゃないかな(笑)。どこかフワフワした存在で捉えにくいところはありますが、彼は彼で本能のままに、感覚のままに生きている。だから嘘が下手だし、すぐ表情に出ちゃうんですよね。相手の感情は二の次というか、長年同棲している恋人の温子(橋本愛)にもストレートに本当のこと言ってしまったり、同僚で浮気相手となる高野(比嘉愛未)さんにもデリカシーのない質問をしてしまったりする。そこの悪気のない感じがまた難しいんですけど、いいバランスを保って欲しい意味も込めて晃平役を任されたのかなと。この人をただのクズにしないために(笑)。そういう意味では責任というか、プレッシャーはありました」

――淡々とした二人の日常にとんでもないことが起こり、変化が生じていく。映像化するにあたって改めて感じた、作品の魅力について聞かせてください。
瀬戸康史「やっぱり人って、いい意味でも悪い意味でもすごく変わる生き物であり、同時に変わらない、変われない部分もあるというのは、とても考えさせられました。次に進もうとしつつ、やっぱり誰かの存在はずっと変わらずあるとか。だから、次はこうしてみようと、希望のほうに行くんですけど」
――演じながら意識していたことってありましたか。
瀬戸康史「監督から言われていたのは、僕は声が低いから、声の印象で晃平がしっかりしていそうに見えると。まず、少し高いトーンで話して欲しいと言われたので、役から離れたところでも上げてしゃべるよう意識していました。それと気持ち悪い“間”みたいなものも楽しむようにしていたし、長回しの撮影もあったので、(カットがかからない)その時間に起きるいろんなことも大切にしていたかなと思います」

――気持ちの悪い“間”というのは、やりとりの中で生じる緊張感みたいな感じでしょうか。
瀬戸康史「そう。実は、コメディのときはコメディの“間”みたいなのが自分の中であるんです。僕としては、『太鼓の達人』で言うところの、“ドーン!”となる、タイミングが気持ちよく合うとコメディの間になるんですけど、そこからちょっとズレたところで“ドーン!”とやると気持ちの悪い間になるんです」
――いつぐらいから、その独自の間を体感するようになったのでしょうか。
瀬戸康史「いつだろう? ケラさん(ケラリーノ・サンドロヴィッチ)の舞台『陥没』(2017年)くらいからかな? あのとき『太鼓の達人』と結びついていたかなぁ? ちょっと定かではないですね(笑)。今回はコメディではないけれど、そこは表裏一体なんです。第1話で、晃平の分身が2人出てくる場面とか、階段を登るときに足かせみたいなのがついている脳内イメージなど、心境や状況を表すデフォルメした表現、ああいう遊びがあるからこそ、真剣な話も構えて入るというよりは、流れですっと入ってくるのはありました」
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FODオリジナルドラマ『にこたま』
FOD/Prime Videoにて配信中
※毎週金曜日20時 最新話配信(全8話)
©渡辺ペコ/講談社/フジテレビ
■出演:
橋本 愛、瀬戸康史
さとうほなみ、鈴木 仁、清水くるみ、辻 凪子、近藤頌利
高橋克実/キムラ緑子、黒田大輔、筒井真理子
比嘉愛未
<ゲスト>加治将樹、戸塚純貴、真飛 聖、前原 滉、田村保乃(櫻坂46)
■原作:
渡辺ペコ『にこたま』(講談社「モーニング」所載)
≪ストーリー≫
東京・谷中にある弁当屋「よねすけ」で働く浅尾温子(橋本愛)。特許などに関する手続きをクライアントに代わって行う弁理士の岩城晃平(瀬戸康史)。2人は大学時代に出会って12年、長年同棲中で仲が良く、日々ともに食卓を囲み、互いの小さな変化にも気づける今の関係に満足した毎日を送っていた。
そんな中、晃平は同僚で弁理士の高野ゆう子(比嘉愛未)とたった一度、関係を持ってしまう。
人生の岐路に立つ3人。迷い、流され、意地を張り…たどり着いた「家族のかたち」とは……?
◆公式サイト
https://www.fujitv.co.jp/drama_nikotama/
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■主な所属者/
瀬戸康史、山田裕貴、見上愛、真飛聖、さとうほなみ、綱啓永、斎藤瑠希、井内悠陽、柏木由紀、Little Glee Monster、 中山秀征、ネプチューン、アンガールズ、ハライチ、イモトアヤコ、ハナコ、四千頭身、土佐兄弟、丸山礼、林修、伊沢拓司 ほか
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