――では、お二人の最新情報も。それぞれの仕事について、現時点での状況を教えてください。まずは、宮崎さんの舞台『その男、ピッグテイル』から。

宮崎「『その男、ピッグテイル』は、江戸時代から明治時代へ移り変わる頃の話なのですが、人里離れたところで育った若者たちが外界に出ていくという物語です。なので、アクションも独自の戦い方になります。ノーマルなチャンバラではないから、殺陣師の方と新しい戦い方を作っていくことになる。どんな動きにも対応できるように、ストレッチで柔軟性を高めて臨もうと思っています」

中尾「おもしろそうですね。どんな役柄なんですか？」

宮崎「僕が演じるウツギという青年は、世の中を知らないだけに裏表もなく、真っ直ぐなんだよ。彼の言動がまわりに影響を及ぼすので、とても温かい、優しい気持ちになる作品です。このピュアな台詞を、どれだけ自分の体を通して、濁りなくみなさんに伝えられるかが課題。30歳の宮崎秋人が、くったくのない笑顔でお届けします！ 殺陣も、どちらかと言えば剣舞に近くなるのかもしれない。ダンスシーンというよりは、動きのほうで振付師さんもついていて。新しい動きを身につける宮崎も、楽しみにしていてください」

――中尾さんは『舞台PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice 2』に出演。

中尾「はい。僕はストレートプレイをやるのがほぼ初めてなので、稽古に入る前からいろいろ考えていたんです。声を大きく張らないといけないだろうなとか、全身で表現しないといけないなとか。稽古初日はかなり緊張しましたね」

宮崎「大人になったなぁ」

中尾「（笑）。稽古が始まって５日ぐらいなんですが、今は気を遣いすぎず、自然な感じで話せるようになりました」

宮崎「どんな役なの？ 執行官？」

中尾「新人執行官に任命されて、みんなと一緒に事件を捜査していきます。僕も、役に寄せたアクションを練っているところなんです。昨日、アクション監督の奥住（英明）さんが来て、『これやってみたいんだよね』って、足技を使った難しそうなアクションを映像で見せてくださって。『えっ、これですか…!?』って、ちょっとドキドキしているところです（笑）」

宮崎「いいじゃない、やっちゃいなよ！」

中尾「稽古初日からアクション練習しているので、毎日筋肉痛ですよ。しばらく映像でアクションがある作品をやっていないので、“運動って、こんなにきついんだ!?”ってなっています」

宮崎「アクションチームが練習につき合ってくれるから大丈夫だよ。存分にやっていいと思う」

中尾「頑張ります！ 『舞台PSYCHO-PASS サイコパスVirtue and Vice』は今回が第2弾なんですけど、物語としては前作の前日譚なので、今作から観てもわかる内容になっています。僕の、ほぼ初舞台だと思って温かい気持ちで観てください！」

宮崎「自分からハードル下げるなよな！（笑）」

中尾「いやいや（笑）。これまで自分が積み重ねて来たものが、ちゃんと通用するんだなとわかったので、自信を持ってやっています！」

宮崎「頼れる先輩たちばかりだから、大丈夫だよ」

中尾「はい。みなさん、とても優しいのでありがたいです」