D-DAYS vol.148 荒井敦史×前山剛久 | 特集 | Deview-デビュー

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D-DAYS vol.148 荒井敦史×前山剛久

2020/06/02

「YouTubeでアニソンのオープニング集とかあったりするんですけど、あれを観るとテンション上がるし、熱くなれる」

荒井敦史×前山剛久荒井敦史

――お二人は、本番前に必ずやるルーティンってありますか?

荒井「僕は劇場に早く入ることくらいで、ルーティンってあまりないんですよね。でも、前回の「舞台『改竄・熱海殺人事件』ザ・ロンゲストスプリング」では、必ず声出しをしていました。今回、初めて舞台で震えたんです」

前山「セリフ量ハンパないもんね」

荒井「だから不安すぎて……。まず、セリフを言えたとしてもちゃんと届けられているのか、滑舌がどうなっているかも自分ではわからないし、頭で考えているうちに口はどんどん進んでいっているから。そこを慣れさせるために、劇場に入ったら、音響さんに爆音で音楽をかけてもらって、その中で、耳に入ってくる情報と、頭でこの台詞を…って考えながら口でセリフを言うっていう、ごちゃごちゃにした状況でセリフを吐くっていうのを10分間くらいやっていました」

前山「僕はセリフを全部2倍速くらいで言うっていうのは、結構前からやっています。ストレッチをしながらでも、本番前にセリフを全部おさらいするっていうのはやらないと落ち着かなくなっていて。だから、僕も劇場には早く入るようにしているかな。あと、共演者やカンパニーの雰囲気にもよるけど、けっこうゲームするかも。カードゲームにハマっているときもあったし、一回、脳を体操させる感じなんですよね」

荒井「『GARANTID(ガランチード)』のときもカードゲームやってたよね?」

前山「やってたね。共演者と一回ゲームをやって、それで今日の運勢を占うみたいな感じで。それをやってから切り替えて、アップや声出しをやって臨むっていうのがルーティンになっていたときがあった。ただ、カンパニーの空気感みたいなものもあるから、この前の『十二夜』は一切ゲームしなかったな。我が家の坪倉(由幸)さんがすごく面白かったから、ずっとお話していました」

――ちなみに、モチベーションを上げるときって、どんな風にしてあげていますか?

荒井「僕らの場合、結局は芝居がモチベーションだから、作品を観ながらモチベーションを上げるっていうことはするけど、あとは音楽かな。直近でハマった作品のサントラとか、一番盛り上がるシーンでかかる音楽を聴いたり、あとはけっこう下品な言葉が入っているようなラッパーの歌とかも聴く。あの人たちのハングリーさってすごいなって思うし、“のし上がるぞ!”っていう感じがテンション上がるから聴いてます」

前山「僕はアニソンですね。YouTubeでオープニング集とかあったりするんですけど、あれを観るとテンション上がるし、熱くなれるんです」

荒井敦史×前山剛久前山剛久

――お二人とも直近の作品が舞台ということで、舞台ならではの魅力って、どんなところに感じていますか?

荒井「やっぱり“生”っていうところに尽きると思います。たとえば、小さい頃にディズニーランドに行って、目の前でミッキーがパレードで出てきたときの感動みたいなものに近い気がするというか。テレビや雑誌を通してみていた人が、生身の人間として目の前で芝居をしているっていう面白さが舞台ならではなのかなと。あとはその場の熱量だったり、1回として同じことがないというもの舞台の魅力だと思います」

前山「僕がいつも思うのは、舞台って、来てくださるお客様は時間やお金、労力を使ってわざわざ劇場まで足を運んでくださるわけじゃないですか。だからこそ、お客さんの集中力もすごい。僕ら自身も約1ヵ月間にも及ぶ稽古の時間ってすごく大事だし、そういう風に時間をかけて作った作品だからこそ、熱量やクオリティにも繋がってくるし、お客さんの熱というものを感じるんですよね。そういうのが舞台っていいなって思う。これからリモート稽古とかも主流になりそうだけど……」

(ここで突然、前山の画面が固まり、声がまったく聞こえなくなるハプニングが勃発)

荒井「前ちゃーーーん!! 止まっちゃったよ。前ちゃんの顔が固まったままだよ!! 『リモート稽古が主流になりそうだけど……』って何を言おうとしたんだろう。これ、前ちゃん、回線途切れてるの気づかなくて、一人でめっちゃしゃべってたら面白いんだけど(笑)」

――リモート取材ならではのハプニングですね(笑)。

荒井「前ちゃーん!! 戻ってきてえ〜!(笑)」

(数分後、無事に前山の回線が復活)

前山「聞こえる?」

荒井「戻ってきた!『リモート稽古が主流になりそうだけど……』で切れちゃったけど、そのあともしゃべってたの?」

前山「え、マジ!? 普通にしゃべってたよ(笑)。えーと、どこから話せばいいですかね。さっきと同じスタンスで話すの、なんか恥ずかしいな。でも、やっぱり顔を合わせて稽古する時間って大切だし、みんなで時間かけて芝居をつくるっていう時間はすごく大事だから、それは損なわれたくないなっていう話でした」

荒井「(拍手しながら)おかえり!」

前山「ただいま(笑)」

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Information

舞台『巌流島』
2020年7月31日(金)〜8月10日(月・祝)東京・明治座ほか、仙台・新潟・金沢・名古屋・高松・大阪・福岡で上演

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.2-
2020年8月上演予定

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