――お二人ともオーディションでは賞を獲ることはできなかったけど、その後の活動で結果を残してきた組ですもんね。

荒木宏文「こんにちは〜!!」（ここで、事務所で別取材のため待機していた荒木宏文がまさかの乱入！）

鈴木「おぉ！ 今ちょうど、俺らのオーディションの話をしていたところなんですよ」

荒木「なるほど。オーディションと言えば、まずは写真が大事ですからね」

鈴木「そう！ 僕もね、D-BOYSオーディションの前に受けていたオーディションには、自分なりにカッコつけた写真を送っていたんだけど、全く受からなくてねぇ。これは見直す必要があるぞと思って、自分で撮影スタジオを見つけて、ごくごく普通の格好をして撮ってもらったら、一発で通りました。自然体は大事という話ですよ！」

荒木「ちなみに、その前はどんな写真を送っていたの？」

鈴木「めちゃくちゃ恥ずかしいんだけど、地元の成人式で撮った、超ロン毛で金髪のエクステのついた写真を送っていました……」

中尾「えっ！（笑）」

荒木「アハハハ！ そりゃ受からないよね（笑）。ヘンに盛らないほうがいいという話ですね。オーディションでは素材を見るわけだから、自分で盛る必要はない」

鈴木「そういうことです！」

――最新の仕事のお話も。まずは中尾さんから。

中尾「Reading Stage『百合と薔薇』に出演します。先月のリーディングシアター『ダークアリス』に続いて、2回目の朗読劇になります。演出の堤幸彦さんが、『本番で作られるものを大事にしたい』とおしゃっていて、稽古ではそこまでがっちり固めず、本番の舞台上で表現するっていう感じで。同性同士の恋愛をテーマにしたオリジナル作品です。女性キャストによる“百合公演”と男性キャストによる“薔薇公演”とがあって、台本を読んだ印象では、シリアスにも、コミカルにも振れる感じだなと。どちらの方向に持っていくのか、僕も今からとても楽しみです。映像作品が続いていましたが、今回の朗読劇をはじめ、ストレートの舞台にもどんどん出ていきたいなと思っていますし、これからの僕の新しい挑戦、楽しみにしていてください！」

鈴木「前山（剛久）や（宮崎）秋人、荒木も出るんだ」

荒木「そうそう、僕も出るんですよ!!」

中尾「そうなんです。僕は前山さんと同じ回に出演します」

――映像とはまた違う芝居へのアプローチになりますね。

中尾「はい。舞台は映像と違い、稽古でいろんな芝居を試すことができる。全体のバランスや温度感によっても変化していくと思うので、想像がつかないんですよね。そこが舞台のおもしろさだと思うし、前から知っている（崎山）つばさに前ちゃんさんもいるので、不安はないです」

――はじめてのことには、躊躇なく飛び込めるほう？

中尾「だと思います。何事もプラスに捉えるほうなので。この『百合と薔薇』も、バラエティに富んだキャストの方々が揃っているし、演者によって全く印象が変わりそうなので、ワクワクしています」

――鈴木さんは舞台『LOOSER〜失い続けてしまうアルバム』が控えています。

鈴木「2004年にTEAM NACSさんによって上演された作品で、オリジナルが素晴らしく面白い舞台です。稽古はまだ始まったばかりですが、楽しいですよ」

荒木「かなり気合いが入っているよね」

鈴木「まぁね！TEAM NACSの脚本は森崎（博之）さんが書いているんだけど、この作品は当時とても難産だったようで、途中から、みなさんでやりながら作り上げたそうなんです。だから上演台本というものが存在していなくて、スタッフさんが当時の映像を観ながら書き起こしたものがベースになっていて、それを今回の演出を手がける福島（三郎）が脚色されたみたいで。出演者5人でいろんな役をやっているんですが、僕は大泉洋さんが演じていた土方歳三と、その他もろもろを演じます。いろんな役を演じ分けないといけないので、役の切り替えも重要なポイントになってくる舞台になるのかなと。TEAM NACSさんのオリジナルをリスペクトした上で、僕らの個性を活かして、面白いものにしたいです」

荒木「みんなで食事とか行っているんでしょ？ 環境も良さそうだよね」

鈴木「まぁね。というか先生、一体いつまでココにいるんですか！（笑）」

中尾「アハハハ！」

荒木「久しぶりの鈴木の舞台、楽しみにしてますよ！」

鈴木「ありがとうございます！」