ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンタ―テインメント所属の男性俳優陣のDramaticなDreamLifeに直撃する連載企画「D-DAYS＋Plus」。
今月は、初主演となるミュージカル「贄姫と獣の王〜the KING of BEASTS〜」が3月に控えている加藤大悟さんが同連載に初登場！ 俳優デビュー5年目となる今年、振り返るとどんな道のりだったのか、“俳優・加藤大悟”のこれまでの軌跡と、さらなる飛躍が期待される初主演ミュージカルへの想いなどを熱く語ってもらいました。

――2020年に俳優デビューをして5年目になります。振り返ってみて、どんな道のりだったと感じていますか？

加藤大悟「最初からびっくりするぐらい素晴らしい役ばかりいただけたので、ものすごく光栄でした。“本当にこんないい役をいただけていいのか!?”という驚きもありつつ、必死で駆け抜けてきた日々でしたね」

――『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.3-が初の舞台作品で、その後、舞台『魔法使いの約束』、ミュージカル『刀剣乱舞』と人気シリーズに続々と出演してきました。

加藤大悟「それこそ何も知らない状態で入ったのが“ヒプステ”で、マチソワとかそういう基本的な用語の意味も全然わからない状態でした。共演者、スタッフさんに支えてもらいながら、なんとかやっていた感じです。はじめての作品だった“ヒプステ”は、演出の植木豪さん含め、カンパニー愛がとても大きかったんです。一つの作品へ向けて、より良くしていこうという努力、向上心というものを学びました。同じナゴヤ・ディビジョン“Bad Ass Temple”の廣野凌大さん、青柳塁斗さんが本当に頼もしくて、どんなミスも拾ってフォローしてくれたので感謝しかないです。ずっと大好きです！細かいアクシデントが起きたときなどに、廣野凌大さんがとっさの芝居でカバーしてくれて、カッコイイな、自分もそんなふうになりたいと思いました」

――同じチームの2人の存在は大きかったのでしょうか。

加藤大悟「そうですね。頼りがいのある2人と一緒だったのは本当に良かった。それに演出の植木豪さんがとてもフレンドリーな方で、その優しさと愛にも救われました」

――初舞台を経験する前、舞台に対するイメージってどんな感じでしたか？

加藤大悟「お芝居をやったことがなかったので、それを生でやるってミスしたらどうなるんだろう!? とか、そんな感じでした」

――『デビュー』読者と同じ目線だ。

加藤大悟「一緒です。経験がないから、不安だらけでした。稽古をしていくうちに少しずつ馴染んでいけたので、1ヵ月間の稽古ってすごいなと思いました」

――一度舞台作品を経験したことで、その後何か変化というのはありましたか？

加藤大悟「作品によって、現場によって、いろんな違いがあるということがわかりました。台本の読み方も違っていたし、自分の正解が必ずしも演出家さんにとって正解とは限らない。演出家さんによって演出はもちろん、芝居のやり方も違ってくるので、その場その場で合わせる能力が求められるなと思ったし、難しかったです。緊張の度合いもちょっと変わったかな。初舞台のときは初日から千秋楽まで、ずっと緊張しっぱなしでしたから」

――視野が広がってきた感じも。

加藤大悟「それはありますね。今でも緊張はしますけど、初舞台のときの緊張とは全然違う感じなので。当時の視野よりは広くなっていると思います」