ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンタ―テインメント所属の男性俳優陣のDramaticなDreamLifeに直撃する連載企画「D-DAYS＋Plus」。
今月は、現在上演中のミュージカル『DEATH TAKES A HOLIDAY』に出演している東啓介さんが登場！ 最新作の見どころはもちろん、10月に開催するソロコンサートへの意気込みや、来年春に控えるブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』出演への想いなど、たっぷりと語ってもらいました。

――9月28日からミュージカル『DEATH TAKES A HOLIDAY』がスタート。演じるエリックについて教えてください。

東啓介「エリックは軍人で、物語の中での役割としては、主演の小瀧望さん演じる死神・サーキについて最初に疑いを持つ人物です。“あいつは一体何者なんだ!?”と、彼の正体を探しに旅に出るので。また、作品の時代設定が第一次世界大戦後ということで、その戦争という部分を象徴する役どころでもあるので、僕の歌も戦争そのものを表現した曲になります。親友のロベルトが死ぬときにエリック自身も一緒に死にかけていたので、そこで死神の気配を感じたことがあった。だから、“あの目、見たことあるぞ!?”となるんです。軍人ですから正義感にあふれる人物であり、異変にも敏感で、そのために行動できる人ですね」

――この作品のおもしろさ、魅力はどんなところでしょうか。

東啓介「『DEATH TAKES A HOLIDAY』って、いきなり“DEATH”という言葉が入っているし、“怖いのかな!?”という印象を持たれる人もいるかもしれませんが、実はコメディ要素も結構散りばめられていて、楽しく観劇できると思います。貴族特有のちょっと浮世離れした感じと、クラシカルな感じもね。何か重いメッセージ性があるというよりは、もうちょっと朗らかな雰囲気なんです。世界観を楽しんでいるうちに、なるほど愛ってこういうことかとじんわり染みてくる。死神が愛を知るという、とても尊いお話です」

――稽古場はどのような雰囲気ですか？

東啓介「和気あいあいと楽しくやらせてもらっています。いろんな年代の方がいて、ミュージカル俳優さんだけではなく、いろんなキャリアの俳優さんたちがいらっしゃいます。自分が出ていないシーンの稽古も一観客として楽しんでいます。キラキラしたロマンチックな作風が久しぶりなので、甘いなぁ〜と思いながら（笑）。僕の出番は多いほうではないのですが、軍人の訓練をしているところと、親友のロベルトが死ぬ回想のところをソロで歌うので、楽しんでいただけたらと。戦争パートをひとりで背負っているので、ロマンチックなところとは別軸なんですけどね（笑）。回想と現実が入り混じっている歌で難しさもありますが、それだけやりがいも感じています」