――10月29日にはソロコンサートも控えています。現段階ではどんな感じで準備を進めていますか？

東啓介「これまで通りにやるとしたら、もう全然固まっていてもいい頃なんですが（笑）、今回はちょっと違うことがしたくなっているんです。というのも、同じ事務所の望海（風斗）さんのライブを観たり、他のコンサートに僕がゲストで参加させていただいたりしたことで刺激を受けたというのもありまして。例えばダンスを入れてみようかな、弾き語りをしてみようかなという思いと、やるとしたら、じゃあどんな曲がいいのかなと。セットリストも一度作りつつ、そこからまた調整していっている感じです」

――作り上げていく過程も楽しいですか？

東啓介「楽しいです。毎回、曲を選ぶのが大変ではあるんですが。ミュージカルの曲だと構成的に割とパターンがあるというか、自分がお客さんとして参加したとして、歌い上げる曲ばかりだと疲れたりしないかな？というのもちょっと考えたりするので。聴きたい曲はみなさんそれぞれだと思うし、曲のバリエーションはもっと広くてもいいんじゃないかなと。そのきっかけとなったのが、少し前にやっていた『JBBコンサート』なんです。洋楽・邦楽、昔の曲といろんな楽曲を織り交ぜたコンサートだったので。必ずしもミュージカルソングに比重を置くパターンじゃなく、もっと幅広くやってもいいんじゃないかなと思ったんです」

――応援してくれる人が楽しめる形を常に模索しているんですね。そして少し早いですが、来年上演のブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』のお話も。こちらはオーディションを受けてチャーリー役に決まったそうですが、もともととても出たかった作品だとか。

東啓介「そうなんです。韓国で観劇したときに、とても素敵な作品だなと感動して、僕が目標としていた作品でもありました。その何年後かにオーディションの機会に恵まれて。受かって役がいただけたことに、今でもまだ実感が湧いていない状態なんですよね。“いつになったら実感できるんだろう!?”って自分でも不思議な感じです（笑）。オーディションに受かったという連絡をいただいた時も、自分が思っていたよりも早く結果が出たのと、寝起きだったので余計に実感が沸かなくて（笑）。役者を始めてから、“この作品をやりたい”とか、“30歳までに帝劇に立ちたい”など、いろんな目標を言ってきましたが、そうやって言葉にしてきたことが、時間はかかるとしても、強く願い続ければ叶うんだなと改めて実感できました」