――28歳と10年前。実年齢はその間くらいですけど、高校生役が続きますね。

綱啓永「１、2年くらい前から『高校生役はもうこれで最後かなぁ』と言い続けて、3、4本くらい続いていますね（笑）。どちらかと言えば童顔のほうなので、制服姿の自分を見ると “まだまだいけるな”って思っちゃいます。とは言え、さすがにあと1年くらいじゃないかな。制服が着られるのは嬉しいんですけど」

――定番ですけど、高校時代の思い出も。例えば部活動とか。

綱啓永「部活は……帰宅部です（笑）。中学のときはサッカー部で、帰宅部とかありえないって思っていたんですけど。中学の部活がハードだったので、高校は楽なところがいいなと、部活には入るつもりでいたんです。それが当たり前だと思っていたので。いろいろ体験入部をして、弓道とかもやってみた結果、なぜか音楽同好会、軽音部的なところに一瞬入りました」

――一瞬（笑）。

綱啓永「一瞬というか、3、4ヶ月かな。理由は、特に夢中になれなかったから。一応、バンドにも入って先輩の卒業ライブみたいなのに出たことはあるんです」

――パートは!?

綱啓永「盛り上げ役的な。楽器は持たず、仮面を被って踊るっていう。ダンスって言えるほどのものでもなく、本当ににぎやかしです（笑）。まわりは楽器ができる人たちばかりで、僕がやれることっていうのが本当になかったんですよね。それで辞めて帰宅部、つまり無所属になりました。友だちはみんな運動部に入っていたので本当にリスペクトしかなかったです。途中から帰宅部仲間が２人増えて、３人でよく遊びに行っていました。うちは穏やかな学校で怖い先輩もいなかったので、平和な学校生活を満喫していましたね。この前、妹の卒業式で母校に行ったら、ちょうど僕がお世話になった先生がいらっしゃって。ずっと僕の活動を応援してくれている先生なんですけど、にぎやかなグループのひとりだった僕がこんなに落ち着いて、頑張って仕事をしているっていうことで、『本当に大人になりましたね』って、親と話しているのが聞こえてしまいました（笑）」

――友だちにも先生にも恵まれていたんですね。では新学期・新生活シーズンということで、これから新たにデビューしたいことを教えてください。

綱啓永「ずっと言っているんですけど、筋トレです！ 鍛え抜かれたカッコイイ体は永遠の憧れなので。去年の後半は真面目にジムに通っていて筋肉ついてきていたんですが、最近は舞台もあって、まったく行かなくなってしまったんです。もう一度仕切り直して、新たに鍛え直したいということで再デビューですね（笑）。うちは父親がすごく鍛えていて、僕はまだ一度も腕相撲で勝てたことがないくらいなんです。『20歳になるまでに勝つぞ！』って言っていたのが勝てないまま25歳になってしまったので、30歳までにはなんとか一勝したいですね。父親もね、僕と腕相撲するとき、すごく嬉しそうなんです。“まだまだ負けんぞ！”って。僕らが腕相撲を始めると母親がカメラで撮影し出して、妹も見に来る。いつか、勝つ瞬間を撮影してもらえるよう、頑張って鍛えます！」