ドラマや映画、舞台などマルチに活躍する、ワタナベエンタ―テインメントの『俳優集団D-BOYS』。そんな彼らのDramaticなDream Lifeに直撃する連載企画！ 2023年の連載ラストを飾るのは、12月22日より開幕する舞台「東京リベンジャーズ ―聖夜決戦編―」への出演や、来年1月には自身初となるバースデーイベントの開催も決定している陳内将さん。様々な作品に出演した2023年の活動の振り返りから、最新作への意気込み、初のバースデーイベントへの想いなど、たっぷり語ってもらいました。

――2023年を振り返ってみて、どんな年でしたか？

陳内将「やってきた作品の名前を並べてみると、本当にたくさんの作品をやらせてもらったなぁ……となるんですが、作品によって関わる期間が全然違うんですよね。例えば、出演作で“エーステ”（MANKAI STAGE『A3!』）って書くと１行だけど、稽古含めて３ヵ月くらいやっていることもある。昨年、夏組単独（ACT2! 〜SUMMER 2022〜）の後、秋組単独（ACT2! 〜AUTUMN 2022〜）にも続けて出たときは、半年くらい、ずっと多くの監督さん（観客）の前でお芝居をやっていたんです。それを考えると、今年やった『文豪アルケミスト』戯作者ノ奏鳴曲での17公演っていうのは、割と平均的な数かな。ハイブリッド・イマーシブシアター『同窓会〜優しくて残酷な彼を偲んで〜』は８公演。『朗読活劇 信長を殺した男 2023』も4回とかなんですよね。ソロイベントも1日の昼夜公演だったので、なんかこう、準備する期間は長かったけど、お客様と触れ合う時間はぎゅっと凝縮されていたような感じで、そういう機会が多かった印象です」

――１回だけのステージというのもありました。

陳内将「そうですね。そういう点で言うと、ずっと舞台の上にいることを“突っ走っている”というふうに語るとしたら、どちらかと言えば、今年はゆっくり歩いた感じです。公演数が多くて、期間が長いものだと、1ヵ月稽古してきたものが徐々に変化していったりする。ナマモノだから、初日と千秋楽がまったく同じということはないのですが、それを良しとする現場もあれば、稽古してきたものを正確にやっていこうっていう現場もあって。（公演回数や期間が長くない作品では）純粋に稽古したものをお披露目できた年だったのかなっていう、そんな感覚もありますね。ただ、お客さんからしたら、もっと観たいって思っていたかも」

――ソロイベント（5月）のあとから“エーステ”（8月）の間あたり？

陳内将「そう、どうして、こんな単発しかやらないんだ!?って思った方もいたんじゃないかな。ただ、朗読劇『ルビンの壺が割れた』（6月）で渡辺いっけいさんとご一緒させていただいたことがきっかけで、 “エーステ”を2回見に来てくれたんです。この間、僕がいっけいさんの舞台を観に行ったときには、ご飯に連れてっていただいて。その時に“エーステ”と舞台『東京リベンジャーズ』のBlu-rayを全部お貸しして、そうしたら、全部観てくださったみたいで感想を送っていただきました。今年はそういう、とても素敵なご縁に恵まれた期間でもあり、以前にお世話になった方とまたお会いすることも多かったなと思います。ほさかようさんとは飲み友だちだったのが、今年、『同窓会〜』で初めて仕事でご一緒させてもらって。“文アル”では久しぶりに吉谷（光太郎）さんからお声がかかって、朗読劇『信長〜』の岡本貴也さんは『悪』（2015年）以来でしたから。実は、ソロイベントも昔お世話になった人の知恵とかアドバイスもお借りしながらっていう部分もあったんです。もちろん、初めましてという方との縁もありました。あと、占いの本を読んだ時に、“2023年はストップの年”、というのがあったんです」