――次々と作品に参加していく上で、現場での居方っていうのは定まってきましたか？ 自分なりの方法論というか。

池岡亮介「それが、自分ではまったく意識していないんですが、『愛しのボカン』と『ガリレオ★CV2』と続けて共演した難波なうさんから、『稽古場での居方、間違ってるよ（笑）』って言われたんです。コミュニケーションの取り方がおかしいと。はじめてのカンパニーに自分から踏み込んでいくのは苦手なので、僕はみんなの様子をじっと見ているんですね。それだけでも楽しいので。稽古場の端っこのほうで、バナナとか食べながら眺めていたんですけど、それがどうやら、様子としておかしいみたいです。『かまって欲しいアピールなのか？』と（笑）。いや、全然違うんだけどな〜と思いつつ、どういう入り方をしたらいいのか、悩んでいるところです」

――池岡さんのペースで、少しずつ距離を詰めていくのが、ちょっと異色だった（笑）。

池岡亮介「そうみたいです。いろんな人から、かわいそうな人みたいに思われていたんですよねぇ（笑）。たぶん、僕も何か間違えているんでしょうね。しゃべったら普通に話せるんですけど、話しかけづらいオーラを放っているようで、あとから『変だったよ』って言われます」

――次の作品のお話もお願いします。

池岡亮介「7月に、PLAY/GROUND Creation #3『The Pride』という翻訳劇に出演します。この作品では岩男海史さんと初めて共演させていただくのですが、すごく楽しみなんです。岩男さんと新国立劇場演劇研修所の同期で親友だという、同じ事務所の役者・阿岐之将一から、『めちゃくちゃ芝居が上手い』と聞いているので。胸を借りるつもりで挑みたいですね。これまで、ダブルキャストっていうのは経験あるけれど、２チームって上演するというのは初めての経験になります。同じ役をやっている人がもう一人いると、その方の芝居はどうなのか、意識もしますし、僕はけっこう引っ張られがちなんですよね。その方が良いお芝居していたら、僕の場合、“そこ、参考にさせてもらおう！”ってなる。いつもはひとり一役ですから、もう1つのチームの方がどういう芝居をするのかは純粋に楽しみです。そして12月には新国立劇場（小劇場）で『夜明けの寄り鯨』も決まっていますし、他にもいろいろと予定がありますので、楽しみにしていただけたらと思います！」